男子総合インカレ2連覇を果たした日本大学水泳部。水球、ASも含めて28人の新入部員が加わり、総勢121人となり新シーズンをスタートさせた。そして、競泳で現役4人,OB・OG3人、飛込でOB2名,合わせて9人の日本代表選手を輩出。
今年度も“水の覇者・日大”の名に恥じない活躍を心に誓う。

歴史と伝統ある水泳部の 一員である自覚を胸に

 令和4年(2022年)、夏のインカレで競泳は男子が総合2連覇を達成。飛込はインカレ総合2位に輝き、水球も前年度4位だった早稲田大学を撃破するなどの活躍を見せ準決勝に進出。惜しくも決勝進出は逃したが総合4位という成績を収めた。
 各部門それらの成績を超える結果を残すべく、令和5年度(2023年度)シーズンをスタート。それに伴い、4月15日(土)、日本大学三軒茶屋キャンパス1号館6階フォーラムにて日本大学水泳部入部式を開催。合わせて、4月4日から9日までの間、東京アクアティクスセンターで開催された第99回日本選手権水泳競技大会競泳競技、飛込競技の国際大会派遣選手選考会を兼ねた翼ジャパンダイビングカップを終え、世界選手権2023福岡大会、第19回アジア競技大会、FISUワールドユニバーシティゲームズ2023成都の日本代表に選ばれた選手への壮行会も行われた。
 始めに、日本大学文理学部教授・藤森裕基部長から激励の言葉があった。

「日本大学へのご入学、伝統ある水泳部への入部、おめでとうございます。インカレで競泳男子は39回、飛込男子も39回、飛込女子は7回、水球男子は10回もの優勝を誇ります。さらに、五輪にはのべ136人が出場し、37個のメダルを獲得しています。そういう伝統ある部の一員として、三木二郎コーチ(日本大学理工学部助教)、石崎慶祐コーチ(日本大学大学院スポーツ科学研究科一期生)のもとで一致団結し、切磋琢磨して練習に励んでください。また、日本大学の教育理念である自主創造を胸に、自らの道をその手で拓いていき、インカレ優勝を目指してほしいと思います」(藤森部長)
 また、日本大学スポーツ科学部教授・上野広治監督からは「新入部員としてこの日を忘れず、日大に入った、水泳部に入ったというだけではなく、ただの大学のチームではないという自覚を持ってもらいたい」と思いを伝えた。

「インカレでは競泳で最多優勝数を誇るチームです。大学からも常に優勝を期待される部であるということ、そういう伝統ある看板を背負っているのだということを自覚して、一日一日を大事に過ごしてください」(上野監督)
 続いて、「これから4年間、夢を持って学生生活を過ごしていくと思いますが、水泳だけが大学生活ではありません。勉強もそうですし、友人を作ることもそうです。大人としての自覚も持って、自分の行動に責任を持つことも、大学生として大事にしてください」と堀江直之桜泳会会長が新入生を奨励した。

新体制で挑む インカレ3連覇

 藤森部長、上野監督、堀江桜泳会会長それぞれからあったのが、「インカレ男子総合3連覇に向けて頑張ってほしい」という言葉である。28人の新入部員を率い、天皇杯を再度日本大学水泳部の元に引き寄せるべく戦う新しい首脳陣も紹介された。今年度からは三木コーチだけではなく、昨年主将としてチームを牽引し、日本大学大学院スポーツ科学研究科の第一期生となった石崎慶祐コーチも新たに加わった。そして、競泳部門の村田迅永・新主将兼総務(文理学部4年)から、新入生にメッセージが贈られた。

「皆さんは今、夢や希望に胸を膨らませていると思います。4年間はあっという間です。4年後、胸を張ってやりきった、と言えるように、失敗を恐れず何事にもチャレンジし充実した4年間を過ごしてください。また、この伝統ある日本大学水泳部に入部したという自覚、責任を持った行動をしてください。共に頑張りましょう!」
 最後に、新入部員28人がそれぞれ抱負を全員の前で発表して入部式は終了。

続いて、世界選手権2023福岡大会、第19回アジア競技大会、FISUワールドユニバーシティゲームズ2023成都の日本代表に選出された本多灯選手(スポーツ科学部4年)、小方颯選手(スポーツ科学部2年)、寺門弦輝選手(スポーツ科学部3年)、柳本幸之介選手(スポーツ科学部2年)の競泳現役4選手、そして今春卒業した飛込の金戸快選手が紹介され、それぞれ世界での活躍を改めて皆の前で誓った。
 壮行会に出席した5選手の他に、OB・OGで競泳・池江璃花子選手、小堀倭加選手、眞野秀成選手(以上スポーツ科学部卒)、飛込・伊藤洸輝選手が紹介された。

「世界選手権は自国開催ですから、皆さんからパワーをもらえる良い大会にできるよう、小方はもちろん、OB、OGの方々と一緒に日本だけではなく、世界を水泳で盛り上げていけるように頑張ってきます」(本多選手)

「世界選手権は自国開催ですから、皆さんからパワーをもらえる良い大会にできるよう、小方はもちろん、OB、OGの方々と一緒に日本だけではなく、世界を水泳で盛り上げていけるように頑張ってきます」(本多選手)

「ユニバーシティゲームズは僕にとって久しぶりの海外遠征です。来年に向けたステップとして良い結果を残したいと思います」(寺門選手)

「日本選手権では納得のいく泳ぎができませんでしたが、ワールドユニバーシティゲームズでは世界選手権の代表選手よりも速く泳ぎたいと思います」(柳本選手)

「最大限の努力をして、最高の結果をここに持ち帰ることができるよう頑張ります。これからも応援お願いいたします」(金戸選手)

 なお、入部式に先立ち、3月9日に94歳でなくなられたヘルシンキ五輪1500m自由形銀メダリストの日本大学水泳部OB・橋爪四郎氏のご冥福をお祈りし、橋爪氏が活躍された1500mにちなんで、15秒間黙祷を捧げた。
 

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