2026年1月3日(土)、第102回東京箱根間往復駅伝競走(箱根駅伝)の復路が行われ、往路9位でスタートした日本大学陸上競技部特別長距離部門は各区間で粘りの走りを展開。
最終10区での熾烈なシード権争いを制して総合10位でフィニッシュし、総合7位に入った第90回大会以来となる12年ぶりのシード権をつかみ取った。新雅弘監督が就任して3年目でのシード権獲得に、選手・スタッフは歓喜に沸き、数多の大学関係者や卒業生たちも喜びにつつまれた。

復路当日朝、目標である「シード権争いに絡むこと」をかなえるために託されたのは、来季チームを背負う代となる3年生の2人と、経験豊富な4年生3人。

山下りの6区を当日変更で任されたのは、“山口ツインズ”の弟・山口聡太選手(文理学部3年・佐野日大)。
昨日はスタートの1区を双子の兄・彰太選手(スポーツ科学部3年・佐野日大)が走っており、山口ツインズ揃っての出場に加え大事な復路のスターターとなった。
5区の鈴木孔士(法学部4年・中越)が総合9位で繋いだ襷を胸に携えスタート。最初の登りをクリアし、下り区間に突入していく。
一つ前を走り、この区間で区間賞を獲得した創価大・小池選手には差を広げられたものの、後続の追従を許さず、区間15位の走りで総合順位は変わらず7区の天野啓太選手(法学部3年・岡崎城西)にタスキリレー。重要な区間で見事に仕事をやり切った。

当日変更で7区となった天野選手は、昨年12月の取材で「来年はラストイヤーなので、できればタフなレースになる予選会は走りたくない。どこの大学も避けたいと思っているだろうし、そこを回避するためにも今大会でシード権を獲るというのは目指すところでもあるし、狙っている。今まで1年間を通じてやってきたことを出し切るという意味でも、しっかり結果を残したいと思います」と語っていた。その言葉通り力走を見せる。11.6キロ地点では区間14番目だったが、後半でしっかり巻き返し区間9位の走りを見せた。総合も9位のまま、小田原では後続と58秒だった差を平塚では1分41秒まで広げ、山口月暉選手(法学部4年・鳥取城北)に襷を繋いだ。
タイムはこれまでの日大記録を上回る1時間3分38秒。有言実行、しっかりと結果を残してみせた。

8区、3回目の箱根路となった山口月暉選手は、予選会前に肉離れでチームから離脱。そこから再起し掴んだ舞台だった。
6.7キロ地点までは快走を見せるも、徐々に苦しい展開に。遊行寺坂(15.6キロ地点)で区間17番目となり、後続が刻一刻と迫る中で懸命の粘りを見せる。後ろを走っていた中央学院大にかわされたものの、その差を13秒に留め、総合10位で主将の中澤星音選手(経済学部4年・一関学院)に襷を繋いだ。

9区、権太坂(7.7キロ地点)では区間18番目だった中澤選手だが、2回目の同区間を走る経験か、20.2キロ地点で区間15番目まで押し上げ、中央学院大を捉える。
再び総合9位となり鶴見中継所で待つ、副主将の大仲竜平選手(スポーツ科学部4年・北山)に襷を繋いだ。区間13位の力走を見せ、1時間9分33秒で武者コーチが持っていた日大記録を更新。レース後に記録更新を共に喜ぶ二人の姿があった。

10区、後続と3秒差で襷を受け取った大仲選手。ここから熾烈なシード争いが繰り広げられる。中央学院と3秒、一斉スタートから猛追を見せる帝京大が13秒差と、チーム目標である「シード権争いに絡むこと」は達成したとも言える状況だが、その先の結果を掴み取るためには一切の遅れも許されない。13.3キロ地点で先行する帝京大が総合9位に浮上し、残り1枠を巡る中央学院大との一騎打ちとなった。

18.1キロ地点で後ろから関東学生連合チームが合流する。大仲選手は関東学生連合チームの武蔵野学院大・佐野選手と共にペースを刻み、20.1キロ地点で競り合う中央学院大から16秒のリードを奪った。最終的にその差を55秒まで広げ、仲間たちが待つ大手町にゴール。チームメイトから満面の笑顔で迎え入れられた。区間10位の力走、1時間9分40秒も日大記録を更新するタイムだった。

総合10位、実に12年ぶりのシード権獲得。全員で大手町まで持ち帰った襷、まさに総合力で掴んだ結果だった。今期のスローガン“古櫻復活”の通り、再び櫻が咲き始めた。


たくさんの温かいご声援をいただき、誠にありがとうございました。

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