目黒日大高
授与式後の記念撮影、前列左から校長、三浦さん本人、理事長
フィギュアスケート男子シングルスの世界大会で顕著な活躍をした三浦佳生選手の功績を讃える特別賞の授与式が3月14日、目黒日大高で行われた。朝練習後に会場に駆け付けた三浦選手に小梛治宣理事長から賞状が、小野力校長から褒賞金が渡された。
三浦選手は今年2月の四大陸選手権(米国・コロラド州コロラドスプリングス)を史上最年少で制し、続く3月の世界ジュニア選手権(カナダ・カルガリー)も優勝。今シーズン2冠に輝いた。
2022年はジュニアながら四大陸選手権で3位。シニアの大会に本格参戦した今年、早くも結果を出し、若手のホープとして期待されている。
式の全体の様子
授賞式で小梛理事長は「おめでとうございます。三浦選手のいいところは、目標をもってあせらずに一歩一歩近づいていくところ。在校生の大きな励みになる。さらに上の金メダルを目指して頑張ってほしい」とあいさつした。
小野校長は「世界に向かって大きく羽ばたいてほしい。応援している」とエールを送った。
三浦佳生選手
三浦選手は「四大陸と世界ジュニアのタイトルが獲れてとてもうれしい。この結果に満足せず、さらに成長したい。来シーズンは日本選手権で優勝することと世界選手権でメダルを獲ることが目標」と話した。
四大陸選手権については「コロラドは高所で疲れやすく、スタミナがすぐ消耗するので、途中で体力を温存しながら演技できたのがよかった。後半に予定していたトリプルアクセルを前半に持ってきたのもいい判断だった」と振り返った。ただ「速く滑るのは得意だが、ゆっくり滑るのはそうではない」と反省した上で、「演技にもっと緩急をつけられるようになりたい」と課題を挙げた。
世界ジュニアは今季一番いいコンデションで臨めたという。「米国から戻って、あまり時間を置かずにカナダに向かったが、時差ボケ対策をしっかりしていたおかげで、自信をもって滑ることができた」。
現在通信制課程の2年生。「スケートに没頭できる時間が増え、いいリズムで生活が回っている」と笑う。