人の縁に導かれて競技の道へ。やり投げ一筋の学生生活

競技の楽しさに没頭しながら実力を伸ばしていく

やり投げとは、全長2.6~2.7m、重さ800g(男子)のやりを遠くに投げて記録を競う競技です。私がこの競技と出会ったのは中学生の頃、同級生の父親がやり投げの選手だったことがきっかけでした。中学生用の短いやりを用いる「ジャベリックスロー」から始まり、高校の部活動で本格的にスタート。中学時代は野球もしていたため肩には自信があり、全国高等学校総合体育大会 (インターハイ)では8位入賞を果たしました。競技の魅力は、やりがきれいな放物線を描いて飛ぶ様子の美しさです。試合会場で見事な弧を目にしたときは感動するとともに、自分もきれいな弧を描きたいという原動力になっています。

湯川さん3

トップレベルの環境で、更なる記録に挑戦する

尊敬する高校の部活動の先輩が日本大学陸上競技部へ進んだと知り、その背中を追いかけるように私も入部しました。指導してくださるコーチ陣は日本のトップで活躍してきた方ばかり。その経験を生かした指導方法で技術が向上しているのを感じ、贅沢な環境を享受しています。部では副キャプテンとして、選手たちの居心地がよくなるようなチームづくりを心がけています。体育会系は上下関係の厳しいイメージがありますが、先輩、後輩の垣根が低く全員が伸びやかに練習できる雰囲気が理想です。チームでのインカレ総合優勝という目標があるので、その実現のために団結力を高めたいと思います。

学部での学びが競技力に直結。世界を視野にレベルアップを図る

理論と実践の繰り返しで腕を磨く

スポーツ科学部では、競技に役立つ知識を幅広く学んでいます。特に印象に残っているのは、「スポーツ運動学原論」という授業。人間の体の構造を理解し、さまざまな競技に生かすための方法を学ぶものです。体をしならせるやり投げの動きには柔軟性が特に必要だと学び、練習前後でのストレッチはより入念にするようになりました。そのほかにも、効果的なトレーニング方法を学び、指導者としてのスキルを修得する「スポーツトレーニング実習」といった、実践的な授業が数多くあります。学んだ理論を自分の練習に取り入れることで、理解が深まっていると実感しています。

湯川さん4

目指すは海外への挑戦とオリンピック出場

今は国内で練習する日々ですが、いつかは海外のフィールドで挑戦したいと考えています。技術力やメンタルケアなど、海外ならではの新たな知識を取り入れ、成長していきたいです。部が所属する関東学生陸上競技連盟には、成績上位の選手に海外遠征の機会が与えられるので、その枠の獲得を目指しています。さらにその先の目標として掲げているのはオリンピック出場です。大きな夢ではありますが、今置かれているハイレベルな環境で多くのことを吸収し、卒業後も競技を続けながら挑みたいと思います。

湯川さん5

自主創造の歩み

 
きっかけ

中学生の時にやり投げと出会う

同級生の父親を通じて競技を知り、その世界に飛び込む。日本大学の陸上競技部に入部した高校の先輩に憧れ、自身も同じ道を志す。

 
1年次生

陸上競技部に入部

レベルの高い仲間、コーチ陣に刺激を受けながら競技に打ち込む。1年次から3年間連続で、関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)での入賞を果たす。

 
3年次生

ゼミで学んだ理論を競技に生かす

ゼミに所属し、専門的な学修がスタート。データに基づいてトレーニングの効率性を考える実験を通し、体づくりの理論を学ぶ。

 
これから

海外を視野に入れ、将来は夢の舞台へ

残りの大学生活では海外にも挑戦しながら、選手としてのさらなる成長を目指す。卒業後も競技を続け、オリンピック出場という夢に向かって挑み続ける。