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「インド太平洋経済安全保障・パートナーシップフォーラム」が日本大学高等学校・中学校で開催されました

2025/06/03

5月30日に半導体やAI(人工知能)の研究開発について国際連携を模索する「インド太平洋経済安全保障・パートナーシップフォーラム」が日本大学高等学校・中学校アリーナで開催されました。

半導体サプライチェーンにおけるAIや半導体、AIアプリケーションの国境を越えた加速化が進む中、世界を代表する半導体メーカーの社長やAIの研究者、大学関係者ら約12人のパネルディスカッションを約300名の生徒が見学しました。

フォーラムの冒頭では、小池百合子東京都知事が「実りある会となり、日本の発展につながることを期待する」と挨拶しスタート。

半導体製造についてのパネルディスカッションでは、Intelジャパンの大野誠代表取締役社長は「一国のみでつくることは難しく、共有する部分と競争する部分を分けて考えるべき。国際的な連携が不可欠」と指摘しました。
ASMLジャパンの藤原祥二郎代表取締役社長は「国際協調し、オープンな環境の中で、技術進歩していくことが大切」と指摘するなど、最先端の技術について参加者がそれぞれに意見を交わし、充実したフォーラムとなりました。

最後に、本学理事で日本大学高等学校・中学校の中園健二校長が「知識に国境なし」と話し、半導体を通じての国際協力の重要性について、参加した生徒たちにもメッセージを伝えました。

同校は、グローバル教育及び探究・体験学習に力を入れており、中学3年生の台湾研修では、半導体大手TSMCの本社を訪問する予定です。フォーラムでは生徒たちから積極的な声も上がり、中学3年生のマキロイ羽衣琉さんは「生成AIや半導体に興味があり、ロボットを開発してみたい」と声を弾ませ、また中学3年生の小原梨愛さんは「台湾に行く前に、半導体のことをもっと事前学習したい」と意欲的に話しました。海外研修事前学習としても、大変有意義なフォーラムとなりました。


 

国際的な連携について様々な意見が交わされた

黄 能富 南台科技大学学長による講演

パネルディスカッションの様子

中園健二校長による挨拶