【日本大学サッカー部】
4月6日(日)関東大学サッカーリーグ戦1部第1節の中央大学戦がホームの日本大学アスレティックパーク稲城サッカーフィールドで行われた。好スタートを切りたかった「開幕戦」だったが3-3のドローとなった。主将に植木を据え、新シーズン第1節終了時点は4位でのスタートとなった。
(4月6日時点)
リーグ開幕前、3月29日(土)に行われた東京都サッカートーナメント学生系の部において惜しくも敗戦を期した日本大学サッカー部は、開幕までに各々が課題点の改善に取り組んでいた。新シーズン主将を務める植木は、「キャプテンとして“超創”というスローガンを達成するためにチームの先頭に立って常に皆を引っ張り、これまで以上に結果にこだわり、チームの絶対的な選手になりたいです。入学してから素晴らしいキャプテンをみてきて、良いところは盗みつつ自分らしさも大切にしていきたいと思います」と想いを語った。
今シーズン、良いスタートを切るためには、この開幕戦は勝たなければならない大事な一戦。相手は、昨年と同じく開幕戦で対戦した中央大学。昨シーズンは日本大学のシーズンダブル。「今シーズンこそは」と強い想いを胸に全身全霊で挑んでくるであろう中央大学相手に果たして日本大学はどう立ち向かうのか―、淀んだ空模様の中で試合が始まろうとしていた。
中央大学戦を迎えるスターティングメンバー
GK
ドゥーリー大河(経済学部3年/市立船橋)
DF
アピッチ輝(法学部4年/浦和Y)
國枝蒼空(スポーツ科学部2年/横浜FC・Y)
白濱聡二朗(法学部2年/C大阪U-18)
MF
植木颯(経済学部4年/日大藤沢)
田中慶汰(経済学部4年/川崎U-18)
石川晴大(経済学部3年/清水Y)
浅野良啓(文理学部4年/湘南U-18)
FW
関日向多(危機管理学部3年/JFAアカデミー)
五木田季晋(スポーツ科学部3年/川崎U-18)
平尾勇人(文理学部3年/四日市中央)
開幕戦スタメンとなったFW関は、「上級生になり、今まで以上にチームを引っ張ろうという強い気持ちで試合に臨みました。また、FWとして結果を残しチームを勝たせるという気持ちも強くあります」と、その思いを語った。
ホイッスルが鳴り響き、前半のキックオフ。日本大学は前へ前へと開始直後から果敢に攻め続けてボールを前線に運ぶ。植木を中心としたパス精度の高さが相手を翻弄する。開始11分、 白濱の早い切り替えから相手DF背後に入れたロングスローに反応したFW関がペナルティエリア内で相手選手に倒され日本大学はPKを獲得。FW関が落ち着いて沈め、日本大学の先制点獲得となった。(1-0)
しかし歓喜による緩みからか、日本大学の一瞬の隙を中央大学は見逃さず的確な攻撃を繰り出す。左からのクロスに持山選手が好トラップでボールを足元に収め、コースを定めた技ありのフィニッシュでゴールネットを揺らした。日本大学の先制点獲得からわずか2分後の出来事だった。(1-1)
前半21分、追いつかれた日本大学だが DF國枝が自陣ビルドアップから相手DF背後に入れたロングキックがゴール前に走り出していたFW平尾へと向かっていた。FW平尾は、相手DF3人のマークを外しGKとの1対1に持ち込み、冷静にボールをゴールに流し込んだ。(2-1)
AT2分が過ぎたところで前半終了のホイッスル。先制点を獲得し、すぐに追いつかれるも追加点により2-1とリードした状態で前半を終えた。
得点と失点
副キャプテンを務める田中慶汰(経済学部4年/川崎F・Y) 【日本大学サッカー部】
後半のキックオフ直後から中央大学の攻勢が始まった。後半50分、中央大学が出したゴール前への鋭いスルーパスを止めようとするもわずかに届かず、それを受けた北浜選手のゴールによりまたも同点に追いつかれてしまう。(2-2)
しかし、日本大学も負けじと攻め続け、後半59分に中央大学ゴール前で混戦となる。FW関が放ったシュートを相手GKが弾き、それを拾ったDF國枝の強烈なシュートを今度は相手DFが足ではね返したが、待っていたかのようにボールはFW平尾の足元へ。FW平尾がボールを押し込むような形で、難なく本日2得点目となるゴールを決めた。FW関、DF國枝の技術力・パワー、そしてFW平尾のゴールへの嗅覚が導いた得点だった。(3-2)
日本大学は、FW関に代わり大久保帆人(法学部3年/前橋育英)を投入。点の取り合いとなり、このまま試合終了を迎えたい日本大学だが、それを許さない中央大学はギアを上げて残り時間を攻め続けた。
そして後半78分、中央大学の常藤選手が放ったクロスが新選手へと渡り、シュートが無情にもネットを揺らした。またもや追いつかれてしまう結果となった。(3-3)
点をとっても追いつかれ、勝ち越されはしないものの、抜け出そうとしても隣に肩を並べられてしまうもどかしい状況。なんとか打開したい日本大学は、浅倉心魂(危機管理学部2年/SC相模原)、松本大地(危機管理学部4年/帝京長岡)、阿部水帆(文理学部2年/浦和レッズ・Y)の3人を投入し、戦況の変化を望んだ。しかし、その後は両チームともゴールを割ることができず、3-3という結果で開幕戦を終えた。
技術力の高さを持ち攻撃の要である大久保帆人(法学部3年/前橋育英) 【日本大学サッカー部】
この試合を振り返って主将植木は、「試合前に自分たちからアクションを起こそうと話していたので、前半早い時間に先制できて良かったですが、直後に失点し流れを掴めませんでした。得点しても失点を繰り返し、リードを守れず引き分けに終わりました。3失点は守備陣だけでなくチーム全体の課題で、次戦同じことが起きないよう修正します」と、露呈した課題に向けて取り組む姿勢を見せた。
新たなメンバーで構成された日本大学は、主将植木のもと、今年の目標を「関東リーグチャンピオン」「日本一」と定めた。負けはしなかったとは言え、大切なスタートダッシュに躓いてしまった今、チームは何を思うのか―。選手の主体性に重きを置いている日本大学サッカー部は、これから自分たちでどのように変わり、そして新たな時代を創っていくのかが見ものである。
インタビュー
チームの得点源となったFW平尾勇人(文理学部3年/四日市中央)
― 試合をどのような気持ちで挑んだか
学年が一つ上がり、上級生に変わった中、今まで以上にチームのためにプレーしようと考えていました。また、自分の課題でもある結果の部分を意識して試合に臨みました。
― 得点時の感想
得点時は2つとも決めて当たり前の状況だったので決め切ることができ安心しました。
上平尾ひなた地区住宅街の皆様と 【日本大学サッカー部】
なお、試合前には、昨年に引き続き、上平尾ひなた地区住宅街との交流会が行われました。企画班長の登大也(スポーツ科学部4年/徳島商業)が中心となって企画・運営をし、地元の方々と交流を深める有意義な時間となりました。楽しんでいただけたなら幸いです。上平尾ひなた地区住宅街の皆様をはじめ、本イベントを開催するにあたりご尽力いただいた方々に感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。引き続き日本大学サッカー部へのご声援、ご協力をよろしくお願いします。
司会兼責任者を務めた登 【日本大学サッカー部】
PK対決で子供たちと触れ合う選手たち 【日本大学サッカー部】
玉入れなど様々な企画を行った 【日本大学サッカー部】
日本大学サッカー部はチーム内外関わらず全ての取り組みに全力を尽くしています。スローガンである「超創」そして、「関わる全ての人が誇れるチームに…」を実現し、これからも皆様と日本大学サッカー部を創り上げていきます。
今後とも多大なるご声援の程、よろしくお願い致します。
今週末の予定
【関東大学サッカーリーグ戦1部第2節】
4月12日(土)14:00KO
vs国士舘大学@日本大学アスレティックパーク稲城 サッカー場
【社会人関東サッカーリーグ1部第2節】
4月13日(日)11:00KO
vs桐蔭横浜大学FC@日本大学アスレティックパーク稲城 サッカー場
文責:井上希羽(スポーツ科学部2年/淑徳巣鴨)
画像:日本大学サッカー部 広報班