4月6日(土)に関東大学バレーボール春季リーグが開幕した。日本大学バレーボール部は開幕戦を中央大学と対戦、いい闘いを見せたが0-3(21-25,22-25,22-25)でストレート負けを喫した。翌週4月13日(土)は順天堂大学との対戦ではフルセットの闘いを制し,3-2(22-25,25-23,23-25,27-25,15-13)で今季初勝利、翌4月14日(日)に行われた東海大学戦もフルセットにもつれるゲームとなったが2-3(18-25,25-23,25-18,18-25,11-15)で惜しくも敗れた。2週目を終え8位につけている。

 

  リーグ開幕戦,スター軍団である中央大学相手に流れを変えようと必死に食らいつくが、相手の流れに歯止めをかけることはできなかった。セットカウント0-3とストレートで敗れる苦しい展開となった。

 開幕戦敗戦後、暗いチームの雰囲気を変えるべく主将・松本颯(商4・東山)とアナリスト・清水漱也(文理4・明和県央)を中心にチーム再建に動き出した。
 チーム再建に当たって重きを置いたのは「分析データの活用」「メンタルの強化」、アナリスト・清水漱也による正確なデータ分析をもとに、ミーティングで相手選手一人一人の特徴をチーム全員に落としこみ、次戦への準備を行った。
 また、今年のチームの課題である精神的な部分が、厳しい展開になった中央大学戦でもみられた。栁澤賢(文理4・足大附属)ら4年生を中心に、実践に近い練習を増やし、学年関係なく意見を率直に伝えあい、時間が無い中チームは今一度一つになり始めた。

 

 

 1週間、本気でバレーボールに取り組んだチームは第2戦の試合開始の笛の音と共に、前週とは全く違う顔つきをみせるようになっていた。

4年ぶりの勝利となった順天堂大学戦

 先週の先週の悔しさを糧に挑んだ、順天堂大学戦。

 昨年のインカレ準優勝チームを相手に、日本大学の選手は臆することなく立ち向かう。両チームとも粘り強いプレーを魅せ、一進一退の拮抗した試合となった。

 1セット目は失ったが、2セット目8-14の負けている場面で、中西崇(スポ科4・松阪工)から高島優作(スポ科3・御殿場南)へとバトンタッチ。高島は交代するなり、1点目を決めると、その後も大学バレーボールトップクラスの高さを武器に、ブロックの上から鋭いスパイクで得点を重ねていった。また、高島を入れたことで攻撃力が強化され、ブロックマークを拡散させることに成功し、25-23でこのセットを奪い返した。

 粘り強いディグと、打ち切るスパイクで取って取られてを繰り返し、同点のまま終盤(10-10)を迎えた。
 しかし、ここで痛手の3連続失点(10-13)。足をつりながらもチームを引っぱっていた国京は、ここで「チームのために」と同期の信頼している岩木雅斗(文理3・佐世保南)にチームを託した。

 岩木は国京の気持ちを代弁するかのようなトスでスパイカーに点を決めさせ、勢いそのまま同点に追いつく(13-13)。この勢いのまま勝ちを掴み獲りたいと思っていた時、攻撃の軸である佐藤も足をつってしまうアクシデントで期待のルーキー藤嶋柊太(商1・日本学園)と投入。

 そして、チーム全員の「勝ちたい」という気持ちの強さでラスト2点を連続得点(15-13)。劣勢からの5点連続得点による逆転勝利を飾った。

 順天堂大学に対しての勝利は約4年ぶり、初戦の敗北からきっちり修正し掴んだ勝利となった。


 翌14日の東海大学戦、前日同様取って取られの展開となり、迎えた最終5ゲーム。昨日の疲れか、季節外れの暑さのせいか動きが悪い中善戦したが最後は力尽き11-15。

 2週目を終え、1勝2敗、8位につけた。

 次戦は4月20日(土)日本体育大学戦が慶応義塾大学日吉キャンパスにて行われる。

選手のコメント

主将・#1松本 颯(商学部4年・東山)
- どのような思いで、開幕戦を迎えたか
 春リーグはどこのチームも完成していないと思っていたので、上位チームから当たる状況でも自分たちの力を100%出し切ることができれば勝つことができると確信していました。ただ開幕戦となると緊張でなかなか普段通りのプレーができないと思っていました。その中でも全員で声を掛け合ってチーム力で勝つという思いで一丸となって開幕戦に挑みました。

- 次節に向けての思い
 今回の春リーグはどこのチームも上位とフルセットをしたり、1セット取ってデュースにまで持ち込んだりとどの試合もどちらが勝つかわからない状況なので、自分たちの自信としている粘り強いディグからの切り返しや、相手のミスを誘うプレーをどんどん出していき勝利していきたいと考えています。その為には対策をより細かく練り、そこから日大らしい粘り強いバレーボールを展開していけるように、覚悟を持って毎試合闘います。これからも応援の方よろしくお願いします。

 

 

ゲームキャプテン・#5 栁澤 賢(文理学部4年・足大附属)
- 3試合の結果を振り返って
 春リーグ3試合を通して自分たちのプレーは通じるということを感じることができました。しかし、練習試合から課題であったチームがうまく行かない時の声掛けや雰囲気作りができていない場面があり、チームの良い時と悪い時が顕著に出てしまったように思います。また、順天堂大学と東海大学との試合ではフルセットの苦しい展開となりました。その中で満身創痍の中勝つことの嬉しさ、負けることの悔しさを改めて感じました。プレーの課題よりもメンタル面での課題が多く残る試合であった思います。

- 次節に向けて
 次節は日本体育大学と早稲田大学との試合で、より一層ハードな戦いになると思います。そのために、戦う姿勢を作って攻めの気持ちで挑む必要があります。自分たちの良いプレーを出せれば勝つことができると思うので勝つための戦う心構え、メンタルを作って臨んでいきたいと思います。まだ一勝しかできてないので次節はチーム一丸となって全力で勝ちにいきたいです。

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