オリンピックで金メダルを取りたい。プロになってみんなに夢を与えたい。日本の企業に就職して活躍したい。それぞれに大きな夢を抱いて日大にやってきた留学生たち。出身や言葉が違っても彼らの思いは一つ。日大で力をつけていつの日か必ず夢を掴んでみせる―

外国出身初のアマ横綱として、大相撲でも横綱を目指します。

相撲

高校生になるときにモンゴルでスカウトされて、日本にやってきました。いま大相撲で活躍している照ノ富士関と逸ノ城関と一緒に。照ノ富士関は高3で中退して、逸ノ城関は高校卒業後に角界入りしたのですが、自分はまだ実力が足りないと思っていたので、大学に進学してしっかり鍛え、経験を積んでからプロを目指そうと思いました。
日大の相撲部は強い選手が多いし稽古も厳しいので、最初は苦労しましたが、2年になってからどんどん体重も増え始め、力もついてきました。昨年の12月に全日本相撲選手権で、外国出身力士初のアマ横綱になれたのもそのおかげだと思います。
卒業後は自分も角界入りするつもりです。もちろんやるからには横綱を目指します。中途半端な目標では、大きな夢は実現できないと思っているので。照ノ富士関や逸ノ城関に追いつけ追い越せの気持ちで頑張ります。

まずは箱根駅伝区間賞を。そして、東京五輪の出場を目指します。

駅伝

ケニアでは海外への留学希望者を対象とした選考会があります。成績の上位者から留学先を選べるのですが、私は将来日本の実業団チームに入りたいという希望を持っていましたので、一番人気のある日本への留学を選びました。
日本での生活は日本語が難しくて大変なこともありますが、日本の学生と交流することは楽しみの一つです。陸上だけの毎日ではなく、授業で多くの分野の勉強をすることができ、それを陸上につなげることで、力が伸びてきたと思います。
日大は施設もすばらしいですし、優秀なコーチやいい仲間がたくさんいて、最高の大学だと思います。おかげで昨年インカレの10,000mで優勝することができました。今年はインカレの連覇はもちろん、箱根駅伝にも出て区間記録を作りたいです。
将来はオリンピックに出て金メダルを取り、私の名前と日本大学の名前を世界に広めるのが夢です。

チームの仲間と力を合わせて甲子園ボウルで優勝を目指します。

アメリカンフットボール

小さい頃から兄(タウファ統悦)がラグビーの日本代表などで活躍している姿を見ていて、自分もあんな風になりたいとずっと憧れていました。
トンガにいた時は、自分もラグビーを続けてトンガ代表を目指そうと考えていたのですが、日大フェニックスからオファーをもらい、このチャンスを活かしたいと思って、留学を決心しました。
自分が日本へやってきた一番の目的は、甲子園ボウルに出て日大フェニックスを優勝させること。最初は言葉がわからず苦労しましたが、優勝という同じ目標があるので気持ちは通じ合います。自分一人の頑張りだけで勝てるわけじゃないことは分かっていますが、少しでも優勝に近づけるよう力になりたいんです。日大に留学したおかげで、社会人チームに行くチャンスも広がりました。自分の将来への道を開いてくれた日大のためにも、チームに貢献して、甲子園ボウル優勝に向けて頑張ります。

Profile

バーサンスレン・トゥルボルド

1994年生まれ。モンゴル出身。187cm・180kg。

2010年に鳥取城北高校へ相撲留学。日大進学後に成長し、2015年全日本相撲選手権で外国出身初のアマ横綱に輝いた。

パトリック・マゼンゲ・ワンブィ

1997年生まれ。ケニア出身。169cm・51kg。

留学1年目の2015年、インカレの10,000mでいきなり優勝した。10,000m自己ベストは27分54秒98。

ニウカプ・タウファ

1993年生まれ。トンガ出身。188cm・132kg。

高校生時代まではラグビーをしていたが、日大に留学後アメリカンフットボールを始める。ポジションはDT(ディフェンシブタックル)。

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