大学日本一を決める大会の1つである第60回全国大学ゴルフ対抗戦と第46回全国女子大学ゴルフ対抗戦が6月21日~22日まで苫小牧ゴルフリゾート72エミナゴルフクラブにて行われた。日本大学ゴルフ部男子は初日を1位タイで終えると、2日目全体トップのスコアで引き離しに成功し8年ぶり36回目の優勝を掴んだ。 また、女子は初日9位から挽回し3位で大会を終えた。

常勝軍団と呼ばれ、これまで本大会においては15連覇を含む35回の優勝(男子)を誇っていたが、2015年大会を最後に優勝から遠ざかっていた。しかし、5月に行われたシーズン初戦となる2023年度関東大学春季Aブロック対抗戦では抜群のチーム力を見せて男女アベック優勝を果たすなどいい状態で大会に臨んだ日本大学ゴルフ部。

本大会は6人エントリーの内5人の出場で、上位4名のトータルスコアで順位が決定され、全国の予選を勝ち抜いた16大学がエントリー。
日本大学は初日を杉浦悠太選手(国際関係学部4年/福井工大福井)、出利葉太一郎選手(国際関係学部4年/沖学園)、小林大河選手(国際関係学部2年/西武台千葉)岩井光太選手(国際関係学部1年/埼玉栄)、隅内雅人選手(国際関係学部1年/水戸啓明)の5名で挑んだ。

前半9ホールを終え、トップはスコア138とした最大のライバル、東北福祉大。日本大学は出利葉選手と杉浦選手がチームをけん引、スコア140でトップと2打差の3位タイにつける。
試合は上位3位までに7校がひしめく混戦状態だ。

離される事は許されない状況となった後半。前半スコアが伸びなかった岩井選手、隅内選手、小林選手らが奮闘。チームトータルを279とし、中部学院大と並び1位タイで初日を終える事に成功した。

エースとルーキーがトップスコアで優勝を手繰り寄せる

勝負が決まる2日目、日本大学は小林選手に代わって林田直也選手(国際関係学部1年/沖学園)が出場、杉浦選手と出利葉選手の4年生コンビに1年生3人が加わるフレッシュな布陣で挑む。

ローテーションは昨日の上位校と組まれ、常にプレッシャーが付きまとう。
それでもチームで最初にコースを回った隅内選手が前半のスコア33とここまでのトップスコアで回る活躍を見せ、ハーフを終えチームスコア419で単独トップに立つ。
しかし、2位の大阪学院大とは僅か1打差。まだまだ気は抜けない。

後半9ホール、ルーキーの活躍に感化されたか、エース・出利葉選手が圧巻のプレーでスコア32、後半のスコアは全選手トップだ。
全員がホールアウトし、出利葉選手と隅内選手がトータル67。杉浦選手が71、岩井選手が75、2日目のチームトータルを280とし、2日目合わせて559。

終わってみれば2位の大阪学院大との差を3打差まで広げ、見事8年ぶりの優勝をつかみ取って、優勝回数を36回に伸ばし”常勝軍団”の新たな歴史を刻んだ。

出利葉選手は2日間のスコア136ストロークで大会最優秀選手に選ばれた。

女子は初日出遅れるも底力を発揮

同じ日程で行われた女子は、飯村知紗選手(国際関係学部4年/明秀日立)、市村杏選手(国際関係学部2年/佐久長聖)、櫻井梨央選手(国際関係学部2年/明秀日立)、永谷優(国際関係学部1年/日大一高)、髙野愛姫選手(国際関係学部1年/埼玉栄)、山本瑠奈選手(国際関係学部1年/津田学園)ら、関東春季対抗戦の優勝メンバーでエントリー。

初日、中々スコアを出すことが出来ず、スコアはチームトータル296の9位。トップとは14打差とかなりの差をつけられてしまうまさかの展開だ。

2日目、飯村選手に代わって山本選手が出場、出場選手全員が下級生の布陣で巻き返しを狙う。
ハーフを終え5位まで順位を上げると、後半も崩れることなくホールアウト。
2日目のチームトータルを292とし、二日間のスコア合計は588。最終的に3位まで巻き返し、チームの底力を見せた。
1位は東北福祉大、初日284、2日目280でトータル564と圧倒的なスコアを叩き出して優勝した。

選手のコメント

最優秀選手に選ばれた出利葉太一郎選手(国際関係学部4年/沖学園)
どのような想いで準備し試合に臨みましたか
今年は常勝日大という事を年間目標に掲げているので、常に勝つ事を目標にチームとして良い準備をしてきました。

8年ぶりの全国大学対抗戦優勝と最優秀選手となった今大会を振り返ってみていかがですか
難しいコンディションの中、チームに貢献できた事はとても嬉しく光栄です。



隅内雅人選手(国際関係学部1年/水戸啓明)
大学入学後初の全国大会となりましたが結果を振り返っていかがでしたか
初めての全国大学対抗戦でしたが、常勝日大という目標を掲げていたので何としてでもこのメンバーで勝ち切りたいと言う思いが強くありました。その中でしっかりと自分のやるべき事をやる事ができ、チームで優勝する事ができとても嬉しかったですし、自信になりました。

今後の目標は?
今後は年間目標通り勝ち続けるためには何が必要なのかなどしっかりと考え練習に取り組みます。



男子主将 杉浦悠太選手(国際関係学部4年/福井工大福井)
8年ぶり36回目の優勝を振り返っていかがですか
接戦を勝ち切ることができてとても嬉しいです。たくさんの方に支えてもらってることを改めて感じました。

次戦への意気込みをお願いします
関東、全国と優勝できたのでこの勢いに乗り、残りの団体戦も全て優勝できるように頑張ります。



女子主将 飯村知紗選手(国際関係学部4年/明秀日立)
今大会を振り返っていかがでしたか
今回の試合では、日々支えて下さってる方々へ優勝して恩返ししたかったのですが、残念で不甲斐ない結果で終わってしまい本当に悔しい気持ちでいっぱいです。また、主将として練習ラウンド時からスコアでチームを引っ張ることもできないまま終わってしまいました。初日は、出遅れてスタートしたのですが、2日目は後輩たちのお陰でなんとか挽回して入賞できて良かったです。

次戦への意気込みをお願いします
次は関東秋季対抗戦があります。次こそは、私がチームを引っ張っていける存在になれるよう自分自身の技術向上し、関東2連覇できるように頑張ります。

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