自己最速の147キロを計測した竹川葉流(スポーツ科3・都立江戸川) 【日本大学準硬式野球部】
日本大学準硬式野球部PR担当から5月5日(月)に行われた中央大学第一戦の試合結果をお届けいたします。
宿敵・中央大との激闘、赤岩が粘投も一歩及ばず
昨年8月の全日本選手権大会、昨秋リーグ戦、そして3月の関東選手権大会。ことごとく苦杯をなめさせられてきた宿敵・中央大とのリーグ戦が幕を開けました。本学は、これまでも重要な試合で先発を任されてきた赤岩(法2・日大明誠)がマウンドへ。対する中央大は、昨年の全日本選手権大会で151キロを計測し、プロも注目する大山投手が先発登板です。
緊迫の投手戦と攻防
初回表、赤岩は二死からショートの杉浦(経済1・日大鶴ヶ丘)が三遊間の深い当たりを間一髪でアウトにするなど、バックの助けも借りながら三者凡退に打ち取る最高の立ち上がりを見せます。その良い流れで攻撃に入った初回裏、先頭の杉浦はフルカウントまで粘るもサードゴロ。続く2番・小川(文理4・日大豊山)、3番・橋本(法2・日大明誠)もフルカウントまで粘り、結果は倒れるも、全員が食らいつく姿勢を見せました。
3回表、先頭打者に内野安打を許し、犠打と安打で二死一・三塁のピンチを迎えますが、赤岩は落ち着いてコースを突き、ファーストゴロに打ち取って先制点を与えません。4回裏には二死から橋本が待望の初ヒットを放ち、すかさず盗塁を仕掛けますが惜しくも失敗。その後も両チームともランナーを出すものの、得点には繋がりません。緊迫した投手戦が続き、試合は中盤から終盤の7回へと突入します。
1年生ながら内野の中心を任されている杉浦凛(経済1・日大鶴ヶ丘) 【日本大学準硬式野球部】
悔やむべき失点と好機逸
7回表、一死から四球、そして右中間へのヒットで一・三塁のピン死に陥ります。ここでベンチは、最速148キロの直球を持つ首藤(文理3・日大豊山)へのリリーフを選択。「力で押していけ」という指示を受け、火消し役としての期待を背負います。
しかし、プレイボール直後の初球、いきなりスクイズを仕掛けられ、143キロの直球がインコースを突くも一塁側に転がされ、あっという間に先制を許してしまいます。打者はアウトにしたものの、二死二塁のピンチは続きます。最少失点で切り抜けたい場面で、首藤は「全力で腕を振って力で押していく投球で抑えろ」という指示通りに全力で腕を振ります。しかし、145キロの直球をインコースに投げ込むも、またもセンター前に弾き返され0-2。力で押したからこそ、相手を褒めるしかないような完璧な打球でした。
8回裏、二度目のチャンスが訪れます。二死から6番・吉田(危機管理2・岡山学芸館)がセンター前ヒットで出塁し、続く代打・青柳(経済1・池田)も落ち着いて四球を選び、この試合初めて得点圏にランナーを置きます。このチャンスに代打・滝口(経済3・千葉日大一)が打席に立ちますが、追い込まれてからの4球目をライト方向に打ち返した打球は惜しくもライト正面のライナーに。これがこの試合、最初で最後のチャンスとなりました。
チーム初ヒットを放った橋本元気(法2・日大明誠) 【日本大学準硬式野球部】
最後の粘りも届かず、完敗
9回表、マウンドには竹川が上がります。自己最速となる147キロを計測した直球で空振り三振を奪うと、続く打者にはヒットを許すものの、またしても空振り三振に打ち取り二死。最後はセカンドゴロに打ち取り、最後の攻撃に望みを繋ぎます。しかし9回裏、何とか食らい付きたい本学でしたが、三者凡退に打ち取られ、まさに手も足も出ず。三塁すら踏ませてもらえない完璧な投球で抑えられ、完敗を喫しました。
この敗戦で、本学は断崖絶壁に立たされました。しかし、悔やんでいる暇はありません。「死に物狂いでがむしゃらに勝ちに行く」と主将の小川を中心に、チーム全員が次戦へ向けて前を向いていく。
最終スコア 【日本大学準硬式野球部】