3月17日(日)から東京アクアティクスセンター(東京都江東区)にて行われている競泳の国際大会代表選手選考会(第33回オリンピック競技大会代表選手選考会)が21日に大会5日目を迎え、男子200mバタフライ決勝で日本大学水泳部の寺門弦輝(スポーツ科学部3年、セントラルスポーツ)が優勝、本多灯(スポーツ科学部4年、イトマン東京)が2位に入り、2名とも派遣標準記録を上回ったため、共にパリ五輪代表内定となった。

 100mでトップに立った本多に対し、寺門は4位で追う展開。150mでは本多が身体1つ分大きくリード、寺門はこの時点で2位に上がってくる。残り25m付近から寺門が本多に並び接戦となると、最後は寺門が本多を逆転して先着(1分54秒07)。最後に逆転を許した本多だったが1分54秒18で派遣標準記録(1分55秒27)を上回っており、2名共パリへの切符を掴んだ。
 前日行われた準決勝のタイム(1分56秒15)から2秒以上縮める好タイムを残した寺門は、ベストタイムを更新。派遣標準記録を上回ったことを確認した後、喜びの涙を流す姿が印象的だった。「予選・準決勝と思ったレースが出来ていなかったが、日大の同期や鈴木先生が励ましてくれて、今日立て直してオリンピック内定出来てよかった」とコメント。本多選手は「(寺門)弦輝、最後速かったので、頑張ったのですが…悔しい部分もあるのですが代表取れてよかった」などコメントを残した後、寺門と共に喜びを分かち合った。

 その他、日本大学水泳部出身の池江璃花子選手(スポーツ科学部卒、横浜ゴム/ルネサンス)が大会2日目に女子100mバタフライで派遣標準記録を上回って2位に入り、3大会連続での五輪代表に内定。
 小堀倭加選手(スポーツ科学部卒、あいおいニッセイ同和損保/相模原市水協)は大会3日目の女子400m個人メドレーでは派遣標準記録を上回る記録も、3位で惜しくも代表を逃すも、数時間後に行われた女子200m自由形では自己ベストで優勝、派遣標準記録は上回れず個人代表は逃したものの、女子800mリレーの派遣標準記録はクリアしており、代表入りが濃厚となった。
 付属高校からは、日本大学藤沢高2年の平井瑞希選手(ATSC.YW)が大会2日目に女子100mバタフライ決勝で56秒91を記録し優勝、池江選手と共に代表入りを決めている。

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