10月21日(土)、関東大学サッカーリーグ戦1部第18節の中央大学戦が行われた。日本大学サッカー部は、前期の対戦で2-1と、1部リーグ昇格後の初勝利を収めた相手だったが、今節は惜しくも1-1のドロー。勝ち点1を積み上げ30とし、前節と変わらず5位につけている。
(10月21日時点)

 前節は5連勝がかかっている中、昨季リーグ戦王者の明治大学に3-5で敗れ、今季最多の5失点を喫してしまった日本大学サッカー部。今節は総理大臣杯ベスト8の結果を残した中央大学だ。2節ぶりに勝ち点3を積み上げ、再び上位争いに食い込みたいところ。

 試合開始から両者譲らない展開が続く。チャンスを先に作ったのは日本大学。前半7分、左CKを獲得すると、FW熊倉弘達(法学部3年/前橋育英)が縦パスでMF植木颯(経済学部2年/日大藤沢)へ繋ぎ、クロスに反応したFW五木田季晋(スポーツ科学部1年/川崎U-18)がヘディングで合わせるもゴール枠外。
 今度は中央大学に大きなチャンスが訪れる。前半9分、左サイドからFW家坂葉光選手の縦パスを受けたMF小川嵩翔選手が前線へボールを送る。DF青木駿人(法学部4年/日大藤沢)とFW星野創輝選手のマッチアップとなり、先にDF青木が体を寄せて対応するも、FW星野選手がうまく入れ替わりボールを奪う、ゴール前に走り込んだFW有田恵人選手にミドルシュートを打たれるも、こちらもゴール枠外。

 再び日本大学が相手陣内へ攻める。前線に上がっていたDF栗田悠巨(スポーツ科学部4年/川崎U-18)が相手DFのパスミスに素早く反応し、スルーパスでMF橋田尚希(危機管理学部4年/JFAアカデミー)へ繋ぐと、FW熊倉がゴール前にクロスボールを試みるも相手DFに阻止される。しかし、こぼれ球に反応したMF佐藤誠也(文理学部4年/関東第一)が右サイドから攻撃を仕掛けるも、これはゴールラインを割ってしまう。MF佐藤は開幕戦以来のスタートでの出場となった。

 前半も中盤に差し掛かり、ボールを保持し主導権を握るも中央大学にブロックを組まれ、なかなか先制点を奪うことができない。前半24分、セットプレーを獲得する。MF橋田が右サイドへクロスを入れ、MF佐藤がヘディングで反応するも、相手DFに大きくクリアされる。日本大学の攻撃は緩むことなく、MF佐藤が再び前線へボールを流すと、DF青木がヘディングで対応し、MF田中慶汰(経済学部2年/川崎U-18)がゴール前へパスを送るも、これは再び相手DFに阻止される。ペナルティエリア付近で混戦が続く中、右サイドからDF青木がMF植木へボールを繋ぎ、横パスでMF橋田へと左サイドにチェンジ。ゴールからはだいぶ距離がある中、ミドルシュートを放つも、決定機とはならず。

 攻撃のチャンスを増やすも、得点へなかなか繋げられない日本大学にピンチが訪れた。前半32分、中央大学はMF田邉光平選手がドリブル突破の演出を見せ、左サイドへボールを展開すると、MF家坂選手が相手DFを交わし、スルーパスでFW有田選手へ繋がると、豪快にシュートを決められ、先制点を許してしまう。日本大学は1点を追う展開となり、ここから立て直しを図り、これ以上の失点は許したくない。

 前半終了間近、右サイドのMF佐藤が背後へ縦パスを送りFW熊倉に預けると再び佐藤がボールを受け、クロスを上げるも、来季清水エスパルス加入予定のGK猪越優惟選手が好セーブを見せる。続いて、DF栗田の右スローインからMF植木颯(経済学部2年/日大藤沢)が横パスでMF橋田へ繋ぎ、左サイドにチェンジ。DF熊倉弘貴(法学部3年/前橋育英)から縦パスでMF平賀禎大へ繋ぎ、クロスボールを入れるも、相手守備陣に阻まれる。間もなく前半終了のホイッスルが会場に響き渡り、1点を追う展開でHTを迎えた。

意地を見せた後半戦

 後半も前半に続き、日本大学がボールを保持する展開となった。後半5分、右サイドからFW熊倉と前線に上がっていたMF田中慶汰(経済学部2年/川崎U-18)でパスを繋ぎ、ドリブルでペナルティエリア付近まで突破するも、相手DFに跳ね返される。こぼれ球を拾ったMF植木がボレーシュートを放つも枠外となってしまう。

 後半11分、ブロックを組む相手を攻略しようと両サイドの攻撃の起点として、MF大久保帆人(法学部1年/前橋育英)とMF永田亮輔(経済学部3年/横浜FC・Y)を投入する。その後も日本大学の攻撃は続き、ボールを握って相手陣内まで進入するが、相手DFに中央を固められており、なかなかチャンスを見出だせない。サイドでボールを回しながら隙を伺うと、後半14分、途中交代で入ったMF永田のワンタッチパスからFW五木田がゴール前へ迫るも相手DFに阻まれ右CKを獲得。直近の試合でセットプレーからの得点が多い日本大学にとってはここで追いつきたいところ。キッカーのFW熊倉からのボールをDF栗田が上手くボレーで合わせ、同点に追いつくことに成功。

 中央大学は自陣でプレーされる時間が増え、日本大学の突破口を探る展開となる。後半30分、相手を背負いながら、MF植木がMF大久保へパスを出し、前線へ運ぶも、ゴール前で混戦となり、一度下げて、やり直す。再びMF植木から右サイドへサイドチェンジし、MF永田が相手DFをフェイントで剥がし、ミドルシュートを放ったが、ボールは無情にも枠の上に大きく外れてしまう。

 日本大学は終盤でも前線がアグレッシブにプレスを掛け、相手DFに攻撃の選択肢を与えない展開を続ける。相手陣内で果敢にゴールに迫るもGK猪越選手の好セーブが連発し、追加点が奪えない。

 試合終了間際、右サイドからのクロスボールに反応したDF青木のこぼれ球をMF大久保が拾い、豪快なシュートでゴールを突き刺すも、オフサイドの判定。追加点とはならなかった。間も無く試合は終了し、1-1でドローという結果になった。
 今節は試合終盤チャンスを多く作りながらも、追加点を上げられず、1-1という結果で試合は終了。難しい終盤戦、これで2戦連続勝ち点3を積み上げることはできなかった。

 次節は10月28日(土)14時からアウェイの東京国際大学坂戸キャンパス第一グラウンドにて第19節の東京国際大学戦が行われる。第18節終了時点で東京国際大学との勝ち点差は4。他会場の結果にもよるが、インカレ出場が現実味を帯びてきているからこそ、一戦必勝で挑みたいところだ。最終節まで白熱した一戦が続く。関東大学サッカー連盟では毎試合YouTubeでのライブ配信も行っているので、会場にお越しいただけない方はそちらでご覧いただきたい。

選手のコメント

同点弾を演出した栗田悠巨(スポーツ科学部4年/川崎U-18)

どのような想いで試合に入ったか
残り5節、上を狙いに行くがあくまでも自分達はチャレンジャー。その気持ちを忘れずに一戦必勝という気持ちで試合に入りました。

結果を振り返って
先制され難しい試合展開でしたが、落ち着いて試合を運べていたと思います。ただ、引いて守ってくる相手を攻略するアイデアが少し乏しかったと思います。選手同士の意思疎通の部分をもっと詰め合わせていかないと、この先も勝ち点を取りこぼしてしまうと思います。

次節に向けて
次節は上位対決となります。ホームでの敗戦の借りを返すという点でも負けられない試合です。勢いのある相手ですが、自分達のストロングを出して連勝街道に乗るきっかけにしたいです。

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