2023年度関東大学バドミントン春季リーグ戦が4月22日から 2023年5月7日まで行われ、日本大学バドミントン部が、5戦5勝と全勝で2季連続優勝を飾った。作季入替戦で2部に降格していた女子は2部で全勝とし、5月13日に行われた1部との入替戦に勝利、1季で1部復帰となった。

エース不在もチーム全員で勝利を掴む

昨秋季リーグ戦、エースの奈良岡功大選手(スポーツ科学部4年/IMG)を擁し全勝優勝を果たした日本大学バドミントン部、しかし、奈良岡選手は国際大会参加のため不在。それでも昨秋季無敗だった主将 小川航汰選手(法学部4年)・熊谷翔選手(スポーツ科学部4年)の4年生ペアや、インカレシングルス3位の阿部大輔選手(法学部3年)ら選手層は厚い。

第1・2試合は日本体育大学健志台キャンパスにて行われ、初戦は明治大学との対戦、第1シングルスで破れるものの、曹淵鋮選手(法学部3年)が2-1で勝利し流れを取り戻す。そこから第1・2ダブルス、第3シングルスで勝利し4-1で明大を破り、白星スタートを切る。2日目は中央大学との対戦、ダブルス終了時点で3-1、最後は花田彬選手(文理学部3年)に代わって出場した千葉倫也選手(文理学部2年)が競り勝ち、4-1で勝利し2連勝とする。

残り3試合はひらつかサンライフアリーナに会場を移して行われた。第3試合は筑波大学との対戦、曹選手が幸先良く勝利を掴み、第2シングルスで敗れるものの第1ダブルスの小川・熊谷ペアが2ゲームを連取し勝利する。第2ダブルスで試合を決めたい所だったが、まさかの敗戦。今季初めて第3シングルスまでもつれた試合は花田選手が相手を圧倒、2ゲーム連取し、日本大学は3連勝とした。
しかし翌日の第4試合も厳しい試合となる、相手は日本体育大学。試合は第1・2シングルスをいずれも2ゲーム先取で敗れ0-2、絶対に負けられない状況となる。流れは完全に日体大ペース、第1ダブルスの小川・熊谷ペアも第1ゲームを16-21で落としてしまう。しかしここから日大の4年生ペアが意地を見せ、第2ゲームを21-17で取り返すと、第3ゲームは21-14で圧倒、流れを引き戻す。4年生ペアの奮闘に、第2ダブルスの江口心選手(法学部2年)・後藤拓人選手(スポーツ科学部2年)の2年生ペアが応え2-1で勝利、最後は花田選手が試合を決め3-2で逆転勝利となった。

4戦全勝で迎えた最終日、相手はここまで1敗とする昨季2位の法政大学だ。優勝が決まる1戦、日本大学は阿部選手が2ゲーム連取し幸先よく勝利、第2シングルスの曹選手は惜しくも敗れるものの、小川・熊谷ペアが2-0で勝ち、第2ダブルスの江口・後藤ペアが第1ゲームをデュースで落としたが、そこから2ゲーム連取、日本大学の2季連続優勝が決まった。

女子は1季で1部復帰を決める

一方、女子は昨春季に待望の1部昇格を果たすが、秋は最下位。入替戦でも敗れわずか1季で2部降格となっていた。

1部復帰を目指す日本大学バドミントン部女子は、2部リーグ戦を見事5戦5勝で優勝、入替戦への切符を手にする。
5月14日に東京女子体育大学体育館で行われた1・2部入替戦の相手は早稲田大学だ。
第1シングルスで出場した田中寿奈選手(危機管理学部3年)が2ゲーム先取しチームに勢いをもたらすと、第2シングルスで女子主将の織田遥選手(法学部4年)も相手に1ゲームも与えず勝利。第1ダブルスは石井亜海選手(法学部4年)・山浦波瑠選手(スポーツ科学部3年)ペアが出場、第1ゲームを21-11で取るが、早大ペアも意地を見せ1-2で惜しくも敗れてしまう。

2-1で迎えた第2ダブルス、ここで勝負を決めたい日本大学からは石上瑠奈選手(スポーツ科学部4年)・後藤咲々選手(法学部1年)ペアが出場。相手ペアに主導権を与えることなく第1・2ゲームを連取(21-9、21-10)、日本大学が1季での1部復帰を決めた。

選手のコメント

男子主将 小川航汰選手(法学部4年)
メンバーの選手だけでなく、チームメイト達も精一杯応援を頑張ってくれたことなど、チーム全員で勝ち取ることができた優勝です。
大会を通しては最初の明治大学戦で4-1という良い試合運びをすることができ、応援もしっかり盛りあがってくれて最高のスタートをきることができました。その勢いのおかげで筑波大学戦や日本体育大学戦に勝利することができました。
今回優勝したからといって、自分たちが次も勝てるという訳ではないので、ここで油断せずに今まで以上に集中して練習を行い、秋季リーグ戦でも全員が同じ優勝という目標達成のために全力を尽くしたい。

熊谷翔選手(スポーツ科学部4年)
チーム一丸となった大会でした。特に応援やベンチワークが良く、選手が思い切ってプレーができました。今後の大会等でもチーム一丸となって戦いたいと思います。

副主将 花田彬選手(文理学部3年)
チームで勝ちに行くことのできた試合でした。一人一人が自分の仕事を理解して、一つになることができていたと思う。また、プレー内容としては、日頃から試合で力を出すことを意識した練習ができていたため、試合中でも落ち着いた試合運びができていたと思います。今後は、今大会の反省を生かしチーム、個人のさらなるレベルアップをしていきたい。

女子主将 織田遥選手(法学部4年)
今季リーグで2部で優勝して1部に戻れたこと、とても嬉しく思います。今回から声を出しての応援ができるようになり、試合に出る人、ベンチ一丸となって戦った結果が優勝に繋がったと思います。
これからは1部で戦うということで今までよりも上のレベルでの戦いになります。自分たちのレベルアップは必要ですが、決して勝てない相手ではないと思うので、1部のチームとしての自覚をさらに持って、秋リーグ優勝できるよう今までよりもっと厳しく上を目指して頑張っていこうと思います。

石井亜海選手(法学部4年)
春リーグで全勝優勝し、1部に昇格でき良かったです。このままの勢いで、秋リーグや東日本などの大会でもより良い結果を出して行けるようにチーム全体で日々頑張って行きます。

副主将 山浦波瑠選手(スポーツ科学部3年)
一人一人がチームのために尽くし1勝ずつ勝ち続けることができました。
それぞれがカバーし合える最高のチームになっていた事が勝因です。
今後も、大会に向けチーム一丸となり秋リーグ優勝を目指し頑張っていきたい。

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