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た行

ライトの日本五十景

アメリカ合衆国の建築家フランク・ロイド・ライトは大正年間に来日、帝国ホテルを建設したことで我が国でも知名度が高い。ライトは日本の美術や建築についても関心が強く、1905年(明治38年)に初来日を果たしている。そして、これは彼にとっての初めての海外旅行でもあった。ただライトの初来日の概要は、従来ほとんど解明されていなかった。

3年ほど前、ライトの子息ディヴィッドがオーク・パークにあるF・L・ライト・ホーム・アンド・スタジオ財団に、父ライトが初来日時に撮影したというアルバムを寄贈した。これを受けて、工学部・谷川正己教授が同財団から写真の撮影場所の特定を依頼された。2年有余の歳月を費やして55枚の写真のうち、40枚の日本風景が特定できた(うち5枚は日本旅行のため乗下船地、カナダのバンクーバーであり、計50枚が日本国内で撮影されたことも明らかになった)。

これによって、ライトの日本旅行の概要が把握できた。彼が何に興味を抱き、日本の美術や建築から影響を受けたかを立証することができた。ライトと日本との関わりについての研究に不可欠の文献。

書籍名 ライトの日本五十景
著者名 日本大学工学部教授 谷川正己・著
月号 1997年春季号 No.71
価格 3,400円
出版社情報 San Francisco. Pomegranate Art Books