スポーツ科学部 競技スポーツ学科 河合 一武 教授の研究成果が2022年9月23日にFrontiers in Human Neuroscience誌に掲載されました。


共同研究者は,東京都医学総合研究所の西村幸男氏と田添敏樹氏,早稲田大学の矢内利政氏と彼末一之氏です。

本研究では,ヒトの腰髄にあるとされる脊髄歩行中枢の神経回路がリクルートされる機序の一端を解明することを目的に,健常成人への刺激誘発性の脚運動に対する経脊椎磁気刺激(TVMS)の強度の影響を体系的に調査しました。その結果,腰椎部脊髄を介して送達されるTVMSの強度が人工的に誘発された両脚のリズミカルな動きの位相関係を決定する重要な要因であり,刺激強度が高いほど歩行のような両脚運動が誘発されました。これらの結果は,腰椎脊髄へ非侵襲的なTVMSを利用することにより,脊髄損傷あるいは脳梗塞後歩行障害治療のための革新的な神経リハビリテーション法開発に貢献する可能性を秘めています。


詳しい内容は下記論文をご参照ください。


論文タイトル:Activation of human spinal locomotor circuitry using transvertebral magnetic stimulation


和文タイトル:経脊椎磁気刺激によるヒト脊髄歩行中枢の駆動


雑誌名:Frontiers in Human Neuroscience


巻・号:Volume 16, 23 September 2022, 1016064 Open access


URL:https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnhum.2022.1016064/full


KAKEN(河合一武教授):
https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000050214581/