地域の患者さんを支えたい。実務実習を経て目指す薬剤師像が明確に
一つひとつ薬学への理解を深め、知識と経験を積み重ねる
薬学部の5年次生になり、国家試験合格に向け薬学の学びに力を入れています。覚えることが非常に多いため、自学自習の大切さは身に染みて実感する日々。特に薬についての知識は実際に声に出して解説しながら覚えるようにしています。自分の言葉で反芻し、患者さんに説明するように話してみると、頭が整理され理解が深まると感じています。また、4年次生の2月から5年次生の8月まで、薬局と病院それぞれで3か月ずつ実務実習に行きました。実際に患者さんとの関わりを通して、言葉遣いや声掛けの仕方などを現場で学べたことは大きな経験になったと感じています。座学で学んでいるだけでは考えが及ばなかった視点にも気付かされ、まだまだ学び続けなくてはいけないと奮い立たされました。
患者さんを生活面からサポートできる薬局薬剤師に興味
実習を経験して、特に薬局の薬剤師に興味を持つようになりました。急性期病院では一人の患者さんに関わる期間は短期間ですが、薬局では生活面からも長期で患者さんをサポートすることができます。もともと薬剤師を目指したきっかけは、子どもの頃に祖父母が薬の服用で困っている姿を見て支えになりたいと思ったことでした。近所に高齢者の方も多く、地域の患者さんの助けになりたいと薬剤師を志したので、より患者さんと近い距離で接することができる薬局で、身近な存在として貢献したいと考えています。

夢の実現に向けて、必要なスキルや知識を貪欲に吸収していく
コミュニケーション能力を磨くため、自ら交流の場を広げる
「自分が求める薬剤師像」を考える授業で、自己分析をした際に自分にはコミュニケーション力が足りてないと感じ、幅広い人々と関わる機会を増やすため居酒屋でのアルバイトを始めました。アルバイト先にはサラリーマン世代からおじいちゃんおばあちゃん世代、家族連れまで、幅広いお客さんが訪れます。お客さんから話しかけていただくことも多く、気持ちよく食事を楽しんでいただくための言葉遣いや笑顔、共感力を意識して接客。この力は薬剤師になっても生かせる部分だと感じています。小中高一貫校で過ごし、新しく人脈を広げるという経験がほとんどなかったため、これまで自分は内向的だと思っていました。しかし、自分から交流の場を広げていくと、初対面の人でも臆せず話せるようになり、自分自身成長を感じています。

患者さんやその家族に寄り添うため学び続ける
今後はさらに勉強を進め、まずは国家試験に合格することが目標です。実習で直接患者さんと接したことで、外来がん治療認定薬剤師に挑戦したいという新たな夢も見つかりました。がんは現代では2人に1人が発症すると言われている病気です。がん宣告を受けた患者さんやそれを支える家族の方にとって、少しでも心を軽くしてあげられるよう、寄り添える薬剤師になりたいと思っています。

自主創造の歩み
身近な人の助けになりたいと薬学の道を志す
小学生の頃、祖父母がたくさんの種類の薬の服用に困っている姿を見て、力になりたいと薬剤師に興味を持つ。薬剤師の輩出量が多く知名度が高い点に魅力を感じ、日本大学へ進学。
アルバイトを通じて、共感力を磨く
薬剤師に必要な傾聴力や共感力を身につけるため、多くのお客さんと接する居酒屋店でのアルバイトを開始。初対面の人とコミュニケーションすることへの苦手意識が薄まる。
積極性が生まれ、語学学習を開始
大学生活を通して、何事もまずは「やってみよう」と考えるように。アルバイト先の外国人の影響で、ベトナム語の語学学習を始めるなど、薬学以外の学びにも取り組む。
国家試験の合格、専門資格の取得と着実にキャリアを積む
将来は地域に寄り添う薬剤師になるため、国家試験の勉強に励む。薬剤師免許取得後は外来がん治療認定薬剤師の認定も目指し、学びを深めていく。