5月27日(土)関東大学サッカーリーグ戦1部第6節の桐蔭横浜大学戦が日本大学アスレティックパーク稲城サッカーフィールドにて行われた。日本大学サッカー部は一時2点リードするものの追いつかれ2-2で引き分け、勝点1を積み上げ11、順位は一つ落として3位となった。(5月27日時点)

前節では共に1部昇格した東海大学に4‐0で勝利し3連勝、勢いに乗る日本大学サッカー部。今節の相手は昨シーズンの全日本大学サッカー選手権(インカレ)チャンピオンの桐蔭横浜大学。そして、今季初のホームグラウンド開催となる。
試合開始後、初めにチャンスが訪れたのは日本大学だ。相手のクリアミスからコーナーキックのチャンスを得たがポイントが合わずシュートには至らない。

前半7分には自陣でボールを回されミドルシュートを打たれ、ヒヤリとした場面だったが前節でも活躍したGK有留奎斗選手(文理学部4年/四日市中央工)がビッグセーブ。ここから攻め込まれる展開が続くが、我慢のディフェンスを徹底。
この耐えた時間で日本大学が流れを掴んでいく、28分にカウンターを仕掛け、西山蓮平選手(経済学部4年/前橋育英)がゴール前にクロス、しかしこれは相手GKに止められてしまう。
今度は前半34分、センターライン付近でボールを奪うとテンポ良く右へ展開、右サイドを駆け上がった栗田悠巨選手(スポーツ科学部4年/川崎F U-18)がクロス上げる、それに走りこんできた橋田尚希(危機管理学部4年/JFAアカデミー)が合わせシュート、これが決まり1‐0、日本大学が先制する。

ここから互いに攻めあう展開となったが、チャンスの場面も共に良い守備を見せ、このままのスコアで前半が終了。日本大学が1‐0でリードし後半へ向かう。

日差しが強く照りつけ気温は30度近く非常にタフな状況の中で後半がスタート。
開始早々に訪れたチャンスを決め切ったのは日本大学だった、熊倉弘達選手(法学部3年/前橋育英)が左サイドから相手DF2人をかわしながらカットイン、五木田季晋選手(スポーツ科学部1年/川崎F U-18)へ一旦ボールを預け、相手DFを引き付ける。フリーとなった熊倉選手にボールを戻し、ゴール前にクロス、それに合わせた橋田選手が押し込み2‐0。
日本大学が優位に立つ。

直後の後半6分にはカウンターを受けるが、青木駿人選手(法学部4年/日大藤沢)が好プレー。直後にはゴール前からシュートを打たれるが、ここでも有留選手がビッグセーブ、インカレ王者の反撃を頼れる4年生が抑える。
しかし、2点のリードを得た油断か、30度近い気温となった稲城で脚に疲れが出たのか、どこか動きが悪い。そう見て取れると思った矢先の後半53分桐蔭横浜大の攻撃、左サイドからのクロスに桐蔭横浜大・笹井選手が頭で狙う、ここはGK有留選手がはじくものの、すぐに起き上がった笹井選手が自ら押し込み2‐1。
1点差に詰め寄られる。

相手の勢いを断ち切りたい日本大学は、後半58分中盤に、今季けがで出遅れていた、熊倉弘達選手の双子の兄である熊倉弘貴選手(法学部3年/前橋育英)と、丸山喬大選手(経済学部4年/帝京長岡)を投入。
試合は互いに攻めあう展開になる。

後半78分、試合終了も見えてくるこの時間に日本大学にピンチが訪れる。左サイド、味方の裏から走り込んできた相手選手と青木選手が交錯、奇しくもペナルティエリアギリギリのところでファールの判定、PKを与えてしまう。
このPKを桐蔭横浜大・田中選手が決め2‐2、同点に追いつかれる。

勝利を掴み取りたい日本大学はすぐさま切り替えて反撃に出る。敵陣で展開し、熊倉弘達選手がペナルティエリア外から直接ゴールを狙うが相手GKが好セーブ。
その後も共にチャンスメイクするものの、得点には至らず試合終了。
ホイッスルがなった後は、フィールドにいた多くの選手が倒れ込んだ。

日本大学は2点のリードを守り切る事は出来なかったが、インカレ王者相手に引き分け。相手のプレッシャーが強く、3枚のイエローカードは今季最多、それでも逆転を許さなかったのは評価すべきところだ。これで5戦負けなしとなったが、順位は1つ落として3位となった。

次戦は6月3日(土)、法政大学と対戦、法政大学城山サッカー場にて14時キックオフ予定。

初のホームグラウンド開催、応援リーダー部によるハーフタイムショーや、メガホンの配布も

日本大学アスレティックパーク稲城サッカーフィールドでリーグ戦を行うのは今季初。また1部の試合が行われるのは初めてのことである。

初のホーム開催にあたって、日本大学サッカー部の学生の発案により様々な企画が行われた。チームタオルやTシャツの販売、来場者への応援メガホンの配布や、地域貢献の一環としての取り組みである定期的なグラウンド開放に参加してくれている近隣チーム(坂浜FC)の子供たちがエスコートキッズとして、選手と一緒に入場する企画。
そして大学サッカーでは珍しいハーフタイムショーも企画、日本大学応援リーダー部による8分間の演技が行われ、会場は大いに沸いた。

観客席スタンドは大きいものではないが満席。初のホーム開催、大いに盛り上がった。
また、昨シーズンの昇格組であるOB梶谷元主将の他、多くのOB達が後輩にエールを送った。

選手のコメント

2点を決めた、橋田尚希選手(危機管理学部4年/JFAアカデミー)

どのような想いで準備し試合に入りましたか
今季初の稲城でのホーム開催にあたり、運営や企画等で多くの方々に尽力いただいたおかげで最高の環境でプレーする事が出来ました。そのため、勝利という結果で応えようという想いで準備しました。

 

引き分けという結果を振り返ってどのような試合でしたか
4連勝がかかった試合で2点追いつかれたことは非常に悔しい結果でした。2点先制したが、その後の試合コントロールのところが上手くいかなかったです。上級生として自分達が引っ張っていく意識がまだまだ足りず、自分達の弱さや課題が顕著に現れた試合となりました。次節に向け改善していきたいです。

 

次節に向けての意気込みをお願いします
今節出た課題と1週間向き合い、勝つために最高の準備をしたいと思います。次節の対戦相手は、負ければ順位がひっくり返る勝ち点差にいますが、チャレンジャーの気持ちを忘れずにやっていきたいです。

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