日大文芸賞 1983年―2004
文学を志した人たちがここにいる。何かを表現するため、それぞれが苦悩し、体をよじり、あるいは楽しみながら書き記した。幾星霜が風のように過ぎ去った。日本大学新聞社が発表の場を提供して二十回。歴史の証としてとどめておきたい―。
これは本書巻頭の言葉の全文。この作品集発刊の趣旨を的確に示し、日大文芸賞が世に出て二十回目を迎えた節目の年の事業として、受賞作品集の刊行に至る経緯を伝えている。文芸賞は、文化の高揚を目指し、日本大学から作家を排出させようと日本大学新聞社が主催して昭和五十八年に誕生した。以来、今日まで順調な歩みで、優れた受賞作を出してきた。二十年分を一挙に総覧して、時の流れをひしひしと感じながらも、まさに継続は力なりを感じ、感動を禁じえない。受賞者たちのその後に思いをはせながら、本書を多くの人々の閲覧に供したい。
書籍名 | 日大文芸賞 1983年―2004 |
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著者名 | 日本大学新聞社 |
月号 | 2005年夏季号 No.104 |
価格 | 非売品 |
出版社情報 | 東京都千代田区九段南4-8-24、日本大学新聞社 |