8月12日(土)関東大学サッカーリーグ戦1部第14節の筑波大学戦が行われ、日本大学サッカー部は、現在リーグ戦首位独走状態の相手に対し先制を許すものの、後半ATで2ゴールを決め2-1で逆転勝利。勝ち点3を積み上げ23とし、順位は前節と変わらず4位につけている。
(8月13日時点)

前節に5-1と快勝し順位を4位に上げていた日本大学サッカー部。今節の相手は現在リーグ戦首位独走状態の筑波大学だ。とは言え、前期は2-2と引き分けており、ここで勝利を掴んで差を縮め上昇気流に乗りたいところ。

試合開始から互いに好守をみせ、開始10分に筑波大学がシュートを放つまで探り合いの状態が続く。最初のピンチを切り抜けた日本大学は自陣でのFKから一気に前線を押し上げていく。敵陣深くでのボールの奪い合いではMF丸山喬大(経済学部4年/帝京長岡)
と筑波大学DFが交錯、暫く倒れこんだ丸山だったが幸い大事には至らず復帰した。
このファールでペナルティエリアギリギリのところでのFKを獲得するが、シュートには至らない。直後に得たCKも決定機につなげられず、チャンスを活かすことが出来ないまま試合開始20分が経ってもシュート数は0と筑波大学の守備を崩せない。

その後筑波大学の反撃に遭いシュートを許すが、GK木村凌也(スポーツ科学部2年/横浜FMユース)がゴール上を狙われたシュートをビッグセーブ。続くCKは頭で合わせられるが枠外、ピンチを切り抜ける。
前半23分、相手のクリアミスからボールを奪ったFW熊倉弘達(法学部3年/前橋育英)がチーム最初のシュートを放つ。シュートは惜しくも枠外。

流れを掴みはじめたところだが、ここで飮水タイム。
試合再開した直後に大きく試合が動く。高い位置でプレッシャーをかけた日本大学だったが、筑波大学の個々の高い能力で簡単に外される。落ち着く間もなく一気にロングフィードでひっくり返される展開に、一度クリアするが、それを拾われると、簡単にゴール前へ、最後は筑波大学FW半代将都選手に豪快なシュートを決められ0-1。
筑波大学のゴール前から一瞬で日本大学のゴール前へ、先制点を許してしまう。

前半のうちに追いつきたい日本大学、前半ATにチャンスが訪れる、MF大久保帆人(法学部1年/前橋育英)が激しいプレッシャーを受けるもドリブルで中央まで突破していくと、最後はMF橋田尚希(危機管理学部4年/JFAアカデミー)がシュート、決定機だったが筑波大学GK髙山汐生選手がビッグセーブ。直後のCKをDF青木駿人(法学部4年/日大藤沢)がヘティング狙うが、うまくミートせず枠外。
ここで前半が終了、試合は1点を追いかける展開となる。

後半、追いつきたい日本大学は開始から積極的に仕掛けていく。後半3分には左サイドからFW大久保が再びドリブルで突破。後半から入ったMF田中慶汰(スポーツ科学部2年/川崎U18)に繋ぎ、橋田がシュートを放つも枠外。その後も敵陣深くまでボールを運ぶがシュートを放つことが出来ない。

なかなか攻撃の流れ掴むことが出来ない日本大学だが、この日はディフェンス陣が踏ん張った。先制を許したものの後半に入りGK木村が再びビッグセーブを魅せれば、青木、栗田悠巨(スポーツ科学部4年/川崎F U-18)、小林佑熙(危機管理学部4年/横浜FCユース)ら4年生で揃えたDF陣もディフェンスラインを堅守しチャンスを潰し、リーグ戦総得点でも1位の強敵に追加点を許さない。

日本大学は終盤に入りFW平尾勇人(文理学部1年/四日市中央工業)とMF酒井優希(経済学部3年/東京ヴェルディユース)を投入し攻撃に変化を加えたいところだが、筑波大学のディフェンスを崩せないまま時間が過ぎていく。

後半45分が過ぎATに突入、ラストチャンスで引き分けに持ち込みたい場面、DF小林が左サイドで相手DFのハンドを誘いFKのチャンスを獲得、FW熊倉が直接狙うが筑波大学がクリア。しかしCKとなりチャンスは続く、ラストチャンスに賭ける日本大学はGK木村もセットプレーに参加させ、全員で貪欲にゴールを狙う。
キッカーは熊倉、ゴール前に上がったボールを、GK木村が頭でそらし、最後は酒井が押し込み同点に追いつく(1-1)。攻撃でも存在感を発揮したGK木村、値千金のアシストだった。

刻一刻と迫る試合終了のホイッスル、同点に追いつき、勝ち点1を分け合う展開かと思われたが、この日の日本大学は最後まで勝点3への執念を燃やし攻撃を続けた。再びCKのチャンスを得ると、再びGK木村が攻撃に参加。ファサイドで待ち構えた植木がダイレクトでミドルシュート、クリアされるが連続のCKで逆サイドへ。急いでボールをセットしたキッカー熊倉の蹴ったボールは筑波大学GKがパンチングで外に弾くが再びファサイドで待ち構えていた植木。落ち着いてコントロールすると、ファサイドのゴールに向かって冷静にクロス、相手DF陣の頭上を越えたボール、最後は平尾が頭で押し込み逆転(2-1)。

ゴールが決まったところで試合終了のホイッスル。最後に投入された酒井&平尾の得点により、日本大学が劇的な逆転勝利を飾った。

これで連勝とし、勝ち点3を積み上げ23点。首位・筑波大学(勝ち点30)との差はまだ7点あるが、一歩後退していた上位争いに再び加わることとなった。順位は前節と変わらず4位を維持。

「ポジティブな状態で長い中断期間に入り積極的なチームの強化を目指す」と言うイメージ通りの結果となった。リーグ戦はここで一か月以上の中断期間が入ったのち、9月30日(土)14時からホームの日本大学アスレティックパーク稲城サッカーフィールドにて、第15節の法政大学戦が行われる。

選手のコメント

同点弾をアシストしたGK木村凌也(スポーツ科学部2年/横浜FMユース)

どのような想いで試合に入ったか
優勝争いに食い込んで行くには勝ち点3が必要だったのでまずは失点しないことを考えて相手の良さを消し自分たちの強みを出して勝ちに行くことだけを考えてました。

結果を振り返って
すごく嬉しいですし最後までチーム全員が諦めずにあの時間帯で追いついてもそこから逆転しに行くという気持ちがあったから勝利を手に出来たと思います。

次節に向けて
中断が入りますが、2連勝と来ているのでここからチーム全員で良い準備をして3連勝出来るように一丸となって頑張っていきたいです。

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