北海道コンサドーレ札幌 2020年シーズン 加入内定 金子拓郎選手

本学サッカー部の中心選手として活躍中の金子拓郎選手(法・3年)が、2020年シーズンからJリーグ・北海道コンサドーレ札幌へ加入することが内定。2月27日(水)、その記者会見がサッカー部の活動拠点「スポーツ日大 アスレティックパーク稲城」で行われた。

会見には、金子選手に加えて北海道コンサドーレ札幌・三上大勝GMと本学サッカー部・川津博一監督が同席。三上GMから、「攻撃の中で時間を作ることがすごく上手い。世界で戦える選手」と高く評価された金子選手だが、本人は「今のままではダメ。来年加入するまでの時間を大切にしていきたい」と、さらなる成長へ決意を新たにしていた。
 
コンサドーレと金子選手の出会いは、昨年8月に釧路市阿寒町で行われた日大サッカー部の夏合宿。約1年前から「日大に面白い選手がいる」という情報を得て金子選手を視察していたコンサドーレは、夏合宿を終えた日大チームと札幌で練習試合を実施。そこで金子選手の才能を再確認したクラブの要請で、そのままトップチームの練習に1週間参加をすることになった。さらに今年2月の熊本キャンプにも招待された金子選手は、自ら「持ち味」だというドリブルのほか、総合的なパフォーマンスが認められ、2020年卒業後のクラブ加入内定が決まった。
 
今季は大学サッカー部での活動を中心にしながら、Jリーグに出場可能な特別指定選手としてクラブの練習にも参加していく予定で、「できれば今シーズン中のリーグ戦やルヴァンカップなどにも積極的に参加させたい」(三上GM)と、在学中のプロデビューも期待されている。

金子選手のコメント
内定が決まったことに対し、私に関わってくださったすべての方々、そしてクラブとの出会いのきっかけとなった北海道合宿でお世話になった釧路の方々にも、感謝の気持ちでいっぱいです。加入1年目から活躍するためには、来年までの期間がとても大切になってくると思うので、この1年間を大事に、意識を高く持って頑張っていきたいと思います。
川津監督のコメント
金子選手は、上の舞台で活躍できる選手だという思いを持っていたので、これまで本人にも厳しい言葉を掛けてきました。大学サッカー界ではまだ無名な選手ですが、高い評価を頂いたクラブには感謝すると共に、そのチャンスをつかめたというのは金子選手自身が日々努力してきた賜物だと、非常にうれしく思っています。1年後にすぐに活躍できるようさらにトレーニングを積み、謙虚さを持ち続け努力をして、長生きできる選手として育ってほしいと思っています。
三上GMのコメント
サッカーの攻撃において、1つ変化を加えるのは非常に難しいことですが、金子選手はそれを個人、グループ、チームの中で表現できる選手。その点を私たちは一番に評価しています。またオンザピッチ、オフザピッチでの振る舞いも、クラブが求めている“世界で戦える選手”としての可能性を秘めているのではないかと感じており、そうなれるよう責任を持って育てていきたいと思っています。

自分の強みを活かして、勝負していきたい。

記者会見では、北海道コンサドーレ札幌に対する思いなどについて、金子選手に質問が寄せられた。

― 加入内定となった今の気持ちは?

プロ入りが決まってうれしいのですが、これがゴールではないですし、1年目から試合に出て、活躍できるようになりたい。そのためには、今からの期間が大事になってくると思うので、傲ることなく、謙虚に意識を高く持って頑張っていきたいです。
 
― 北海道コンサドーレ札幌というクラブの印象は?
 
練習やキャンプに参加してみて、選手の皆さんやチームの雰囲気がとても良かった。練習のレベルも高くて、自分が成長できるクラブだと思いました。
 
― コンサドーレへの加入を決めた理由は?
 
最初に声を掛けて頂きましたし、その後も気に掛けてもらって熊本キャンプに呼んで頂いたりして、自分に対しとても熱意を感じたところが決め手です。熊本キャンプの前に、ジュビロ磐田さんの鹿児島キャンプにも参加させて頂きましたが、自分の気持ち的にはもう札幌さんに向いていたので、その気持ちに従って札幌入りを決めました。

―チームの練習に参加して印象に残っていることは?
 
練習自体がとても難しかったのですが、それができれば選手としてもうひとつ上に行けると思い頑張りました。プレー面では、同じようなポジションのチャナティップ(・ソングラシン)選手のプレーはとても学ぶところが多く、吸収していきたいと思いました。尊敬できる選手でもありますが、プロとしてやっていく以上、そういう人とも勝負していかなくては生き残っていけないのだと思っています。
 
―どういうポジションで、どういうプレーを見せたい?
 
大学ではサイドハーフですが、クラブのフォーメーションの中ではシャドーかウイングの位置で勝負したいと思っています。しかし、先日参加した練習ではボランチもやらせてもらい、いつもやらないポジションをやることで自分のプレーの幅も広がると思うので、どんなポジションでもいろいろ吸収して成長していきたいと思います。
自分の強みはサイドをドリブルで仕掛けていく1対1の強さだと思うので、前線でどんどん攻撃に関わっていくようなプレーを見せたいですね。スピードだけで勝てるわけではないので、そこは技術やタイミングで補いたいと思います。
 
―いつから“プロ”を意識しましたか?
 
サッカーを始めた小学1年生の頃からテレビでプロの試合を見ていて、自分もプロになりたいとずっと思っていました。毎日プロを目指してやっていたし、自信もありましたが自分がどれだけできるのかわかりませんでした。しかし、コンサドーレの練習参加が決まった瞬間は「やってやろう!」という気持ちでうれしかったし、ここで絶対勝ち取ってやろうという気持ちを強く持ちました。
 
―将来の夢は?

プロに入って直近の目標は、レギュラーに定着してリーグ戦で活躍することですし、それが日本代表にもつながってくると思うので、そういう選手になっていきたい。そのためには、相手を抜いた後のクロスやシュートなど、フィニッシュの精度をもっと上げていかないといけないし、それができないとプロで生き残っていけないと思うので、結果を残せるようにしていきたいですね。

世界で活躍している同年代の選手たちに追いつき追い越したい。

記者会見の緊張から解放された金子選手は、スポーツ日大インタビューでは笑顔を見せて質問に答えてくれた。
 
―今日はどんな気持ちで会見に臨みましたか?
 
朝は普通に練習しましたし、会見の直前まではそんなに緊張していませんでした。しかし、会見場に入ってフラッシュを浴びたり、大勢人がいるのを見たら急に…。会見の最初の方は一番緊張しましたね。

―これまでの大学でのサッカー活動について振り返ると?
 
チームとしては、入学時から都リーグと関東2部を行き来していて「強い」とはまだ言えませんが、個人としては自主練習の時も「プロになる!」という気持ちを持っていましたし、プロになるには日々の積み重ねが大事だと思ってやっていました。
 
―今年、チームは関東2部から1部昇格を目指すことになりますが…
 
川津監督とクラブとの調整によって、大学リーグに出場できるかどうか決まるでしょうが、もし試合に出られるならば、チームの1部昇格に向けて貢献したいと思います。
 
―3年生の時点でJ1クラブへの加入が内定したという点については?
 
だいたい4年生の夏以降に決まるのでしょうが、2月中旬の熊本キャンプに参加した最終日に三上GMから「内定を出す」と言われ、東京に戻ってから詳細が決まったという感じです。まさかこんなに早い段階で内定を頂けるとは思っていなかったので感謝しています。
 
―熊本キャンプに参加した時にM.ペトロヴィッチ監督と話をしましたか?
 
いえ、挨拶ぐらいですけれど、練習前に更衣室に来てフレンドリーにポンポンと肩を叩いてくれたり、スキンシップでのコミュニケーションは積極的に取ってくれました。ふだんはいろいろ気に掛けてくれるんですが、サッカーになればとても熱い方ですし、戦術も練習も難しい(笑)。でも、ペトロヴィッチ監督の元でやればきっと成長できるなと思いました。
 
―ベテランの小野伸二選手も間近で見られましたか?
 
技術的な細かいところは僕より遙かに上手いですね(笑)。練習生はその期間は僕一人だけでしたが、プロになるにあたってのアドバイスなど積極的に話し掛けてくれました。チームの皆さんも優しくて、いろんな方に話しかけて頂いたので助かりましたし、チームの雰囲気がすごい良かったですね。

―札幌ファンについては?

札幌ドームで2試合ほど観戦したのですが、札幌ファンの方がとても熱く、応援もまとまりがあって…。自分もこういう応援、雰囲気の中でプレーしたいなぁと思いました。
 
―憧れの選手・好きな選手は誰かいますか?

憧れと言えばネイマール選手(ブラジル)ですね。よく動画を見ていますし、ドリブルの仕方とか、タイミングをまねたりして、多少は試合とかでもできていると思います。
日本の選手は具体的にはあまり意識していません。ただ、日本代表で活躍する選手や、海外のトップで活躍している選手を見ると、自分もそういう舞台に立ちたいと思うので “代表選手”というのは目標にしています。

―同年代の選手が世界の舞台で活躍しているのは刺激になりますか?
 
自分はまだ学生の立場ですが、同年代でも既にプロでやっていて、海外のクラブでプレーしたりA代表に呼ばれたりしている選手たちは、現状で自分より上の存在なので、その活躍は刺激になります。自分もそのレベルまで成長しなければ代表にも入れず、ワールドカップやオリンピックにも行けないので、プロ入りしたら、そうした先を行く選手たちに追いつき追い越していかなければいけないと思っています。
 
―加入内定について、ご両親はどうおっしゃっていますか?
 
もともと「自分のやりたいようにすればいい」という感じだったのですが、加入が決まった時に報告したところ、両親ともすごい喜んでくれました。
 
―プロ入りに対して不安はありますか?

プロは結果を出してなんぼの世界だと思うので、もしケガをしてプレーできなくなってしまったらという不安はありますが、それ以外のことでは特に不安というものはありません。
 
―自信はありますか?

はい、あります!!
 
―金子選手にとって「サッカー」とは?

小さい頃から“プロになること”が目標でしたし、好きでずっとやってきたことなので、自分の人生の一部のようなものですかね。これからもできるだけ長くサッカーを続けていければいいなと思っています。
 
―J1の舞台での活躍を期待しています。有り難うございました。
【かねこ たくろう】
1997年7月生まれ。埼玉県出身。前橋育英高校卒。法学部政治経済学科3年。小学1年生の終わり頃に兄の影響でサッカーを始める。高校2年時に全国高校選手権準優勝、3年時の同大会はベスト8止まりだったが優秀選手に選出された。日大進学後も、スピード・技術・パワーを兼ね備えたレフティーとして活躍。2018年は東京都大学リーグ戦1部で8得点を挙げ最優秀選手賞を獲得。2019年のデンソーチャレンジカップを戦う関東大学選抜のメンバーにも選ばれている。