9月30日(土)関東大学サッカーリーグ戦1部第15節の法政大学戦が行われた。日本大学サッカー部は、総理大臣杯3位の相手に果敢に攻撃を仕掛けるが、両者譲らない展開が続き、前半は0-0でHTを迎える。後半は相手に何度かチャンスを作られるものの、GK木村凌也(スポーツ科学部2年/横浜FM・Y)の好セーブで相手のシュートを阻む。後半44分セットプレーからDF青木駿人(法学部4年/日大藤沢)の決定弾により1-0で試合終了となった。勝ち点3を積み上げ26としたが他会場の結果を受けて、順位は前節と変わらず4位。
(10月1日時点)

 前節に首位筑波大学を相手にロスタイム弾2発で2-1と見事に逆転勝利を収めた日本大学サッカー部。リーグ中断期間を経て、今節の相手は今夏の総理大臣杯で3位と勢いをつけている法政大学だ。前期は1-1と引き分けており、今節は勝ち点3を掴みたいところ。

 試合開始から日本大学が圧倒的な勢いでゴールへ迫るが、相手に阻まれる。前半3分、FW五木田季晋(スポーツ科学部1年/川崎U-18)からDFライン背後へのパスに抜け出したFW熊倉弘達(法学部3年/前橋育英)が相手DFとの1対1でゴールに迫るがシュートを打てず、相手DFに寄せられるもそのままCKを獲得。左CKからDF青木駿人(法学部4年/日大藤沢)が頭で合わせるが、相手DFにヘディングでクリアされるも、再びCKを獲得。法政大学の堅い守備をなかなかこじ開けることができない。FW熊倉弘達のスルーパスにMF平賀禎大(文理学部3年/佐野日大)が反応し、右サイドからの攻撃を仕掛けるが、ゴールとならず、最後はMF熊倉弘貴(法学部3年/前橋育英)がミドルシュートを放つが枠外。日本大学が試合を優勢に進め主導権を握るが、なかなかゴールには至らない。一方、法政大学も攻撃のギアを上げるが、日本大学DF青木、栗田悠巨(スポーツ科学部4年/川崎U-18)、小林佑熙(スポーツ科学部4年/横浜FC・Y)らの堅い守備を崩すことはできない。その後は両者譲らない時間が続き、拮抗した展開となった。

 再び日本大学が攻撃の勢いを増やすが、法政大学も体を張り、ここで飲水タイム。試合再開直後は法政大学に主導権を握られてしまうが、GK木村のセーブでピンチをしのいだ。前半27分、DF青木が相手DFとの競り合いで倒され、しばらく倒れ込んだが大事には至らなかった。日本大学のドロップボールで試合再開したものの、法政大学が一瞬の隙をつきゴール前まで迫りシュートを放つも、GK木村が再びビッグセーブ。直後のCKではMF植木颯(経済学部2年/日大藤沢)が大きくクリアし、ピンチをしのいだかと思われたが、反撃は続き、最後は法政大学MF松村晃助選手にシュートを打たれるが枠外となった。

 徐々に前線を押し上げる法政大学、ボールを支配する時間を多くする。日本大学もFW熊倉、五木田へのパスを増やすが惜しくもオフサイドでチャンスを潰す。前半32分、DF青木のロングパスがFW五木田に繋がり、決定機かと思われたが、法政大学GK中川真選手が冷静にキャッチ。続けて、法政大学はスローインから左サイドの縦パスがMF吉尾虹樹選手に繋がり、シュートを打つが、枠外。互いに決定期を作るが得点には繋がらない。

 前半34分、DF青木のファウルにより、法政大学はFKを獲得。DF渡邉光陽選手がヘディングシュートを放つが、GK木村の真正面に入り、キャッチ。対して日本大学はDF栗田の縦パスがMF丸山喬大(経済学部4年/帝京長岡)に繋がり、シュートを放つが、相手GKに阻まれ、大きくクリアされる。その後、攻勢を続けた日本大学だったが、チャンスをものに出来ず0-0で前半が終了。

両大学の守備が光った後半

 後半、先制点が欲しい両大学は果敢にゴールへと迫る。日本大学GK木村のビッグセーブが連発、対する法政大学も堅い守備が続く。後半8分、日本大学はCKから攻撃の流れを掴むが、シュートまで繋げることが出来ない。続けて、後半11分、MF熊倉が倒され、セットプレーを獲得する。橋田尚希(危機管理学部4年/JFAアカデミー)のキックは相手GKにキャッチされ、得点とはならない。

 後半16分、なかなか先制点を奪えない日本大学はMF熊倉弘貴を下げ、MF永田亮輔(経済学部3年/横浜FC・Y)、MF丸山を下げ、MF田中慶汰(経済学部2年/川崎U-18)を投入する。その後もMF酒井優希(経済学部3年/東京V・Y)、FW平尾勇人(文理学部1年/四日市中央工業)を投入し、更に攻撃を仕掛ける。

 後半30分、MF酒井のロングパスはFW平尾に惜しくも繋がらず。続けて、スローインからFW平尾が前線へと迫るが、得点とはならず。途中出場のMF田中が相手に高い位置からプレッシャーをかけ続ける。決定機かと思われた後半36分、右サイドからMF田中のクロスボールにMF平賀が合わせシュートを放つが、枠を捉えることが出来ず。試合は終盤に差し掛かり、勝ち点1を分け合う展開となりそうな会場の空気。しかし、日本大学は果敢に攻撃を続ける。後半39分、スローインをFW平尾が受け縦バス、FW熊倉に繋がり、相手DFを交わしクロス、MF田中が待ち構えていたものの枠外、ビッグチャンスも得点には繋がらず。法政大学の粘り強い守備を前にチャンスを逃してしまう。

試合は再びの劇的な展開で決着

 後半42分、相手DFにMF永田が倒されFKを獲得。日本大学は前節筑波大学との一戦で試合終了間際にセットプレーから2得点で逆転勝利をしているため、会場の期待が寄せられる。キッカーはFW熊倉、DF青木と入念な打ち合わせ後に蹴ったボールはゴール前に綺麗に上がり、DF青木が相手DFに競り勝ってヘティングシュート。待望のゴールとなり終了間際で1-0とした。

 ATは4分。無失点で試合を終えたい日本大学は堅い守備とシンプルなプレーを続けると、間もなく試合終了のホイッスル。
 これで、中断期間を挟み3連勝とし、勝ち点を3積み上げ26点。上位争いを維持することができた。他会場の結果を受け、順位は前節と変わらず4位を維持。

 中断期間が明け、負けられない一戦となった今節は、最後の最後に一瞬の隙をものにした日本大学が見事勝利。次節は10月7日(土)14時からアウェイの国士舘大学楓の社キャンパスサッカー場にて、第16節の国士舘大学戦が行われる。
 今シーズンの日本大学サッカー部の勢いが止まらない。是非とも、会場に足を運んで観戦し、部員達と一緒に声援を送って欲しい。

選手のコメント

青木駿人(法学部4年/日大藤沢)


どのような想いで試合に入ったか
中断明けの試合で、上位争いに食らいつくためにも重要な1戦だった。1ヶ月半チームでやってきたことを発揮して自信を持って戦おうと試合に挑んだ。

結果を振り返って
久しぶりの公式戦だったが、チーム全体で集中して試合に入れていた。ピンチの場面もいくつかあったが無失点で耐え続け、最後にセットプレーで取ることができた。我慢強く戦えた結果が勝ち点3に繋がったと思う。

次節に向けて
また1週間しっかりと準備をして一戦必勝で挑みたい。

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