パリオリンピックの女子やり投決勝が8月10日(現地時間)に行われ、陸上競技部出身の北口榛花選手(スポーツ科学部卒/JAL)が1投目に今季自己ベストとなる65m80を記録、以降それを上回る記録は出ず、最終6投目を前に優勝が確定。悲願の金メダル獲得となった。

オリンピックにおける、日本人女子選手によるフィールド種目での金メダル獲得は初。

7日に行われた予選では、B組の2番手で出場すると、1投目で予選通過標準記録の62mを超える、62m58をマークし僅か1投で決勝進出を決めた。予選の記録順位は7位。

 

予選では東京五輪銀メダリストのマリア・アンドレイチク選手(ポーランド)が全体トップとなる65m52をマーク。その他、リオ五輪金メダリストのサラ・コラク(クロアチア)ら3選手が64m越えとなる記録をマークし、決勝はハイレベルな戦いが予想された。

そして迎えた決勝、一人目のアンドレイチク選手が62m44といきなり62m超えとなる記録をマーク。多くの選手がプレッシャーを受ける状況の中、4人目の北口選手が放ったやりは綺麗な放物線を描き、今季自己ベストとなる65m80をマーク。

 

全選手が1投目を終え、全体トップは北口選手。他のライバルが63m超えの記録をマークし、徐々を伸ばしていくが、3投目を終えてもその記録を上回る選手は現れない。

 

5投目には64m73と再びビッグスローを見せた北口選手。ここまで64m以上をマークしているのは北口選手のみ。

そして迎えた最終6投目、最後まで北口選手の記録を上回ることはなく、自身の最終投擲前に金メダルが確定。

 

最後の投擲もしっかり投げ切った後、とびきりの笑顔で喜びを爆発させた。

 

フィールド種目での優勝は日本女子初。本学陸上競技部出身者としてはリオ五輪銀メダリストのケンブリッジ飛鳥さん(文理学部卒)以来二人目となるメダル獲得となった。

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