日本大学危機管理学部(東京都世田谷区)は,一般社団法人あじろ家守舎(静岡県熱海市)と,熱海市網代地域における防災,防犯,地域活性化等の課題について,解決に向けた企画立案,各種の実践活動にかかるコラボレーションを具体化させるため,このほど本格的な協議を開始しました。

 

今後は,廃校舎(旧熱海市立網代小学校,2021年3月廃校)の防災拠点構想の具体化をかわきりに,市内の廃屋の有効活用や,都市部と地域との人的交流の活発化等をテーマに,多面的な意見交換を行い,現地関係者と協働をベースに,学生,教員が参画して実践を行っていきます。



「(福田弥夫危機管理学部長)

旅行はもちろんのことコロナ禍で活動範囲が限られてきた学生にとって,風光明媚な網代の地に,危機管理の可能性を広げられるフィールドができることは,大変喜ばしいことであります。災害の芽を摘む草の根活動の実践など,危機管理の制度や理論に精通する教員がもつ専門的知見の社会還元の意味も含めて,実学としての危機管理学を,こうした取り組みを通じて一層深化させてまいります。」


 
「(山崎明洋 一般社団法人あじろ家守舎 理事長)
旧網代小学校は2021年3月に廃校となりました。災害発生時の指定避難場所となっていますが,老朽化も進んでおりこのまま活用されなければ,さらに進むため地域住民から活用をしてほしいとの多くの声が上がっておりました。
今回,私ども一般社団法人あじろ家守舎・日本大学危機管理学部・行政・地域で一体となり,旧網代小学校を産学官連携で防災拠点として再び活用していくと同時に,防災を軸に域内外の方の交流を生み,事業を創造する場として,また地域(南熱海・網代)の魅力を伝え,体験の発信の場となり,南熱海や網代ファンを増やす拠点として地域活性化を推進していきます。」 


「(渡辺淳司 一般社団法人あじろ家守舎 副理事)
海と山に囲まれ,自然豊かな熱海市網代地区は,多くの災害リスク,過疎と高齢化,空き家増加といった防災・防犯面での多くの課題が詰まった地域です。
2022年1月に設立した一般社団法人あじろ家守舎は10年,20年先の未来を見据え,日本大学危機管理学部と共にこのような地域課題に取り組むべく協議を重ねてまいります。
行政(熱海市)・地域(網代・南熱海)・地元および地域外の企業とも手を取り連携する事で,廃校となった旧網代小学校を拠点に産学官一体となって地域課題の解決や新しい事業の創出に邁進する所存です。」