第99回関東大学バスケットボールリーグ戦が第2週目を迎え、日本大学バスケットボール部は第3節、第4節に挑んだ。第3節・明治大学戦を76-54、第4節・神奈川大学戦を81-47といずれも大差をつけて勝利。現時点での戦績を3勝1敗としている。
(9月3日時点)

 

  第1クォーターを終えて20-7と、序盤から日本大が優位に立った明治大戦。第2クォーターで一時流れを持っていかれる場面もあったが、落ち着いて立て直しを図り、さらに点差を拡大。最後はベンチメンバー全員が出場し、76-54とチームの総力を見せつける白星を飾った。

 続く神奈川大戦では、第2クォーター開始早々、連続で3ポイントシュートを沈められ逆転を許してしまう。それでも、先発5人がコートへ戻ると、キャプテン・陳岡燈生(#8/文理学部4年/土浦日大)が要所で3ポイントシュートのお返し。再び試合の主導権を握り、試合が終わってみると81-47と34点差で大勝した。

  2試合とも大差で勝利した日本大。しかし、神奈川大戦では、10点差を一気に縮められ逆転を許す場面も。悪い流れを断ち切れず、このままリードを広げられてもおかしくない場面でチームを救ったのは、ケガを負った副キャプテン・野口侑真(#6/文理学部4年/県立川内)に代わり、先発を任される新井楽人(#6/危機管理学部2年/沼津中央)だった。「侑真さんの穴を埋めようとか、そういうことはあまり思っていないです。自分の得意なプレーができればと思っています」。その言葉の通り、クラッチタイムに再び登場すると、1対1やブレイクで得点。彼らしい力強いプレーでチームに活気をもたらした。

  突如抜擢された大役について「はじめはスタメンの自覚を持つことができていなかった」と葛藤を明かすも、2週目を迎えるまでの4日間でうまく気持ちを切り替えられたようだ。「第1・2節ではプレッシャーに負けてしまっていた部分を乗り越えることができました」と手応えを掴んだ様子で語った。チーム全体としては『プレーの噛み合わせの改善』に取り組んだ4日間だったとし、「しっかり合わせられるようにもなったし、点差を縮められてもすぐに切り替えて“ディフェンスから速攻”というチームの目指す形を多く出せました。それが、結果的に2試合とも大差で勝利できた要因だと思います」と振り返っている。

 また、コンゴロー・デイビット(#12/スポーツ科学部3年/報徳学園)は「久しぶりの大会で試合に慣れていない」としながらも、神奈川大戦で23得点12リバウンドのダブルダブルを達成。「リーグ戦は始まったばかり。プレーに硬い部分もありますが、少しずつ慣れていきたいと思います」とチームの大黒柱は語る。本領発揮は、まだまだこれからのようだ。

  今大会から、クリバリ・ガウソウ(#24/スポーツ科学部4年/成立学園)が戦線復帰したことについては「彼はケガが多かったけれど、今年が最後だから自分のやりたいバスケットをやりたかったと思う。クリバリさんがチームに戻ってきて自分も本当にうれしいです」と喜びの言葉で歓迎。昨年は、満身創痍の状態でコートに立つ場面もあったが、クリバリの復帰でプレータイムの調節も可能となり、さらなる爆発にも期待できるだろう。

「できれば最後まで、誰一人欠けることなく全員でやりたい」と今後の目標を語るコンゴロー。その想いは彼だけでなく、メンバー全員の心に刻まれている。リーグ戦1巡目は、早くも来週で折り返しを迎える。『全員』で1番高い場所へと登るため、彼らは今週も白星を重ねてくれるはずだ。

 次節は、9月6日(水)13時30分より駒沢オリンピック公園 屋内球技場にて中央大学との対戦が予定されている。


 文=田山穂香(文理学部4年/バスケットボール部広報)

第99回関東大学バスケットボールリーグ戦

■試合結果
【第3節】
日本大学 76-54 明治大学
日本大|20|22|19|15|=76
明治大| 7|21|10|16|=54

【第4節】
日本大学 81-47 神奈川大学
日 本 大|24|20|17|20|=81
神奈川大|14|15| 8|10|=47

■リーグ戦 第3週の予定
【第5節】
日 時:2023年9月6日(水) 13時30分〜
会 場:駒沢オリンピック公園 屋内球技場 bコート
対戦校:中央大学

【第6節】
日 時:2023年9月9日(土) 13時00分〜
会 場:白鷗大学 大行寺キャンパス
対戦校:拓殖大学

【第7節】
日 時:2023年9月10日(日) 15時00分〜
会 場:専修大学 生田キャンパス
対戦校:東海大学

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