令和12年に創設100周年を迎える日本大学高等学校・中学校

「自主創造」を体現するため、校訓「情熱と真心」、教育目標「自覚と責任」を掲げた教育活動を展開する日本大学高等学校・中学校。現在、令和12年の創設100周年に向けて「Road to 100thプロジェクト」を進行中だ。

創設100周年へ

その教育スローガンに掲げているのが「Aiming high!(目標を高く持とう、常に高みを目指そう)」。中園健二校長は「生徒一人一人が自分の夢や進路について妥協せず、目標を高く持ち続けるための合言葉です。生徒の心に火をつけ、その可能性を最大限引き出すことが我々の最大のミッションだと考えています」と話す。

教育方針を語る中園健二校長

心に火を付けるための具体策の一つが令和4年度から導入した「中高一貫2-1-3システム」と呼ばれる独自の新しい教育システムだ。通常、中高一貫教育は中学1年から高校3年までをひとつながりのカリキュラムで学ぶ。これに対し、新システムは中学2年までは「アカデミックフロンティア」「グローバルリーダーズ」の2コースだが、中学3年を高校0年と位置付けている。高校から始まる、国公立大や最難関私大を目指す「特別進学」、日本大学や難関私立大進学に対応する「総合進学」、海外大や国際系大を目指す「総合進学スーパーグローバルクラス」を中学3年で先取りし、プレコースにそれぞれ進むというシステムだ。

「中高一貫教育の最大の課題は、中学2、3年あたりで起こる、いわゆる”中だるみ”です。新システムで早い段階から進路と向き合う環境を整え、中だるみを回避するとともに、高校への学習に向けて効率的に移行するのが狙いです。成績が向上するなど着々と成果が表れています」。菊地陽介教頭は新システムのメリットを説くとともに、手ごたえを口にする。


中3総合進学プレコース理科の授業

60回の体験・探究

また、生徒の可能性を広げる点で見逃せないのが、中学3年間で延べ60回も実施する体験・探究型プログラムだ。大学訪問プログラムでは日本大学の法、文理、経済、医、歯、生物資源科、薬学部などはもちろん、東京大や東京科学大、早稲田大、上智大なども対象にしている。台湾やオーストラリアなどでの海外研修や筑波でのサイエンス研修など多岐にわたる。

中園校長は「活動後のアンケートでは生徒の満足度は90%を超えていおり、こうした実体験が、進路選択の視野を大きく広げる一助となっています」と語る。


外国人教師による高1総合進学コーススーパーグローバル(SG)クラスの授業

ハイブリッド進学校

こうした生徒ファーストの教育は、安定した日本大学への内部進学をベースに、医学部や最難関大への挑戦を強力に支援する「ハイブリッド進学校」として結実しつつある。伝統を大切にしながらも「攻め」の改革を止めない姿勢は、中園校長が目指している「選ばれる学校」に着実に近づいている。

中園校長は、最後に100周年に向けたスローガンをこう紹介する。

「将来の夢や展望を自らの『Vision』と定め、『Passion(情熱)』、『Mission(使命感)』、『Action(行動力)』、そして『Communication(意思の疎通)』を大切にし、全力を尽くす生徒たちであってほしい。私たち教職員も、不断の努力でその期待に応えていきます」

(日本大学広報 令和8年5月号)