11月21日(金)、青空に包まれた阪神甲子園球場で、「第4回全日本準硬式野球 東西対抗日本一決定戦甲子園大会/第43回9ブロック対抗準硬式野球大会決勝」が開催された。
東西対抗戦甲子園大会では、東日本選抜チームのメンバーとして、本学が誇る「150km/hコンビ」、竹川葉流(スポーツ科3・都立江戸川)、首藤玄大(文理3・日大豊山)の2投手とともに、主将で捕手の細田晃誠(文理3・佐野日大) が出場。また、午後から行われた9ブロック対抗大会決勝では、赤岩稜太朗(法2・日大明誠)が関東選抜チームの先発としてマウンドに立った。
試合後、甲子園大会に参加しての感想などを聞いた。

この経験を、チームの日本一のために。~捕手・細田 晃誠〜

大会前日に行われた東西プレ試合のあと、「高校時代の悔しかった思いも全部ひっくるめて、勝利に貢献したい」と。甲子園大会本番への抱負を語っていた細田。
高校で甲子園出場を逃し、大学では野球を続けるつもりはなかったという。だが、日本大学に準硬式野球部があり、その中で甲子園を目指せる機会があることを知って、もう一度野球と向き合うことを決めた。入部してみると「結構ガチなんだな」と、想像していたのとは違う雰囲気があり、「1人ひとりの意識が高く、圧倒されました」。

それから3年、準硬式野球のフィールドで様々な経験を積み、新チームになる際は「やってみたい気持ちがあった」と自ら主将に立候補し、チームをまとめてきた。捕手としても150km/hコンビの竹川・首藤の球を受け、関東選抜に選ばれた赤岩ともバッテリーを組んだ。今年の東都リーグ秋季大会では打率.351を記録し、捕手としてベストナインにも選ばれた。
「竹川のMAX152km/hの球は捕りました。竹川・首藤の意識の高さは、チームの中でも群を抜いている。背中で引っ張ってくれているのが頼もしいですし、2人の姿勢を見て刺激を受けている日大の投手力は日本一だと思っています」

この日、細田は7番・捕手でスターティングメンバーに名を連ね、先発・首藤との日大バッテリーで西日本選抜チームに相対した。「いつもより力が入っていましたが、結構球が来ていましたね」と、1・2回に1点ずつを失ったものの、緩急をつけた配球で首藤の好投を引き出すなど、5回まで東日本選抜の4投手をリードした。
一方、「全打席安打を狙っていきます」と言っていた打撃では、2度の好機で打席が回ってきた。
第1打席は2点ビハインドの2回裏、1死2塁のチャンス。カウント1-2から5球目、相手左腕の緩いカーブを捉え、中前に抜けそうなハーフライナーだったが、遊撃手がジャンプしてキャッチ。飛び出していた2塁走者が帰塁できず併殺となった。
第2打席は3回裏、この回3点を挙げ3-2と逆転して、なお2死満塁。西日本選抜3番手右腕が、カウント3-2から投じた勝負の1球、外角高めのスライダーを捉えて右方向へ鋭いライナーを放つも、打球は右翼手のグラブに収まり、追加点を挙げることができなかった。

試合後、「めちゃくちゃ緊張しました」と苦笑いを見せた細田は、「チャンスで1本出したかったんですけど、ちょっと気分が上がりすぎて、いつもより力んでしまったかなと思います」と唇を噛んだ。
それでも、「この4日間を通して、野球を楽しむことの大切さを感じましたし、勝ちに向かう気持ちを全員で統一することが大事だということを再認識しました。日大のチームに帰っても、日本一という目標に向けて、キャプテンとしてチーム全員に浸透させていきたいと思いました」と、甲子園大会での経験を来シーズンへ生かすつもりだ。
さらに、「今回は思ったよりも悔しい結果になってしまったので、来年もエントリーしてみようかなと思います」と、笑顔で第5回大会へ意気込みを見せた。

甲子園の経験を、成長の糧として。~投手・赤岩 稜太朗〜

第43回9ブロック対抗大会の決勝は、5日前に行われた準決勝でともに接戦を制して勝ち上がった、全九州選抜vs全関東選抜の戦いになった。
昨年の大会で7年ぶりに優勝を飾り、連覇を目指す全九州選抜に対し、2年ぶり20回目の優勝に燃える全関東選抜は、2年生ながら本学のエースとして、東都リーグ戦でも活躍を見せた赤岩を先発のマウンドへ送った。

試合前のインタビューで、「緊張もありますが、それよりも楽しみな気持ちの方が強い。球場の雰囲気に圧倒されないように頑張ります」と語っていた赤岩。実際、マウンドに立っての感想は、「グラウンドが広いので、気持ちよく投げられました」と笑顔で答えた。

自ら「武器は全体のコンビネーション」と語った通り、球速こそMAX144km/hに及ばない141 km/h止まりだったが、そのストレートにはキレがあり、多彩な変化球を織り交ぜた緩急のある投球で、相手に的を絞らせなかった。
初回、全九州選抜の先頭打者を1-2からのチェンジアップで空振り三振に取ると、2番は3塁ゴロ、3番には1-2から左打者の内角にノビのある速球を投げ込み、2つ目の空振り三振。2回は、1死から5番に変化球をライト前に弾き返され、6番の投前犠打で2塁に走者を勧められたが、7番打者にファウルで粘られながらも、最後は外角ギリギリにズバリと速球を決めて見逃しに斬って取った。
その裏、東日本選抜が一挙4点を奪ってリードを奪うと、赤岩は3回も続投し、1安打を許したものの2つ目のアウトをとったところで降板。打者10人と対戦して被安打2、三振3つを奪って0点に抑え、先発としての役割を十分に果たした。全関東選抜は、4回以降8投手の継投で全九州選抜を完封して4-0のまま逃げ切り、2年ぶりの優勝を決めた。

東西対抗戦を終え、スタンドから赤岩の投球を見守っていたチームでの女房役・細田は、「日大から1人だけ選抜されているだけあって、やっぱりすごい。落ち着いて投げていましたね」と、その実力を遺憾なく発揮した後輩を称えた。
「いつもより力が入りましたが、ストレートを気持ちよく投げられ威力も出ていたし、変化球も決まっていたので良かった」と、甲子園初マウンドを振り返った赤岩。優勝メダルを胸に、「チームの優勝に貢献できてうれしい。野球人生の中でも、甲子園でこういう経験ができて本当に良かったと思います」と、顔をほころばせた。

来年、再び甲子園のマウンドに立ちたいという思いもあるが、「まずは、東都リーグでベスト9を取ることが目標。そこから大学日本一を目指していきたい」。「球速では、すごい先輩たちに勝てませんが、勝ちゲームを作れる投手となれるよう、先輩たちに負けずに頑張っていきます」と、エースの自覚を語った赤岩。全日本大学選手権で頂点に立つために、甲子園で得た経験と自信を生かして、さらなる成長を心に誓った。

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