高校時代にはU-19代表として世界の舞台も経験した井野選手。関東大学バレーボール春季リーグ戦は、1年生ながらアウトサイドヒッターとして全試合にスタメン出場した。だが、リーグ初戦の前日は練習でも調子が悪く、「不安でいっぱいでした」という。
それでも「スタッフの方や先輩・同期のみんなからたくさん声を掛けてもらい、「初日は楽しんでやろう』という思いで試合に臨みました。それがいい結果につながって、自信にもなりました」と話す。
当初は、高校時代とは違う大学1部レベルの“高さと巧さ” に戸惑ったが、次第に慣れて対応できるようになり、「最後の方は自分の力を出すことができたと思います」。得意のインナースパイクなど、思い切りのいい強烈なスパイクを武器に、過去最高の2位に躍進したチームの勝利に貢献し、その活躍が認められ連盟の新人賞を受賞。「大会を通じて、ここまでいけるんだっていうのを再確認できました」と振り返った。
将来はVリーグや日本代表で活躍したいという井野選手。大学での4年間で「守備力を上げて崩れないレシーバーになりたいですし、攻撃では欲しい時に点を取れる選手になりたい」と、今はブロックとレシーブの練習や、ブロックアウトを取る練習に力を入れている。頼れるオールラウンダーとして成長し、チーム悲願のリーグ戦優勝をめざすが、「まずは東日本インカレ優勝という目標に向けて頑張りたいです」と微笑んだ。
Profile
井野 麻彩[いの・まあや]
2005年生まれ。大阪府出身。履正社高卒。小学1年生からバレーボールを始め、高校では高さのあるスパイクでチームの得点源として活躍。’23年8月には世界U-19選手権に日本代表として出場。入学早々の関東大学春季リーグ戦はレギュラーとして躍動し、新人賞を受賞した。