バドミントンの大学日本一を決める第76回全日本学生バドミントン大学対抗戦(インカレ)が、2025年11月7日(金)〜9日(日)、石川県金沢市のいしかわ総合スポーツセンターで開催された。昨年、団体戦で11年ぶり8回目の栄冠を手にした本学バドミントン部男子は、タフな戦いを勝ち上がって決勝の舞台に立ったが、最後の決戦で日本体育大に敗れて準優勝。創部初の大会連覇にはあと一歩及ばず、無念の涙を飲んだ。

シングルス3試合、ダブルス2試合を戦い、3戦先勝で勝負を決するインカレの団体戦。初戦の同志社大戦を3-0と快勝した本学は、2回戦の筑波大戦を3-2、準々決勝の中央大戦を3-0で勝ち上がり、準決勝は関東秋季リーグ2位の法政大との対戦となった。
シングルスは両校1勝ずつを挙げたが、ダブルスのD1を0-2で落とし、決勝進出に王手を掛けられる。D2の阿保龍斗(法4・名古屋経済大市邨)/小原輝(スポーツ科4・東大阪大学柏原)ペアも第1ゲームを失い崖っぷちに立たされたが、ここから粘りを見せる。第2ゲームを21-18、ファイナルゲームも21-17で競り勝って2勝オールに追いつき、勝負の行方は第3シングルスに託された。すると、勢いに乗った石原叶登(文理3・八代東)が、2ゲームともに21-17で相手を退け、逆転で決勝進出を決めた。

11月9日(日)の大会最終日、連覇を賭けて戦う相手は、13年ぶりの優勝を目指す日本体育大(以下、日体大)。4月の関東春季リーグ戦では全勝優勝を飾り、秋季リーグ戦は1部6校中5位ではあったが、本学は2-3で苦杯を舐めさせられた強敵だ。

決勝戦は午前10時から、シングルス2試合が隣り合うコートで同時刻に開始された。
第1コートでS1を任されたのは、インカレ個人戦ベスト8の中森大空(法2・自由ヶ丘)。第1ゲーム、中盤まで同大会準優勝の山田選手にリードを許すも、徐々に追いつき16-16まで盛り返す。しかし、サービスをネットに掛ける痛恨のミスから流れが変わり、17-21で落とす。第2ゲームも中盤以降、徐々にポイント差を広げられ、最後は3連続ポイントを奪われ15-21。0-2のストレートで敗れ、厳しいスタートとなった。

一方、第2コートのS2は、前日の準決勝で勝利を決めた石原が、日体大の主将・馬屋原選手と対戦。長いラリーが続く場面が多かった1ゲーム目は21-19で石原、2ゲーム目は13-21で馬屋原選手が獲り、ファイナルゲームにもつれ込んだ。
11-8でのインターバル後は、次第に石原がリードを広げていくが、終盤に4連続ポイントを獲られ2点差に迫られた。それでも20-18で迎えたマッチポイントでは、ネット際の攻防から、シャトルを相手の背後に落としてゲームオーバー。約1時間半におよぶ長い戦いを制して、スコアを1-1に戻した。

その時、第1コートでは、すでにダブルスのD1、インカレ個人戦ダブルス3位の阿保/小原ペアと、日体大・佐藤/吉田ペアの一戦が始まっていた。
第1ゲームは、序盤から中盤に掛けて互いに連続ポイントを獲り合う展開となったが、15-15からの後半を競り勝って、日大ペアが21-19で先取。第2ゲームは、終始ポイントをリードした日体大に17-21で獲られ、ゲームカウント1-1でファイナルゲームに突入した。
相手の緩急をつけた攻撃に劣勢に回った日大ペアだが、インターバル後の7-12からは4連続ポイントで食い下がった。しかし、その後は相手の強烈なスマッシュにリターンをネットに掛けることが増え、2度の4連続ポイントで突き放される。13-20から最後は左サイドにスマッシュを決められ、その瞬間、日大ペアの2人はともに両膝に手を置いて下を向いた。

スコア1-2で後がなくなった本学は、第2コートで戦っていたインカレ・ポイントランキング3位の後藤拓人主将(スポーツ科4・浪岡)/江口心(法4・八代東)ペアの勝利が必須になった。第1ゲーム10-15と劣勢の状況で、D1の勝利により優勝に王手を掛けた日体大・竹澤/犬嶋ペアがさらに勢いづく。日大ペアは4連続ポイントを返して19-20まで迫ったが、ゲームポイントを獲られ先行を許してしまった。

大接戦となった第2ゲームも、先にマッチポイントを握られてしまうが、日大ペアは2度デュースに持ち込んで凌いだ。ポイントが決まるごとに、コートサイドで試合を見守る両校のチームメイトたちのリアクションが大きくなり、熱気が高まっていく中で、21-21から相手のショットが2連続でネットに掛かり23-21。日大ペアが逆転でゲームを奪取して、またしてもファイナルゲーム勝負となった。

第1コートでは同時に、千葉倫也(文理4・聖ウルスラ学院英知)がS3を戦っていた。第1ゲームは日体大・中谷選手に9-21と圧倒されたが、第2ゲームは立ち上がりから4連続ポイントで主導権を握って21-16で取り返し、こちらもファイナルゲームへ突入。第2コートで戦う同期の2人の勝利を信じて、自らの戦いに挑み続けた。

運命のD2ファイナルゲーム。6-11と5ポイントのリードを許した日大ペアは、インターバル明けからの3連続ポイントで猛追するも、なかなかその差を詰められない。逆にポイントを重ねられ、ついに15-20とマッチポイントを迎えた。何とか凌ぎ切りたいところだったが、相手のリターンショットが左サイド奥に飛び、後藤選手が懸命に手を伸ばしたが届かず、シャトルがコートに跳ねた。スコア1-3で日体大の優勝が決まり、選手たちが輪を作って歓喜に浸る一方、後藤選手は飛び込んだ姿勢のまましばらく起き上がることができなかった。

一方、9-10と競っていた第1コート。サーブを打とうとしていた中谷選手は、勝負が決した第2コートのチームメイトの元へ駆け出していき、それを見届けた千葉選手はコートに倒れ込み、顔を覆って咽び泣いた。打ち切りになった第1コートに戻ってきた中谷選手が、起き上がれずにいた千葉選手に握手を求める姿が印象的だった。

昨年のインカレ優勝を花道に、バドミントン部を40年間率いてきた見城忠昭監督が勇退。本学女子監督を務める柳谷辰哉氏が今季から男子監督も兼任し、新体制で目指した団体戦2連覇だったが、目標には惜しくも届かなかった。それでも、全国2位という栄誉は讃えられて然るべきであり、決勝戦の5試合中4試合でファイナルゲームに持ち込んだ粘りは見事なものだったと言えよう。
学生最後の試合となった4年生たちが見せてくれた“戦い抜く姿”は、後輩たちの心にしっかり刻み込まれたはず。今大会の悔しさを糧にして、来季、次の世代が王座奪還を果たしてくれることを期待したい。

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