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おしゃべりな石/石 華厳の世界

画家と写真家の2氏が、それぞれの専門とする表現手段で「石」をテーマに競作した作品集。2氏の作品集を合本風にした一冊で、表・裏両方がともに「表紙」というユニークな体裁をとっている。ともにその冒頭には評論家・藤原成一氏(芸術学部非常勤講師)の詩が掲げられ、コンパクトな作品集ながら、石・絵画・写真・詩文が絶妙に混ざり合った、深みのある本になっている。

2氏は「はるかな過去からこの世界をつくり、見守ってきた石には汲めども尽きぬ表情と語りがあり、それを絵画と写真に表現してみようとし」たと、あいさつ文でいう。笹井氏は銅版画、フロッタージュなど(一部写真にも挑戦)、秋元氏は写真による作品を、それぞれ21点ずつ収録している。昨年刊行した「風」に続く、競作シリーズの2冊目。

書籍名 おしゃべりな石/石 華厳の世界
著者名 芸術学部准教授 笹井祐子
同 秋元貴美子・著
月号 2008年秋季号 No.117
価格
出版社情報 東京都練馬区旭丘2-42-1、日本大学芸術学部芸術研究所