シェイクスピア ―心の深層を読む―
本書は、精神分析の理論に基づいて行ったシェイクスピア(1564―1616年)作品の読みの試みである。作品の中でこれまで種々取りざたされながら解決しないまま今日に至っている精神分析学的な問題に、登場人物とシェイクスピアその人の心の深層を考察することによって一つの答えを導き出そうとしている。
この課程で、精神分析学の創始者ジークムント・フロイトやジャック・ラカンらの精神分析理論や現代思想を踏まえて読み解きした。
著者は本部と文理学部から96年と99年に、シェイクスピア研究のため生地であるイギリスのストラットフォードに派遣されている。本書はここ10年ほどの間に、本学英文学会発行の「英文学論叢」や本学人文科学研究所発行の「研究紀要」などに掲載された著者の論文と、今回新しく書き下ろした「序章」と4章「冬物語」論から成る。
書籍名 | シェイクスピア ―心の深層を読む― |
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著者名 | 文理学部教授 関谷 武史・著 |
月号 | 2001年秋季号 No.89 |
価格 | 3,800円(税別) |
出版社情報 | 東京都新宿区原町1-19、旺史社 |