自己最速タイ148km/hを計測した首藤玄大(文理3・日大豊山) 【日本大学準硬式野球部】
日本大学準硬式野球部PR担当から、4月25日(金)に行われた専修大学第二戦の試合結果をお届けいたします。
本学は第一戦で4安打完封に抑えた赤岩(法2・日大明誠)が先発のマウンドに上がる。
1回表先頭打者にいきなり安打を許すと一死2塁のピンチに。しかし後続を危なげなく打ち取り、初回を終えこの試合も上々の立ち上がりを見せる。
1回裏先頭打者は今季初スタメンの渋江(法4・日大藤沢)から始まる。「思い切りの良さと強いスイングを買われたので、積極的に振っていきたい」と語っていた渋江は、初球からフルスイング。それに応えるかのようにベンチも盛り上がると、2球目の変化球を捉えてセンターへライナー性の打球を放つ。しかし、相手の中堅手にダイビングキャッチされ、ヒットとはならなかったもののしっかりと役割を果たしてチームを盛り上げた。
力強いフルスイングを披露しチームを勢いづけた渋江健吾(法4・日大藤沢) 【日本大学準硬式野球部】
3回まで両者ともに毎回走者を出してはいたものの、得点には至らず序盤を終える。
4回表先頭打者に二塁打を打たれ続く打者にも安打を許し無死1・3塁のピンチに。次の打者のセーフティスクイズが赤岩の前に転がるが、バウンドが変わり捕球できずに出塁を許し無死満塁とピンチを広げてしまう。そのまま次の打者に四球を与え押し出しとなり先制を許す展開に。どうにかアウトが欲しい赤岩のギアが上がった。続く打者を追い込んでからの5球目、これまでも140km/hを超えていた直球がアウトコースいっぱいに決まり見逃し三振に取ると、次の打者を二ゴロに打ち取り二死。勢いそのままに続く打者を空振り三振に打ち取りピンチを脱した。
5回表2つの四死球を出し安打も絡み一死満塁のピンチを背負ったところで首藤(文理3・日大豊山)がマウンドへ。
首藤は初球からエンジン全開で144km/hのストレートでストライクを取ると、ここから徐々に球速を上げていく。5球目、遊ゴロ間に1点を失い二死とするも2・3塁とピンチの場面。ここも得意の速球で押していくスタイルは変わらず、3球目には自己最速タイの148km/hを叩き出した。1ボール2ストライクで迎えた5球目、147km/hのストレートが暴投となりさらに1点を奪われるが、最後は見逃し三振に切って取りその後の追加点は与えない。
6回表も首藤が続投する。先頭打者をサードのエラーで出塁を許すと、そこから2者連続バント処理でエラー、守備が首藤を援護できずに無死満塁とピンチを迎えてしまう。しかし、首藤は簡単に点を取られる投手ではない。次の打者を見逃し三振に打ち取り、その次の打者で三塁ランナーが走塁死。無死満塁から二死2・3塁とアウトカウントを進めるも、内野ゴロを打たれ1点を追加される。点を取られた次の打者の4球目、捉えた打球はセカンドへ飛んだ。センター前に抜けるかと思われたが、セカンドの小川(文理4・日大豊山)が何とか追いつき、不利な体勢から一塁へ投げ判定はアウト。主将の好プレーでこの回を最少失点で切り抜けた。
0-4のビハインドから日本大のあきらめない姿勢
4点差に広げられ追いつきたい本学。対する専修大は4点のリードを背負い盤石の体制を作ったところでエースのMAX145km/h左腕の竹村投手(4年・星稜)をマウンドに送る。
「竹村投手を打たないと勝てない」ことを全員で強く感じていた本学は、竹村投手の登板で闘争心に火が付いた。先頭打者の代打・西河(文理2・大垣日大)が140km/hのストレートを捉え、ピッチャーへの強襲ヒットで出塁すると続く小川がピッチャー前に完璧なバントを決め走者を送りチャンスを作る。この場面で、3試合連続安打を放っている杉浦(経済1・日大鶴ヶ丘)が真ん中に来た141km/hのストレートを左中間へ運び、一死1・3塁のチャンスに。
このチャンスの場面で代打には野村(法2・桐光学園)が送られる。
2球目を力強く捉えると、打球はレフトを越え二塁打に。西河の代走浅倉(文理2・日大東北)が生還し1点を返す。一塁走者の杉浦も三塁を蹴ってホームへ向かうが、ここは相手の好守に阻まれアウト。
続く二死2塁の場面で打席には好調を維持している細田(文理3・佐野日大)。2ストライクに追い込まれた4球目、インコースに来た球をコンパクトに打ち、三塁線を破るタイムリーヒットを放ち2点目を追加し、2-4と2点差に迫る。
7回からサブマリンの川島(商2・大垣日大)をマウンドに送る。前回のvs帝京大 第三戦でも3回を無失点に抑える好投をみせた川島は、2本の安打を許し二死2・3塁のピンチを作るも、自分のテンポに持っていき着実に打者をアウトにしていく。8回は落ち着いた投球で相手打線を10球で三者凡退に打ち取り、失点が続いていた嫌な流れを完全に断ち切った。
8回裏の攻撃、一死から主将の小川が2球目のカーブを左中間の前に落とし出塁する。続く杉浦もストレートの四球を選び、すかさず出塁しチャンスを広げる。二死1・2塁となったところで5番・細田が4球目の真っ直ぐを打つも打球はファーストに浅いフライが上がる。しかしこれをファーストが捕球ミス、その間に小川が生還し3-4。勢いがついた本学の次の打者は好調の6番・橋本(法2・日大明誠)。140km/hの高めのストレートを捉え、打球はセンターを越え二塁打に。杉浦が生還し4-4の同点に。一塁走者の細田も三塁を回るも、相手の好連携により惜しくも本塁タッチアウト。しかし4-4と試合を振り出しに戻した。
9回の守備は四球で出塁を許すと、すかさず竹川(スポーツ科3・都立江戸川)にスイッチ。走者を三塁に進めるも最後の打者を147km/hのストレートでセンターフライに打ち取り無失点に切り抜け、サヨナラの望みを繋げる。しかし、9回裏の攻撃は3人で攻撃を終え、4-4のまま試合は延長戦へ。
試合の流れを変える適時打を放った野村柊吾(法2・桐光学園) 【日本大学準硬式野球部】
10回はタイブレークへ
10回表 継続打順無死1・2塁、マウンドに上がったのは4年生のサブマリン足立(文理4・日大豊山)。
「前回の先発した試合で悔しい思いをしたので、今試合は何としても抑えたい。ピンチの状況ででも落ち着いた投球が出来ることが自分の強みなので、冷静な投球を心がけて臨みたい」と語っていた足立。先頭打者は犠牲バントで一死2・3塁へ。次の打者を130km/h前後のストレートで押すと最後も強気のストレートで空振り三振に打ち取り1点も取られないままアウトカウントを有利に。さらに続く1番打者の初球にはこの日最速となる132km/hを計測。簡単にライトフライに打ち取り、無失点で抑える好投をみせた。
タイブレークを無失点に抑える好投をみせた足立丈(文理4・日大豊山) 【日本大学準硬式野球部】
10回表を無失点に抑え勢いに乗る本学はその裏、1番・滝口(経済3・千葉日大一)が初球で完璧な犠牲バントを決め一死2・3塁と走者を進める。
1人帰ればサヨナラの場面で打席が回ってきたのは主将の小川。初球は低めを見逃しボール。そして2球目、相手投手の投げた球はキャッチャーの前でワンバウンド、キャッチャーの後ろに逸れた間に三塁ランナーが生還しサヨナラ勝ち。5-4で延長戦を制した。
最終スコア 【日本大学準硬式野球部】
接戦を制し本学は勝ち点2とした。乱打戦を制し勝ち点を獲得できたことは自信に繋がるだろう。しかし次戦は昨秋優勝の国士舘大であり簡単に勝てる相手ではない。勝てば全日本選手権大会が見えてくる。負ければ全国大会への道のりが遠ざかる。本学は闘志を奮い立たせ一戦必勝、全員野球で次戦に挑む。
《次戦の試合情報》
5月1日(木) 12時45分〜 @駒沢公園野球場
vs 国士舘大学 第三戦