2015年、創部1年目にして関東大学女子サッカー3部リーグで、11チーム中4位と健闘を見せた女子サッカー部。
2年目の今年は優勝、そして2部昇格を目指すチームのキャプテンと監督に話を聞いた。

女子サッカー部

門谷 じつは私もそうなんですが、チームの創部メンバーは、もともと一般入学組なんです。入学時は女子サッカー部がなかったので、昨年日大に女子サッカー部ができることになり、サッカー経験者の私たちに声がかかって…。でも1年目は部員が9人しかいなくて、バレーボール部から選手を2人借りてやっと試合ができる状態だったんです。最初は連携も全然できないし、チームの意識もバラバラ。これでは1勝もできないかも、と本当に不安でした。

松林 確かにプロも経験した私から見ればレベルはまだまだでした。私も指導経験のない新人監督なので、選手たちはそこも不安だったかも。でも私はやるからにはどんな試合も勝つつもりで戦いたいので、選手たちにもそう伝えていました。とにかく気持ちでは絶対に負けるなと。

門谷 初勝利は3試合目。私としては思ったより早く1勝できたことが嬉しくて。それから試合を重ねるごとにチームの一体感も高まり、中盤の5連勝などもあって、結果は4位。創部初年にしては健闘したといわれますけど、2部に昇格できなかったことはすごく悔しい。今年は新入部員も増えてチーム力も上がるので、絶対に優勝して2部昇格を果たしたいと思います。

サッカーができる喜びをかみしめ、全力でサッカーを楽しみたい。

門谷 私たちが目指すサッカーですか?
サッカー部には「常に全力」「常に挑戦」「常に笑顔」というモットーがあるんですけど、それをそのまま表したようなサッカーがしたいです。みんなすごく元気で明るくて仲がいいところが、私たちのチームの魅力。レベルはまだ低いですし、練習はキツイですけど、サッカーができることの幸せの方が大きくて、とにかくいまは毎日が楽しい。その喜びをかみしめながら全力でサッカーを楽しみたいと思っているんです。

松林 私はスタイルがないのがうちのスタイルっていうか。私のサッカーを押しつけるつもりはないので。学生は毎年入れ替わるから、サッカーもいい意味で毎年変わるのが当たり前。選手は一人一人個性がありますし、それを活かしながら、その時に一番いいものを求めていきたい。まずは選手の能力を最大限に発揮できるようなチームにすることがいまの目標です。

一緒に日大女子サッカー部の歴史を作っていきましょう。

原沢選手

原沢選手

門谷 私はこのチームに入ってもっとサッカーが好きになりました。高校サッカーでは味わえなかった楽しみがこのチームでは味わえると思うので、ぜひ日大女子サッカー部に入部して、新しい歴史を作っていってほしいですね。

松林 高校までの実績は関係ないです。私にとっては、いま私の目の前でいいプレーをした選手がいい選手。大学生になってからでも、まだまだいくらでも伸びます。自分自身の可能性とか未来とか、これから無限に広げられますので、そういう希望を持って日大に入ってきてほしい。何か自分が取り組めば、その成果って必ず自分に戻ってくるものだと思うので、積極的にチャレンジしてほしいんです。日大女子サッカー部でならそれができると思います。

Profile

門谷 美紀 (かどたに・みき)

文理学部体育学科4年。1994年生まれ。東京都出身。

東京成徳大学高校卒。高校時代にサッカーをしていたが、トレーナーを目指すため女子サッカー部のない日大に進学。3年時に女子サッカー部新設の話を聞き入部を決意。創部時より2年連続でキャプテンを務める。ポジションはボランチ。

松林 美久 (まつばやし・みく)

1984年生まれ。東京都出身。文理学部体育学科卒。

日大櫻丘高校時代に日テレ・メニーナに所属。日大時代から日テレ・ベレーザに所属し、ゴールキーパーとして活躍。2008年になでしこジャパンのキプロス遠征メンバーに選出された。2013年イタリア・セリアAのAFCフィレンツェと契約。2015年に日大女子サッカー部の初代監督に就任。

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