スポーツ科学部 森丘保典教授が所属する東京オリンピック記念体力測定研究班が平成30年3月23日にグランドプリンスホテル高輪にて開催された公益財団法人日本体育協会「第20回秩父宮記念スポーツ医・科学賞表彰式」において奨励賞を受賞されました。

本賞はスポーツの宮様として親しまれた故秩父宮妃殿下のご遺贈金をもとに、秩父宮殿下と秩父宮家のお名前を永遠に語り継ぐための基金を設立し我が国スポーツ界の更なる発展を期するため、平成9年度に公益財団法人日本体育協会(現日本スポーツ協会)が「秩父宮記念スポーツ医・科学賞」を創設、表彰を実施しているものです。

本研究班では、東京五輪(1964年)の日本代表選手を対象に1968年から50年以上にわたりアンケート調査とメディカルチェック、体力測定などを実施してきています。元選手たちの平均年齢は古稀(70歳)を超えておりますが、筋肉量や筋力は高齢期になっても高い水準にある一方、痛みを抱えて生活している人が一般高齢者よりも多いことなども分かりました。

青年期の運動習慣は高齢期の身体能力に好影響を及ぼす可能性(持ち越し効果)が期待できますが、過度な運動による痛みや怪我への配慮も求められます。