グラフ同型性判定問題
情報処理の中で、幾つかの点を線分で適当に結んで得られる任意の図形を「グラフ」といい、2つのグラフの構造(点の間の接続関係)が同じかどうかを判定する問題を「グラフ同型性判定問題」という。情報科学における基礎理論の中核をなす計算量理論と、アルゴリズム論と呼ばれる計算手段・解法手順の理論から、同問題にアプローチしている。
コンピュータ科学におけるグラフ理論は、OSのスケジューリングや情報検索など情報処理のさまざまな問題への応用性が高い。本書はこの問題に関する最新の研究動向と著者の研究成果を詳しく解説した、情報処理を専攻する大学院生や研究者向けの専門書である。
「万葉人の表現とその環境」とともに、文理学部後援会の研究助成を得て創設100周年を記念した「文理学部叢書」として刊行された。
書籍名 | グラフ同型性判定問題 |
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著者名 | 文理学部教授 戸田 誠之助・著 |
月号 | 2002年春季号 No.91 |
価格 | 2,500円(税別) |
出版社情報 | 発行:文理学部、発売:東京都千代田区神田神保町1-3、冨山房 |