8月11日(土)関東大学サッカーリーグ戦1部第6節の明治大学戦が行われた。第6節は明治大学が「天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会」の出場に伴い、延期。また、「アミノバイタル®」カップ2024に伴い、再延期されていた。日本大学サッカー部は、MF大久保帆人(法学部2年/前橋育英)が先制を挙げるも、前半で2失点を許し逆転で敗れ、順位は他会場の試合結果次第となった。

(8月10日時点)

 前節は中央大学に2-1で勝利し、5位に浮上した日本大学サッカー部。今節は数多くのJリーガーを輩出し、現在関東リーグ首位の筑波大学を追いかける明治大学である。また、6月に行われた「アミノバイタル®」カップ2024では決勝で日本大学を3−1で破り、5大会ぶり4回目の優勝で最多優勝記録を更新した関東王者だ。そんな苦い記憶のある厳しい相手ではあるが、上位進出に加え、「アミノバイタル®」カップ2024決勝の借りを返すためには、必ず勝ち点3がほしい。

 

日本大学はスターティングメンバーを変更し、前節のDF桑原晃大(スポーツ科学部2年/千葉U-18)に代えて、MF田中慶太(経済学部3年/川崎U-18)を起用。

気温は34度近くに達する中、明治大学ボールでキックオフ。

 

試合開始直後は、日本大学と明治大学の両者とも一歩も引かない展開が続いたが、前半10分、日本大学に均衡が傾く。スローインからのボールをFW関日向多(危機管理学部2年/JFAアカデミー)がワンタッチで浮かせ相手をかわしクロス、ゴール付近に位置していたFW平尾勇人(文理学部2年/四日市中央工業)がトラップから体勢を崩しながら打ったシュート、それが相手DFに当たり、ディフレクション先にいたMF大久保が右足でゴール隅に突き刺した(1-0)。

前半16分、左サイドでパスを受けたFW関がコーナーフラッグ付近からゴール前に送球し、FW平尾が頭で合わせるも、相手ゴールキーパー正面へ。その後、明治大学の怒涛の攻撃が日本大学を襲う。前半23分、左サイドのMF島野選手がクロスを上げると、FW熊取谷選手が頭で合わせて失点(1-1)。明治大学の流れは続き前半37分、FW中村選手が自身でペナルティエリア内まで侵入しシュート、そのこぼれ球をMF島野選手がゴールに突き刺す(1-2)。

 

前半45分、DF齋藤慈英(文理学部4年/ベガルダ仙台・Y)の縦パスを受けたFW熊倉弘達(法学部4年/前橋育英)がライン間で受け、ダブルタッチで相手をかわし、遠目の距離からループシュートを放ったが、惜しくも枠の外に飛んでいき、得点には至らなかった。その後日本大学は明治大学の堅い守備によって、シュートチャンスを創出できず、前半はそのまま1-2のスコアで終了し、ハーフタイムに突入した。

 

ハーフタイムが終了し、後半開始早々には大雨が降り出し、荒れたピッチコンディションでの試合を余儀なくされた。しかし、雨の中でも観客の応援は途切れることなく、雨音に負けない大きな声援が選手たちを鼓舞した。選手たちはこの応援に応えるべく、懸命にプレーを続け、ピッチ上での激しい攻防が展開され、雨による滑りやすいグラウンド状況にも適応しながら、全力で勝利を目指した。

 

後半6分、左サイドでボールを奪われ、カウンターからバイタルエリアでシュートを放たれるも、守護神であるGK木村がセーブしゴールを死守。またしても後半8分、明治大学が中央からで崩し、ゴールネットを揺らすが、オフサイドで窮地を救われる。

後半17分、日本大学は流れを変えるべく最初のカードとして、DF平賀からMF永田亮輔(経済学部4年/横浜FC・Y)へ選手交代。直後、FW関が右サイドに展開し、投入されたMF永田が左足でカットインしシュートも、惜しくも枠の外へ。後半21分、 MF熊倉弘貴(法学部4年/前橋育英)が低い位置からクロスを上げると、うまく相手のマークを外したDF齋藤がヘディングで合わせるも相手キーパーのセーブで得点ならず。

 

飲水タイムを挟み後半26分、MF田中からMF大久保がペナルティエリアで巧みなターンでボールを受け、相手の肩で倒されるも、審判の笛は吹かれずPK判定にはならなかった。後半28分、相手FW真鍋選手の裏抜けでピンチになるも、GK木村凌也(スポーツ科学部/横浜FM・Y)の勇敢な飛び出しがチームを救った。後半35分にはFW平尾に代わりMF猪野毛日南太(文理学部4年/町田ゼルビア・Y)を起用し、フレッシュな選手を投入し得点奪取を試みる。後半41分、FW熊倉(達)が左からのクロスを右足で合わせるも、相手キーパーのファインセーブで得点を阻まれる。直後、MF大久保が決死のスライディングで相手のカウンターを止めようとするも、反スポーツ的行為としてイエローカードが提示されしまった。

 

後半アディショナルタイム4分が表示され、応援席からは死闘を繰り広げる選手に向けた熱い応援がフィールドにこだまする。AT2分、何が何でも得点のほしい日本大学、MF田中を交代しFW長谷川皓哉(経済学部3年/明秀学園日立)を起用。直後、右サイドからボールを受けた相手MF藤森が放ったペナルティエリア内のシュートをDF齋藤が決死のブロックでゴールを守るが、明治大学の堅守を崩すことができず、試合終了のホイッスルが鳴った(1‐2)。

 

 勝ち点18のままで順位は他大学の試合結果次第となった。難敵である明治大学相手に一歩も譲らない攻防を見せてくれた今節。この試合で得た経験を活かし、リーグ後半戦で勝ち点を積み重ね、強豪を押しのけて上位進出してほしい。

また、今後トップチームは北海道にて強化合宿を行い、Bチームは時之栖サッカーフェスティバル 2024 アンビションズカップ・サマーにて全国屈指の強豪校と対戦し、優勝を目指すことになるだろう。『2024年度 第48回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント』に向けて、強化合宿を各々が意味のあるものにし、同時にチームの総合力をさらに向上させたいところだ。

サポーターの皆様の温かい応援は、日本大学サッカー部の大きな励みとなり、試合中の応援が選手たちのパフォーマンスを引き上げる力となっています。今後も引き続き、日本大学サッカー部へのご声援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

選手のコメント

昨シーズンは社会人チームを主戦場としていたが、今シーズンは開幕戦から出場し、存在感を示すDF齋藤慈英(文理学部4年/仙台Y)

― 今節の明大戦は「アミノバイタル®」カップ2024決勝で3−1と惜しくも負け、借りを返すためにも勝利が絶対条件でしたが、どのような想いで試合を迎えたか

同じ相手に2度も負けるわけにはいかないと選手達で話して今週準備をしてきました。

個人的にはアミノバイタルカップの決勝は教育実習期間の為実家から応援していたこともあり、その時の悔しさをぶつけようと考えて臨みました。

 

― 個人としては今シーズンチームの守備の要を担っていますが、結果を振り返ってみて?

2失点をしてしまいとても悔しいです。個人としてもグループとしてもリスク管理やゴール前の局面で守りきる力を高めていかないと0に抑えることは出来ないと思いました。

 

― 次戦は『2024年度 第48回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント』となります。

1回戦vs高松大に向けて意気込みをお願いします。

3週間の準備期間の中で、関係者の方々の尽力のおかげで北海道合宿に行くことが出来るので、日本一を獲るために個人としてもチームとしても成長し、初戦の高松大戦に全力で臨みたいと思います。

今後の予定

『2024年度 第48回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント』

【1回戦】

9月4日(水)14:00KO

vs高松大学(四国地区代表)@遠野運動公園 多目的運動場

 

【2回戦】

9月6日(金)14:00KO

日本文理大学(九州地区第3代表)vs札幌大学(北海道地区第2代表)の勝者@遠野運動公園 陸上競技場

 

【関東サッカーリーグ2部第13節】

8月25日(日)18:00KO

vs日立ビルシステムサッカー部@日本大学アスレティックパーク稲城 サッカー場

 

 

 

文責:森慧太(商学部2年/千葉県立一宮商業)

画像:日本大学サッカー部 広報班

ニュース一覧へ