放射能のはなし
放射能の発見(1896年)から100年余、今や核エネルギーは宇宙開発、発電、医療、理工学や農学など広範な分野で利用されている。しかしその一方で、旧ソ連チェルノブイリ原発事故(86年)はじめ、高速増殖炉「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故(95年)日本原子力発電所(JCO)臨海事故(99年)など、数え切れないほどの放射能に関する事件・事故が国内外でひん発。特に狭い国土に原子力・放射能施設がひしめき合う日本では、今後とも事故に巻き込まれない保障は何もない。
本書は、エックス線や放射能の発見の経緯から放射線と放射能の基礎知識、放射線の人体への影響と防護の考え方、核兵器と原発のメカニズムや事故の際の放射能汚染の危険性などを施設周辺の住民の視点で分りやすく解説している。現代を生きる私たちには必要不可欠な放射能や放射線に関するABCといえる。
書籍名 | 放射能のはなし |
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著者名 | 歯学部専任講師 野口邦和・著 |
月号 | 2001年秋季号 No.89 |
価格 | 950円(税別) |
出版社情報 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-25-6、新日本新書 |