W・L・テーラー著「ハチスン・ヒューム・スミス―経済学の源流」
本書は、イギリス経済学説史におけるフランシス・ハチスン、デビッド・ヒューム、アダム・スミスのそれぞれの業績とその影響を探究することを目的にしている。
スミスの経済分析の着想、分析手法は実は、学生時代の恩師ハチスンによってスミスに伝えられたものであり、スミス経済学説の起源・源流は、その多くがハチスンの経済思想にさかのぼれるということから、ハチスンは学説史上、最重要人物の一人として評価される。
ヒュームがスミスに及ぼした影響も忘れてはならない。スミスは親友ヒュームとの交際を通じて、彼の斬新な経済思想を摂取するとともに、ハチスンが議論した経済学上の概念の多くが本質的に正しかったということを再認識することになる。スミスの進むべき道を用意し準備してくれたのは、他ならぬこのハチスンとヒュームであったのである。
書籍名 | W・L・テーラー著「ハチスン・ヒューム・スミス―経済学の源流」 |
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著者名 | 法学部教授 山口正春、川又祐・訳 |
月号 | 2008年春季号 No.115 |
価格 | 2,500円、税125円 |
出版社情報 | 名古屋市北区中丸町2-24-1、三恵社 |