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な行

日本大学の森林資源科学入門

世界の陸地の3分の1、日本の国土の3分の2に広がる森林。地球温暖化や乱開発でピンチに立たされているが、木材利用、野生動物の生息、自然景観、水源かん養などさまざまな役割を持つ森林を、「資源」と「環境」の側面から〝科学〟した森林研究を目指す学生向け入門書である。

本学生物資源科学部森林資源学科の7研究室に所属する17人の専任教員が分担執筆。まず熱帯林や人工林、破壊された森林、木材と住宅の関係など日本と世界の森林の現状を、図、写真、表をふんだんに駆使して紹介したあと「森林の生態」「森林の環境」「木材資源の利用」など、5章に分けて解説している。森林に育ぐくまれる生物や希少生物の分布状況、木材の種類と特性、木造住宅の特性などについても分かりやすく記述しており、エコロジーに関心を持つ人々にも勧めたい1冊だ。

書籍名 日本大学の森林資源科学入門
著者名 日本大学森林資源科学科・編
月号 2002年夏季号 No.92
価格 2,500円(税込み)
出版社情報 東京都千代田区西神田2-4-6、日本林業調査会