6月1日(土)関東大学サッカーリーグ戦1部第7節の東洋大学戦がAGFフィールドで行われた。日本大学サッカー部は、攻撃の精度を欠いて得点に結びつけることができず、4−1で敗戦となった。勝ち点は前節と変わらず7としたが、他会場の結果を受けて9位まで後退した。
(6月1日時点)
【日本大学サッカー部】
第7節、AGFフィールドでは5位日本大学と10位東洋大学の一戦が行われた。
5月25日(土)に予定していた関東大学サッカーリーグ1部第6節の明治大学戦は、明治大学が「天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会」の出場に伴い、今節は2週間ぶりの試合となった。
前節、日本大学は昇格組として今季1部で挑んでいる関東学院大学に1−0で勝利し、開幕戦以来の白星となった。一方で、東洋大学は同じく昇格組として今季1部で挑んでいる駒澤大学に0−0でドローに持ち込んでいた。両チームとも上位に食い込むためには負けられない一戦となる。
日本大学は前節からスターティングメンバーとしてMF田中慶汰(経済学部3年/川崎U-18)を1人変更した。また、サブメンバーとして今季初のベンチ入りとなった怪我から復帰のGK木村凌也(スポーツ科学部3年/横浜FM・Y)、DF齊藤航汰(法学部2年/前橋育英)、MF平賀禎大(文理学部4年/佐野日大)を3人変更した。
東洋大学ボールでキックオフすると、最初にチャンスを作ったのは日本大学。前半5分、この試合1本目のFKを獲得。キッカーのFW熊倉弘達(法学部4年/前橋育英)がファーサイドにボールを蹴り込むも、FW五木田季晋(スポーツ科学部2年/川崎U-18)に繋がらない。
前半7分、左スローインからFW五木田が足下で収めて、FW青木晴暉(文理学部4年/四日市中央工業)が回収し、グラウンドパスでFW熊倉に供給。最後はシュートを放つもゴール右に大きく外れてしまう。これがこの試合1本目のシュートとなった。続けて、前半8分、MF田中がセンターサークル付近で相手からボールを回収し、ペナルティエリア内までドリブルで前進し、ゴール前にいたFW五木田にスルーパスを供給。しかし、息が合わず決定機とはならない。
攻め込む日本大学が先制点を奪う展開かと思われたが、前半10分を過ぎた頃から東洋大学が反撃を開始した。前半19分、丁寧なビルドアップから攻撃の糸口を探る。DF梅澤隼翔選手が前線にロングボールを送ると背後に抜け出したDF山之内佑成選手に繋がり、左サイドを突破。切り込んでからのラストパスをMF髙橋輝選手に供給。ゴール前を簡単に崩され、ゴール右下に決められる(1−0)。
1点のリードを許した日本大学は前半26分、CKを獲得。キッカーのMF熊倉弘貴(法学部4年/前橋育英)がグラウンドパスを選択し、MF大久保帆人(法学部2年/前橋育英)にボールを供給。FW熊倉に一度ラインを下げて、再びMF熊倉がファーサイドにクロスボールを入れる。FW青木がヘディングで反応し、ゴール前に流し込み,最後はFW五木田がヘディングシュートを放つも、ゴール上に流れ込んだ。
先制した東洋大学は相手陣でボールを繋ぐ時間を増やす一方で、日本大学はチャンスを作りながらも,歓喜の瞬間は未だ訪れない。
一進一退の攻防が続く中、ここで前半終了(1−0)。
リードして前半を折り返した東洋大学は後半の立ち上がりにも、決定機を生み出す。後半2分、ハーフウェーライン付近からFW村上選手がグラウンドパスでMF髙橋選手に繋ぎ、スルーパスで来季東京ヴェルディ加入予定のMF新井悠太選手に供給すると、GKドゥーリー大河(経済学部2年/市立船橋)を交わし、冷静にゴール右下に決めた(2−0)。
立ち上がり早々に追加点を与えてしまった日本大学は2点を追う展開となった。真っ赤に染まる応援団は盛大な応援で後押しを続けている。後半12分、CKを獲得する。キッカーのMF熊倉がクロスボールを入れると、一度はGK前田宙杜選手に阻まれるも、MF大久保が大きくヘディングシュートを放つが、ゴール上に流れ込んだ。
堅固に守る東洋大学は、後半14分にさらに突き放す。MF増田鈴太郎選手がグラウンドパスでMF田制裕作選手にボールを供給し、そのままシュートを狙うかと思いきや、横パスを選択。FW村上選手がゴール正面からシュートを放ち、ゴール中央に決めた(3−0)。
まずは1点を返したい日本大学は後半60分、平賀禎大(文理学部4年/佐野日大)を投入。開幕戦以来の出場となった。しかし、日本大学はプレーシャーを仕掛けるも、シュートはゴール枠を捉え切れない。日本大学のプレスも徐々にハマらなくなり、東洋大学が優勢に試合を進めていく。
日本大学は後半29分、DF國枝蒼空(スポーツ科学部1年/横浜FC・Y)、MF石橋鞘(経済学部1年/明秀日立)、FW長谷川皓哉(経済学部3年/明秀日立)を投入。
東洋大学は後半38分、MF増田選手がドリブルで前進したが、ペナルティエリア内でGKドゥーリーのファウルを受け、PKを与えてしまう。キッカーのMF増田選手が右足でゴール右下に突き刺した(4−0)。
アディショナルタイムは6分の表示。90分間でチャンスを作りながらも、ここまで1点も返すことができない日本大学。
このまま東洋大学がクリーンシートで試合を終えるかと思いきや、後半51分、日本大学にチャンスが訪れる。DF國枝が浮き球を回収し、グラウンドパスでFW熊倉に繋ぎ、スルーパスでFW長谷川に供給すると、押し込みゴールを決めた(4−1)。
ここで、試合終了のホイッスル(4−1)。東洋大学はリードと主導権を握り、前節のドローを覆す4得点を獲得した一方で、日本大学は試合終了間際に1点を返すに留まった。
今節を終えて、2勝1分3敗で9位まで順位を落とした日本大学。苦しい状況に追い込まれたが、1週間の準備期間を経て、立て直しを図りたい。
今週末の予定
【関東大学サッカーリーグ戦1部第8節】
6月8日(土)14:00KO
vs東京国際大学@東京国際大学第1グラウンド
【関東大学サッカー新人戦第2節】
6月8日(土)14:00KO
vs明治学院大学@日本大学アスレティックパーク稲城 サッカー場
【全国社会人サッカー選手権大会関東予選】
6月9日(日)13:30KO
vsエリース東京FC@清瀬内山運動公園サッカー場A面
文責:髙森望(生物資源科学部3年/横浜隼人)
画像:日本大学サッカー部 広報班