バスケットボールの強豪として名高い、京都・洛南高校出身。U18日本代表メンバーにも選出されるなど、常に高いレベルで切磋琢磨してきた飯尾選手は、新たな成長のステージに日大を選んだ。

「日大はシューターの選手が多く、自分が得意とする中へ切り込むプレースタイルと相性が良いと感じています。高校時代は基礎をしっかり身に付けましたが、大学ではより試合を意識した練習が多くなったので、チームメート同士で力を活かし合える環境です。また、先輩方、同級生と仲が良く、オフの日も一緒に過ごすこともあり、チームメートには恵まれていると思います」

自身の強みを「突破力」と話す一方、課題も感じている。その背景には、大学バスケのレベルを感じたこと、そして、高校時代にFIBA U18アジア選手権大会で戦った経験が大きいようだ。ライバル国には2m超えの選手を複数擁するチームもあった中、世界に対抗する術や強化すべきポイントを考えていたという。

「自分はフィジカルがまだ弱い。日大はトレーニング施設も充実しているので、当たり負けしない体をつくっていきたいです。さらに、日本代表の戦い方では走力が重要になる。速さは自分の強みでもあり、代表で求められる戦い方にも合っていると思います。オーストラリアなどは自分よりも20cmぐらい大きな選手がしっかりシュートを入れてくるし、パワーもある。正直、太刀打ちできないなという感じもあったのですが、通用する部分もあったのでそこは収穫でした」

目標とする選手は本学校友であり、日本代表のキャプテンとして活躍する篠山竜青選手(川崎ブレイブサンダース)を挙げた。

「将来的には篠山選手と同じポイントガードになると思うので目標にしています。先日、日大の練習場※にいらっしゃったのですが、とてもおもしろい人(笑)。壁をつくらず、コミュニケーションを取ってくれる。自分も積極的にコミュニケーションを取るタイプなので、篠山選手のキャプテンシーには惹かれる部分がありました」

日本のバスケ界を牽引する先輩から刺激を受けながらも、自身が第一線で活躍したいという想いも強い。

「日本代表の方々が東京五輪出場を決めるなど、バスケが勢いに乗っている今、自分も成長し続けていきたいです。まずは、インカレなどの大会でしっかり結果を残し、U22日本代表に入ることが目標。選手を引退した後もバスケに携わりたい気持ちがあるので、大学のスポーツ科学部でコーチングの勉強にも力を入れていきたいです。卒業後はBリーグで活躍し、オリンピックにも出場したいです。チームが暗くなっている時でも、盛り上げられる選手になりたいですね」

※スポーツ日大アスレティックセンター八幡山

Profile

飯尾 文哉[いいお・ふみや]

2000年生まれ。大阪府出身。洛南高校卒。ポジションはシューティングガード。
小学1年時から競技を始め、中学時代は大阪の名門バスケットボールスクールKAGO BASKETBALL SCHOOLに所属。その後、日本代表選手を数多く輩出している京都の強豪校、洛南高校へ進学。高校1年時からベンチ入りし、2年時にはスターティングメンバーに名を連ねる。2017年、全国の強豪校が集う能代カップで優勝し、優秀選手に選ばれる。国体では京都代表メンバーとして出場し優勝、ウインターカップベスト16。2018年の能代カップは準優勝だったが、2年連続で優秀選手に選出される。近畿大会優勝、国体ベスト4。高校3年時にはFIBA U18 アジア選手権大会の日本代表メンバー入りを果たし、持ち前の突破力で大柄な選手を翻弄する活躍を見せた。

期待の新入生一覧へ