就職・キャリア
試験内容
各区分・職種によって課せられる試験は異なりますが、ほとんどの公務員試験において、この3つの試験対策が必要となります。
教養試験
Ⅰ.ほぼ全ての公務員試験において、一次試験(筆記)で行われる択一式試験
公務員を目指すときに必ず対策が必要になる試験です。範囲が広く科目数が多いため満点を目指せる試験ではありませんが、6割は得点しておきたいところです(ただし、専門試験がなく教養試験のみの場合には7割程度が目標となります)。
Ⅱ. 知能分野と知識分野から構成されている
知能分野(理系科目・文章理解)
| 理系科目 | 数的推理、判断推理、資料解釈 |
|---|---|
| 数的推理、判断推理は公務員試験特有の思考力、問題解決能力を試す科目です。 |
| 文章理解 | 現代文、英文 |
|---|---|
| 受験先によっては「古文・漢文」からも出題されます。 |
知識分野(社会科学・人文科学・自然科学)
| 社会科学 | 法律・政治、経済、社会事情 |
|---|---|
| 職種によっては「時事」という科目名でも出題されることがあります。 多くの場合、文系の受験生は専門科目(憲法・民法・行政法、経済原論・財政学、政治学・行政学など)の学習で対応可能です。 一方、理系の受験生は、ほとんどがなじみの薄い内容であることから初歩から学習していく必要があります。 |
| 自然科学 | 数学、物理、化学、生物、地学 |
|---|---|
| 理系の学生は得意とする人が多く、文系の学生は比較的苦手とする人が多い分野です。 |
| 人文科学 | 日本史、世界史、地理、文学・思想、芸術 |
|---|---|
| 科目によって学習内容(ボリューム)がかなり異なりますので、注意が必要です。 |
専門試験
Ⅰ.教養科目よりも配点比率が高く設定されている択一式試験
公務員に要求される専門的判断力や、その基礎となる専門的知識の習得の度合いを見るものであり試験区分・職種に応じて出題科目・内容が異なります。
専門科目は教養科目よりも配点比率が高いため、あらかじめ試験区分・職種を絞らずに公務員を目指すようであれば、教養試験対策と同様に早い段階で専門試験対策を始めておくと良いでしょう。
| 事務系職種 |
行政系・法律系・経済系科目が中心ですが、学部・専攻を超えた広範囲の科目に取り組む必要があります。 ※選択解答制を導入している試験もあります。 |
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| 技術系職種 | 大学等での履修内容に比較的近いものが多いといわれています。 |
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Ⅱ.記述式試験では早めの対策が必要
記述式試験の出題科目は択一式試験にほぼ準じたものですが、知識だけではなく「文章力」も必要であり、これを短期間で身につけることは困難なため、早めの対策が必要です。
※各分野・科目の出題数は受験職種によって異なりますので、各自ご確認ください。
人物試験
Ⅰ.人物試験とは?
教養試験、専門試験が筆記試験やペーパー試験と総称されるのに対して、論(作)文試験、面接試験が人物試験に該当します。人物試験では、マークシート式の筆記試験では測れない人間性、意欲、論理展開力、コミュニケーション能力等を通じて、公務員としての適性、成長の可能性等が試されます。
Ⅱ.面接試験のウェートは大きい
人物試験の試験種目の配点を見比べると圧倒的に面接試験のウェートが大きくなっています。また、専門試験を合わせた配点ウェートよりも面接試験のウェートのほうが大きいところが多数派です。それほど面接試験は重視されています。
面接試験には、個別面接、集団面接、集団討論(グループトーキング)の3種類があり、さらに作業的な要素を加えてグループワークまで課すケースもあります。面接試験は個別面接1回だけで終わることはまずなく、複数回、複数種が実施される試験が大半となっています。
なお、ウェートが大きくないとはいえ、論(作)文が極端に苦手という人は早いうちから練習しておくことも大切です。
Ⅲ.公務員就職を意識した学生生活を送ろう
人間力、総合力が試される面接試験に対しては、短期集中(付け焼き刃)の対策だけではどうにもなりません。日頃から将来の目標である公務員を念頭においた意識高い生活を送って、自分を鍛えていく必要があります。
また、人物試験全般にいえることですが、自分の考えを伝えるときにはより具体的なエピソードを交えたほうが説得力を持ちますから、できるだけ多様な物事を見聞きしておくのがよいでしょう。たとえ特別な経験を積むことは難しくても、「◎◎に関してだけはほかの人に負けない」といえるぐらい充実した学生生活を送ることが大切です。
※この項で取り上げた「教養試験」「専門試験」「人物試験」以外に、(事務)適性試験、適性検査(≒性格検査)、体力検査等が課される試験職種・区分もあります。