新たにフレッシュなメンバーを2人迎えて挑むイレブン【日本大学サッカー部】
8月3日(土)関東大学サッカーリーグ戦1部第13節の中央大学戦が味の素フィールド西が丘で行われた。日本大学サッカー部は、FW熊倉弘達(法学部4年/前橋育英)の開始早々の得点でチームに勢いをもたらしたが、直後に同点に追いつかれ前半を1−1で折り返すと、後半MF大久保帆人(法学部2年/前橋育英)のゴールにより、勝ち越しに成功し、1−2で勝利。勝ち点18とし、順位を1つ上げ、5位に浮上した。
(8月3日時点)
第13節、味の素フィールド西が丘では4位中央大学と6位日本大学の一戦が行われた。前節、日本大学は関東学院大学に1−1のドローとなり、2連勝を飾ることはできなかった。一方で、中央大学は現在リーグ戦首位の筑波大学に2−0で手痛い敗戦となっていた。前期は日本大学が3−1で勝利したが、今節は一体どうなるのだろうか。
日本大学は前節からスターティングメンバーとしてDF桑原晃大(スポーツ科学部2年/千葉U-18)、MF平賀禎大(文理学部4年/佐野日大)、FW関日向多(危機管理学部2年/JFAアカデミー)を3人変更した。DF桑原は1.2年生主体で構成されているインペンデスリーグを主戦場とし、キャプテンを務め、チームを牽引してきた。また、FW関は同じくインペンデスリーグを主戦場とし、8ゴールを挙げ、暫定得点ランキング1位となっている。大学サッカーの聖地西が丘でのデビューを飾った両者がインペンデスリーグで培ってきた力がどのように発揮されるのか期待したいところだ。
固い絆で結ばれた(左)GKドゥーリー大河(経済学部2年/市立船橋)と(右)GK木村凌也(スポーツ科学部3年/横浜FM・Y)【日本大学サッカー部】
日本大学ボールでキックオフすると、最初にチャンスを作ったのは日本大学。前半2分、開始早々1本目のFKを獲得する。キッカーのFW関がMF熊倉弘貴(法学部4年/前橋育英)に預け、グラウンドパスでFW熊倉(達)に供給すると、ワンタッチでミドルシュートを放ち、クロスバーに当たり、ゴールを決めた(0−1)。MF熊倉(貴)のアシスト、FW熊倉(達)のゴールにより、“兄弟プレー”が実現した。
164㎝と小柄ながらもハードワークを見せつけるFW関日向多(危機管理学部2年/JFAアカデミー)【日本大学サッカー部】
好調な立ち上がりを見せた日本大学は前半5分、GK木村のロングボールからDF石川晴大(経済学部2年/清水Y)が足元で収めてスルーパスでMF平賀に供給。ドリブルで突破し、ゴール前にクロスボールを入れるも、FW関に息が合わず、GK岩瀬陽選手にセーブされる。MF平賀は第7節以来の出場となった。
総務として部を司りながら、トップチームに名を連ねるMF平賀禎大(文理学部4年/佐野日大)【日本大学サッカー部】
前半8分、中央大学の反撃に日本大学が追い込まれる。センターサークルからMF小川嵩翔選手が縦パスでFW加納大選手に繋ぎ、グラウンドパスでMF新鉄平選手に供給。さらに、ペナルティエリア内に抜け出した来季ファジアーノ岡山加入予定のDF家坂葉光選手にスルーパスで供給すると、豪快にミドルシュートを放つも、GK木村が大きくパンチングし、ピンチを凌いだかと思いきや、こぼれ球に素早く反応したMF小川選手がペナルティエリア中央から右足で枠内シュートを放つも、DF桑原が大きくクリアし、ピンチをしのいだ。
再び中央大学は前半10分、DF原圭佑選手が前線にロングボールを送る。DF家坂選手が足元で収めて横パスでFW星野創輝選手にボールを供給し、そのままシュートを狙うかと思いきや、再びDF家坂選手に供給すると、浮き球のシュートを放ち、ゴールを決めた(1−1)。
デビュー戦ながらも、守備の一員として体を張り続けたDF桑原晃大(スポーツ科学部2年/千葉U-18)【日本大学サッカー部】
ここまで、ともにボールを保持すれば相手ゴールまで迫る形を作るが、決定的な場面は生まれずに時間が経過していく。日本大学はさらに攻撃陣が躍動したいところ。前半31分、GK木村が正確な縦パスでFW平尾勇人(文理学部2年/四日市中央工業)に繋ぎ、グラウンドパスでMF大久保に供給。さらに、横パスでFW関に繋ぎ、最後はFW平尾がシュートを試みるも、DF原選手の対応に遭う。しかし、こぼれ球に素早く反応したDF石川が左足でシュートを放つも、ゴール左に流れ込んだ。
ともに体を張った守備で守り抜き、ここで前半終了(1−1)。
バックアップとしてチームをサポートしながら、コールリーダとして選手を鼓舞し続けるGK岡本亜鶴(経済学部2年/日大藤沢)【日本大学サッカー部】
後半10分、試合が動く。中央大学の右スローインからFW熊倉(達)が足元で収めて、MF熊倉(貴)に繋ぎ、横パスでMF植木颯(経済学部3年/日大藤沢)に供給すると、華麗な足さばきでスルーパスを選択。ペナルティエリア手前でパスを受けたMF大久保が単独でペナルティエリア内まで持ち込み、ゴール右下に決めた(1−2)。MF大久保は昨年度全22試合中19試合に出場し、2ゴール2アシストの結果を残していた。彼は「ピッチ内でチームが苦しい時に必ず点やアシストで流れを変えられる選手になりたい。」と胸の内を明かしていたが、有言実行と言っていいだろう。
自身の今シーズン待望の初ゴールにより、仲間と嬉しさを分かち合うMF大久保帆人(法学部2年/前橋育英)【日本大学サッカー部】
追加点により、落ち着いてボールを保持しながら、主導権を握って試合を進める日本大学。日本大学は後半17分、MF田中慶汰(経済学部3年/川崎U-18)、FW五木田季晋(スポーツ科学部2年/川崎U-18)を投入。
後半30分、相手のパスミスからチャンスを作る。MF熊倉(貴)が縦パスでDF石川に繋ぎ、ペナルティエリア手前まで持ち込み、グラウンドパスでFW五木田に供給すると、シュートを放つも、ゴールポストに当たり、絶好機を迎えたが、ネットを揺らすことはできず。
堅固に守る日本大学は、隙を与えず、アディショナルタイムは4分の表示。試合終了間際の失点はなんとしても避けたいところ。GK木村を中心に守り抜く。
ここで、試合終了のホイッスル(1−2)。日本大学はリードを守り抜き、前節のドローを覆す2得点を獲得した。
この度、『2024年度 第48回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント』の日程、ならびに組み合わせが決定いたしましたので、お知らせいたします。
日本大学は関東地区第2代表として出場いたします。本大会は3大会ぶり5回目の出場となります。
【1回戦】
9月4日(水)14:00KO
vs高松大学(四国地区代表)@遠野運動公園 多目的運動場
【2回戦】
9月6日(金)14:00KO
日本文理大学(九州地区第3代表)vs札幌大学(北海道地区第2代表)の勝者@遠野運動公園 陸上競技場
詳細は下記リンクよりご覧ください。
https://www.jufa.jp/news/news.php?kn=1602
3大会ぶりの出場となる大舞台で大学王者の座を獲得するために、総力戦で挑みます。
ご声援のほどよろしくお願いいたします。
選手のコメント
FW熊倉弘達(法学部4年/前橋育英)
― 直近3試合は1勝1分1敗で中グループに位置する状況が続いていましたが、どのような想いで試合を迎えたか
直近3試合で勝ち越せていないのは、得点力不足が原因だったので複数得点で勝利に導きたいと思っていました。そして、今回の試合で良い意味で自分たちが変わるきっかけになればいいなと思って試合を迎えました。
― 2試合連続の先制点となりましたが、結果を振り返ってみて?
ゴールを決めるのは、攻撃陣の最低限の役割なので、結果を残せたことはよかったと思います。ですが、もっと怖い選手になるために2点、3点とゴールを決めないといけないので、そういう部分は課題として練習していきたいです。
― 次節に向けて
次節の明治大学は、リーグ戦で無敗と手強いチームですが、自分たちの力を100%出せば勝てる相手だと思う。
中断前の最後のリーグ戦なので、勝って中断できるよう、そして、総理大臣杯に繋がる大事な一戦になると思うのでチーム全員で勝ちたいです。
MF大久保帆人(法学部2年/前橋育英)
― 先日のnoteでは「自分次第」をテーマに数字を残せる選手になりたいと思いを綴っていましたが、どのような想いで試合を迎えたか
今回中央大学に勝てれば差が縮まるので、絶対に勝ちたくて、自分のゴールで勝ちたいと言う強い思いで試合に入りました
― 個人としては今シーズン待望の初ゴール、チームとしては初のシーズンWとなりましたが、結果を振り返ってみて?
初ゴールまでとても長くなってしまって決めた時はすごくホッとしました。この一年で中央大学とたくさん試合をしてお互いの特徴はわかっている中で自分たちの良さをしっかり出せて勝利できたのでよかった。
― 次節に向けて
アミノバイタルカップで明治に負けてしまっているので、借りを返えしたい。またチームを救えるように1週間練習して、結果を残せるように頑張りたい。
文責:髙森望(生物資源科学部3年/横浜隼人)
画像:日本大学サッカー部 広報班