日本大学準硬式野球部PR担当から4月5日(土)・6日(日)に行われた東都大学準硬式野球春季リーグ戦1部、東洋大学戦の試合結果をお届けいたします。

VS東洋大学 第1戦

春季リーグ戦前に開催された関東選手権大会。この大会で優勝すれば8月の全日本選手権大会の出場権を獲得できる重要な大会であったが、宿敵中央大の前に屈し3回戦敗退となった。その悔しさをバネに春リーグに挑む。
試合前日まで桜雨が続き思うように実戦練習ができないなか晴天で迎えた開幕戦。開幕投手を任されたのは赤岩(法2・日大明誠)。
「大事な春リーグの初戦だが、チームとしても個人としても最高のスタートを切りたい」試合前にそう語った赤岩だが、雨で調整が難しく開幕の独特な雰囲気だったのか、いきなり先頭打者に三塁打を許しその後、自らの暴投であっさりと先制点を許す展開となる。ただ、2回以降は本来のピッチングを取り戻し、追加点を許さない“粘り”の投球で抑え込む。

本学の反撃は3回。先頭打者の8番・橋本(法2・日大明誠)が中前安打を放ち出塁すると、次打者の問井(商2・福井商)が犠打で送り、チャンスの場面で主将の小川(文理4・日大豊山)が右適時打で同点に追いつく。その後もヒットが出ても相手先発の丁寧な投球になかなかチャンスを作ることができなかったが、同点で迎えた6回、先頭の2番・小川が再び右安打を放つと、3番・山口(経済3・日大二)が犠打をきっちりと決めたところで、今季絶好調の4番・西河(文理2・大垣日大)に打席が回る。
「春先から打撃のきっかけを掴み好調をキープできているが、大事な場面でしっかり結果を残すことが大事」と春リーグ前に意気込んでいた西河。その大事な場面で二塁打を放ちチャンスを広げ、一死二・三塁で後続に託す。同級生が作ったチャンスに5番・野村(法2・桐光学園)の痛烈な打球が二塁手の失策を誘い勝ち越しに成功。気持ちでもぎ取った1点となった。

その後も安打を積み重ね8回にも、内野ゴロ間に追加点を奪い勝負を決めた。
投げては赤岩が9回を投げ切り被安打5、7奪三振の完投勝利で開幕戦を勝利した。
「初戦を良いスタートで切れた。投手陣も打線も悪くないが守備が不安。前日の失策が多かったので、まだまだ課題はたくさんあります(小川)」とまだまだ成長過程である本学。

VS東洋大学 第2戦

翌日に行われた第二戦、2連勝し勝ち点を獲得したい本学。この日のマウンドに上がったのはMAX147km/hの竹川(スポーツ科3・都立江戸川)。
春の嵐か瞬間最大風速15(m/s)を超える強風のなか4四球はしたものの、「強気で押さえ込んだ」と、得意の直球で5回を3安打4奪三振に抑え、相手に流れを渡さないピッチングを披露した。
前日から気持ちが入っている打線はこの日も盛り上がりをみせた。
3回、相手の連続四球からチャンスを作り、二死満塁の好機に頼れる6番・吉田(危機管理2・岡山学芸館)が中安打を放ち、二塁走者の西河も懸命にホームを目指すがタッチアウト、1点を先制する。5回には5番・野村(法2・桐光学園)のスクイズ、6回も9番・問井(商2・福井商)の中安打、前日の開幕戦から1年生でスタメンの1番・杉浦(経済1・日大鶴ヶ丘)の犠牲フライで追加点を奪い、前半終わって4-0とリードする展開。6回、竹川からサブマリン足立(文理4・日大豊山)がリリーフするが、本来のピッチングができずに3失点、3アウトも取れずに首藤(文理3・日大豊山)に交代。

「ケガでなかなか思うように投げることができない期間があり、チームに迷惑をかけていた。ピンチの場面でも臆せず真っ直ぐで押していくことが自分の役割」と待ちに待った春季リーグの最初の場面は、二死一・三塁と同点のピンチの場面。言葉通りに力のこもった140キロ超の真っ直ぐで追い込むと鋭く曲がるスライダーで見事に三振を奪い火消し役となった。首藤はこの日、最速となる147km/hをマーク。剛腕の復活に味方も奮起した。

その後は、『勝ち点を渡したくない』東洋大学と『勝ち点を獲得したい』本学の攻防がぶつかり合う。7回、安打と盗塁にバッテリーエラーも重なりピンチを招き、犠牲フライで同点に追いつかれると、直後の8回、先頭の野村が安打で出塁、後続も続きチャンスを作り、9番・問井がファースト後方に落とす執念のヒットを放ち勝ち越しに成功する。しかしその裏、3本の安打を許し同点にされ、そのまま試合は延長戦へ。
(規定により、10回以降はタイブレーク)
10回、途中出場の4年柴山(商4・竜ヶ崎第一)の意地の中前安打で勝ち越すも、その裏、犠牲フライで追いつかれる、両者一歩も譲らぬ熱い展開に。
決着が付いたのは直後の11回。先頭の小川が三塁手前に完璧なバントを決めるとこれが相手のミスを誘い、無死満塁のチャンスに。
「小川さんが作ってくれたチャンスを無駄にはできません。絶対にチャンスで回ってくると信じて待っていた」と3番・山口が、2球目をしぶとく左前にはじき返し勝ち越しに成功。その後1点を追加してリードを2点に広げた。

最後は8回からマウンドに上がった2年廣田(商2・長崎日大)が1点に抑え、8-7で勝利。3時間越えの激戦を乗り切った。
「後半に追いつかれ、良い流れではなかったが、皆んなが粘ってプレーし相手に流れを持ち込ませずに試合を運べたことが勝利に繋がった。こういう試合を乗り切れたことはチームとしてもすごくプラスになった」と試合後に主将小川も振り返った。

~4年振りの日本一奪還へ~

本学の目標である《全日本選手権大会優勝》を果たすまではまだまだ道のりは長い。春季リーグ戦で優勝し、6月に行われる全日本大会予選会に出場して勝ち上がり、全日本選手権大会への出場権を獲得することが最優先。全日本選手権優勝に燃える本学だが、数々の宿敵を倒し全日本選手権の切符を掴むことができるのか、今後の試合にもぜひ注目していただきたい。
次戦は4月11日(金)12:30 @スリーボンドベースボールパーク上柚木
VS帝京大学 第1戦

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