5月12日(日)に第13回関東大学春季交流大会Bグループ第4節がホームの日本大学アスレティックパーク稲城ラグビーフィールドにて行われ、日本大学ラグビー部は立教大学と対戦し54-14で勝利。昨年の春季交流大会での雪辱を果たし2連勝となった。

筑波大戦に勝利してから2週間、鍛錬を積み直して迎えた立教大戦。立教大は昨年ラグビー部創部100周年を迎え、強化が進み、全国トップの高校からの入学者が増えているチーム。昨年は、その立教メモリアルイヤーに14-26で勝利を献上した相手でもある。

雪辱を期す日本大だったが、筑波戦からは怪我等でメンバーが大きく変更。初スタメン組が高山双(商学部2年・桐生第一)、岡亮太(文理学部2年・佐賀工業)、柴田爽翔(商学部2年・日大高)、筒井晴太郎(危機管理学部2年・中部大春日丘)と2年生の4人がスタメン入り。また、本間颯太(法学部4年・國學院久我山)、柏原慶太(商学部3年・東海大相模)が今節からメンバーに加わり、シーズン初スタメンと、フレッシュな布陣で臨む一戦となった。

気負いと緊張とが混ざり、出足は堅さが出る。先制トライは開始8分、ゴール前でのラインアウトモールからキャプテン四宮勇斗(スポーツ科学部4年・京都成章)がスコアしたものだった。日大ラグビー部で代名詞となりかけている朝スクラムに加え、今年は朝モールにも時間を割いてきたが、さっそくその効果が現れた。

続くトライは前半22分セコナイア・ブル(文理学部4年・大分東明)がゴール前ラックから、強引にこじ開けてのトライ。14-0で試合の主導権を握ったが、この日の稲城は強風が吹き荒れており、風下の日本大は力強く前進出来るものの、強烈な向かい風にキックコントロールがうまくいかず、なかなかリズムを掴めないまま、前半最後には立教大にゴールラインを割られ、14-7でハーフタイムを迎えた。

後半は、逆に風上に立った日本大はアタックに勢いが出る。後半開始早々に途中出場した古寺将希(スポーツ科学部2年・布施工科)が自らのフィジカルバランスを活かして後半5分にトライを取ると、7分には筒井、13分・17分にセコナイア・ブルと4連続トライで大量リードを確保。相手を引きずってのトライに更にチームが活気づく。

後半26分には、立教大のショートキックカウンターからバックス展開。石黒康生(スポーツ科学部4年・岐阜工業)から、ジョアペ・ナコ(スポーツ科学部4年・大分東明)、古寺と繋ぐ。古寺の軽快なランで相手を置き去りにしトライ。

後半32分は日本大のキックをキャッチした相手にジョアペ・ナコが襲いかかりターンオーバー。ここから連続攻撃で最後は福田涼平(商学部3年・京都成章)が走り抜けてトライ。

終盤に立教大にトライをされるも終わって見れば54-14の快勝となった。

これで開幕2連勝。
しかし、試合終盤に危険なプレーでイエローカードとなり一時退出を出してしまったこと、ディフェンス網が破られ得点されてノーサイドを迎えるなど課題を残す結果となった。

なお、今回も試合後にアフターマッチファンクションを行った。今シーズンから取り組んでいるこの試みは、「立教ラグビー宣言」を参考にしたもの。その感謝への思いも込めて、立教大の選手らと交友を深めた時間となった。

次節は慶應義塾大学戦。昨年、春季大会で約40年ぶりに公式戦勝利を挙げた日本大だが、今年の慶應義塾大は上位校相手に素晴らしい試合を行っており、今季のチーム評価に直結するのは次節といえる。立教大戦は勝利できたものの課題も多く残った。1週間で可能な限り克服して、2年連続での同校戦勝利で春季大会優勝へ前進させたい。

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