空間と光の配置に工夫を施した明るい開放的な校舎

理工学部の併設校として90余年の歴史を持つ日本大学習志野高校。「最大の特徴は、理工学部船橋キャンパス内にある環境優位性です」と、昨春就任した五味好美校長は語る。

東京ドーム約6個分の広大なキャンパス、そして平成23年に竣工した空間と光の配置に工夫を施した明るい開放的な校舎は「生徒が伸び伸びと学べる飛び切りの環境です。在校生はもとより受験生や保護者からも高く評価されています」(五味校長)。

大学0年生を経験

この環境優位性を最大限生かした取り組みが高大連携教育だ。高大連携教育が叫ばれて久しいが、習志野高校と理工学部は古くから高大連携教育を実践しており、付属校の中でもパイオニア的な存在といえる。

そのシンボル的な存在が、2年生から選択でき、日大理工学部進学を目指すCSTコース。19年の歴史を持ち、将来理工学部でリーダーシップを取れる人材育成がコンセプトだ。同コース出身者が准教授になるなど同学部から高い評価を得ているという。

同コースの2年生は理工学部の全14学科を1年間かけて回り、授業や施設見学を体験。3年生になると、希望する学科の教授の指導の下、実際に研究テーマを設定して研究活動を行い、保護者を招いて研究成果を発表する。

「大学の講義や研究活動に参加できるので、高校生ながらいわば”大学0年生”を経験できます。研究に係る知識やスキル等が早くから身に付きますし、進学後のミスマッチも防ぐことができます」と浅川健教頭はメリットを強調する。大学の科目を履修することもでき、修得した単位は進学後に授業単位として認定されるという。


日大理工学部進学を目指すCTSコースの授業の一コマ

同コースの2年生の授業を見学した。派遣された物質応用化学科の教員の指導の下、ペーパークロマトグラフィーの原理を利用してオリジナルのしおりを作る実験を行っていた。生徒たちが和気あいあいとしながらも、自主的に手際よく実験をこなす姿が印象的だった。

生きた英語を

同校にはCSTコースのほか、文系、理系ごとに国公立を目指すNPコース、有名私立大を目指すGAコースがあり、生徒の多彩なニーズに応えたカリキュラム・授業を用意している。

また、全校的にグローバル教育にも力を入れ、生きた英語を学ぶ機会を多数提供していることも大きな特徴だ。1年生から3年生まで週1回、ネイティブ教員による英語の授業を必修で実施しているほか、2週間にわたるオーストラリアへの語学研修(希望者)や、2年生を対象にした英語圏への修学旅行も行っている。英語に触れる機会が多いこともあって、英検1級に2年生で合格する生徒が出るなど成果も着実に出ている。

100周年に向けて

同校は来たる令和11年に創立100周年を迎える。五味校長は「学校の顔としてまず制服の刷新を決めました。可能ならば記念棟など施設の新設も検討していきたい」と話す。

そして同時に強調したのが次の100年に向けたビジョンだ。「答えは明快です。次の100年も愛される、選ばれる学校になることです。そのためには今、目の前にいる生徒たちに愛情を注ぎ、真剣に向き合っていく。そしてわれわれ教職員も一緒になって学ぶ姿勢を堅持していきます」

(日本大学広報 令和7年12月号)