その気持ちを後押ししたのが「狭き門より入れ」という聖書の言葉です。僕は「安易な道を選ぶな」という意味に解釈して、この言葉を人生の道標にしています。フェニックスでは歯学部の部員は前例がなく、続けられるのかと多くの方に心配されました。でも、あえて厳しい道を選んだこと、そしてこの二つの難関にチャレンジしていることは自分の誇り、プライドでもあります。もちろんそれは、チームの仲間の支えがあるからできることです。一般入試で入学した僕を温かく迎えてくれたチームの懐の深さ、授業で練習に遅れがちの僕のために、全体で行うキック練習は後半に設定していただくなど、部員一人ひとりの個性を尊重してくれます。また、勉学の面では歯学部の仲間にいろいろサポートしてもらうなど、全ての人に感謝です。時間的に一番厳しい2年生のカリキュラムを乗り越えたことは、大きな自信につながりました。これから専門性が増してきますので、時間管理をしっかりして自己マネジメントに取り組んでいきたいですね。
とにかくいまは、フェニックスの一員としてプレーできる喜びを噛みしめています。キッカーはミスが許されないポジションですが、本番を想定してのキック練習では、仲間にブーイングをしてもらうなどメンタル強化にも協力してもらっています。また、キッカーのコーチがいることも心強く、これからは、キッキングプレーから試合の組み立てができるように技術を磨き、今年は絶対日本一になりたいですね。