
全日本インカレ10000mは2年連続で優勝を飾ったシャドラック・キップケメイ(文理3) 【日本大学】
最下位に終わった今年の箱根駅伝。巻き返しを図るべく、日本大学陸上競技部部特別長距離部門は成長の鍵を握る夏合宿を8月上旬から北海道釧路市でスタートさせた。その時、シャドラック・キップケメイ(文理3)は母国・ケニアに帰省していたが、今年の箱根駅伝で味わった悔しさを糧に、一人トレーニングを重ねてきた。3度目の箱根路へ、そして初めての伊勢路でも、チームに勢いをつけるエースの走りを見せるつもりだ。
昨年末、風邪を引いた影響で、今年の箱根駅伝は万全な状態で臨むことができなかった。それでも、各校のエースたちがしのぎを削る“花の2区”で、5人を抜いて順位を18位から13位へと押し上げたキップケメイ選手。
「調子はあまり良くありませんでしたが、一生懸命走りました」と、区間記録14位に終わった2度目の箱根駅伝を悔しげに振り返った。
「努力して、いい練習を積み重ねられている」という今シーズンは、「持久力を意識して練習しています」という。その成果として、全日本大学駅伝関東地区選考会で10000m総合2位に入りチームを本戦出場へ導いたほか、6月の日本インカレでは、最後の三つ巴のデッドヒートを制して10000mを昨年に続いて連覇し、5000mでも2位に入るなど、自身でも成長と手応えを感じている。
さらに、チームが北海道でハードな練習を積んでいる夏休みの期間は、高地にあるケニアでロングランやスピード練習に取り組んできた。昨年の箱根予選会のような気温が高い状況下でのレースになれば、暑さの中でのトレーニングはきっと生きてくるはずだ。
「みんな練習に打ち込んでいて、チームはいい状態にあると思います」と、3年生となって周囲を見る余裕も生まれてきたキップケメイ選手。間近に迫ってきた秋の決戦に向けて「箱根予選会は良い走りをして個人1位を獲り、チーム目標である総合3位以内の達成に貢献したい。また全日本大学駅伝では、区間賞を狙いたい」と力強く抱負を語った。

北海道釧路市での合宿模様 【日本大学】