2018平昌オリンピック スノーボード・ハーフパイプ 平野 歩夢 選手

いよいよ2月9日(金)に開幕する2018平昌オリンピック(第23回冬季オリンピック競技大会)。本学からは、在校生・卒業生あわせて6競技6名の選手が日本代表に選出され、大舞台での活躍が期待されています。
平昌への出発に先立ち、去る1月24日(水)にフリースタイルスキー・モーグルの原大智選手(スポーツ科学部・1年)、2月1日(水)にはスノーボード・ハーフパイプの平野歩夢選手(スポーツ科学部・1年)が、本学の田中英壽理事長、大塚𠮷兵衛学長の元を訪れ、日本代表選出の報告とメダル獲得を目指す決意を伝えました。
「スポーツ日大」では、原・平野両選手にインタビューを行い、オリンピックへの意気込みを語って頂きました。
―― 昨年12月に、ひと足早く日本代表が内定しましたね。
 
はい、昨シーズン(2017年3月)に大ケガをしてから、不安な気持ちがどこかしらにありつつ今シーズンを迎えましたが、ワールドカップの開幕戦で2位になってから、どんどん良い流れというか結果も伸びてきて、アメリカと中国の大会で2戦連続優勝でき、ワールドカップのポイントで選考基準をクリアしました。
 
―― ケガをして以降は、苦しい期間だったと思いますが…。
 
そうですね、ケガが完全に治ったら、まず自分がやるべきことを探した上で、課題を見つけていこうと決めていました。ケガで動けない間に、そこを考えることに人一倍長い時間を費やしてきたと思うし、自分がまだできていないことや苦手なスピンを習得するためのベースをイメージして、動けるようになってからすごく時間をかけて練習してきました。

理事長・学長報告を行う平野選手(左から鈴木典スキー部長、コーチであり父である平野英功氏、右は小山裕三スポーツ科学部長)

―― 強化ポイントはスピンだったのですか?
 
スピンもそうなんですが、それより、もっと細かいベース的なもの…板の乗り方や跳ぶ前の体勢などにこだわりを持って練習してきたので、そこからスピンがうまくついてきたのかなと思います。
 
―― 今年1月の「X GAMES Aspen 2018 スノーボード・スーパーパイプ」決勝では、史上初の連続4回転(フロントサイド・ダブルコーク1440→キャブ・ダブルコーク1440)を成功させて優勝しました。
 
体力的なことも考えて年明けのワールドカップ2試合を欠場し、その分、X GAMESと平昌に力を注いでいこうと気持ちを切り替えて、練習に専念していました。X GAMESはオリンピックに向けての最後の大会でしたが、自分に自信を持てるような形で優勝することができ、ケガをする前の自分と比べても、それ以上のレベルで復活できたかなと感じています。

―― 4回転を連続で跳ぶ難しさはどういうところですか?
 
最初の4回転の後は、利き足でない方で壁に向かって飛ぶことになるので、そこで同じように4回転を続けるというのはリスクが高くなるし、練習でもポンポンやれるようなことではありません。ハーフパイプの中では1番難易度の高いトリックですし、それだけ恐怖心も大きいので、むしろ自分との戦いでもあります。できれば自分でもやりたくないですし、当然恐怖やケガした時と同じ思いをまたするかもしれないという不安が頭の中にあります。でも、ほかに誰もやっていないということもありますが、大会の限られた本数の中で、それをやらないと勝てないなと、自分の現実を感じつつ挑戦した今回だったので、しっかり成功できて良かったですね。
 
―― X GAMESでは3本目の試技で挑戦したんですね。
 
最初から、いつでも出せるような状況にはしておきたいと、練習の時からトライしていましたが、2本目のスコアで首位に立って、少し余裕を持って3本目を跳べるようになったので、ちょっとやってみようかなと…。次の試合がオリンピックなので、その時にぶっつけ本番でやるよりもここで1回試してみたほうがいいかなと思いましたし、それで成功すれば自信がつくかなと考えました。
 
―― 平昌でも連続4回転を採り入れた構成で挑みますか?
 
そうですね、ハーフパイプの中では1回に5発から6発のジャンプが限界ですが、連続4回転を入れて、さらに高さとか完成度とかのプラスアルファをもっと強化していきたいと思います。本番をイメージした滑りを常に練習からやっていますし、最終的に決勝の2本目・3本目で良い状況であれば、技を出せるような状態にしておかなければいけないと考えています。他にも一人二人、連続4回転に挑戦する可能性のある選手がいますから、やらずに逃げて負けるのだけは嫌なので…。

―― 4年前のソチオリンピックに臨む時と今回とで何か違いはありますか?
 
当然、自分自身の気持ちも違いますが、あの時よりスノーボードの変化というか、だいぶスキルが変わったかなと。あとはちゃんと自分が目指すところを明確に狙っていくという気持ちがある、そこがソチの時とは違いますね。自分に自信を持って出られたらいいなと思っています。
 
―― 今回は金メダル候補として注目されていますが、プレッシャーはありますか?
 
そうしたことを受け入れすぎると直にプレッシャーを感じると思うので、できるだけ気にしないようにしています。自分の実力なら可能性があると思うので、誰かに勝つと言うよりも、自分の滑りがパーフェクトにできたらいい。そこに集中していければ、自分が納得できて後悔しないようなパフォーマンスをできるだろうと…それが一番の課題ですね。

―― 日本代表としての意識はどうですか?
 
スノーボード・ハーフパイプの種目ではまだ金メダルがないので、日本の代表として1番上を狙っていきたいですね。オリンピックは最も注目される舞台だと思うので、みんなの気持ちを背負って、十分なパフォーマンスを発揮できるようにしたいと思います。
 
―― この1年、学校には来ることはできましたか?
 
オリンピックシーズンですし、ワールドカップもあってスノーボード中心の生活だったので、学校にはなかなか来れていません。いろんな方にサポートしてもらって、海外からもコンタクトを取りながら課題などをやってきました。練習と課題の両立は大変ですが、それも理解して受け入れて大学を選んだので、覚悟を決めてやらなきゃいけないと思っています。
 
―― 最後に、改めて平昌オリンピックへ挑む決意をお願いします。
 
もう何日かしたら出発ですが、平昌に入ってできるだけ時間を無駄にしないように練習できればいいなと思います。そして、自分のやってきたことを信じて、すべてをプラスに考えながら自信を持って試合に臨みたいと思っています。

―― 「スポーツ日大」一同、応援しています。
 
金メダルを獲れるように頑張ります。