第95回全日本大学総合卓球選手権(団体の部)が2026年7月15日-18日に横浜武道館で行われ、本学男子卓球部は予選から準々決勝までを全てストレート勝利で勝ち進み、最終日の準決勝に挑んだが優勝候補の一角である愛知工業大学にマッチカウント1-3で敗れ3位で大会を終えた。

準決勝で強豪の愛知工業大学と激突

本大会は団体戦として行われ、シングルス2試合、ダブルス1試合、シングルス2試合の順番で試合を行い、先に3勝したチームが勝ち上がる。本学男子卓球部は予選から準々決勝まで全てマッチカウント3-0の完勝で最終日の準決勝まで駒を進めてきた。決勝トーナメント1回戦では前回王者の中央大、2回戦では専修大学に勝利して勢いを持ったまま準決勝に挑んだ。対戦相手の愛知工業大学は2年ぶりのインカレ優勝を狙う強豪だ。
新井監督は試合前に「事実上の決勝戦と言ってもいい対戦です」と言っていた通り、ハイレベルな試合展開になった。準決勝のオーダーは最初のシングルス2試合に加藤公輝、吉山和希、ダブルスには日大ペアとして48年ぶりに関東選手権を制した吉山僚一と吉山和希の兄弟ペア、後半のシングルス2試合に吉山僚一、加山雅基というメンバーで決勝進出をかけて愛知工業大学に挑んだ。

1年生 吉山和希が流れを引き戻す

1番は準々決勝で勝利を挙げた加藤公輝が出場、「相手の勢いに飲まれてしまった」という通り、流れをつかめないままゲームカウント1-3で愛知工大に先手を取られてしまう。このまま相手に勢いが行ってしまう場面で1年生の吉山和希がそれに待ったをかけた。「自分が出来ることはやり切ったと思います」という通り、落ち着いた試合運びで次々と得点を重ねていく。本大会は単複で出場し準決勝まで全勝の安定感がある選手だ。特にバックハンドのスピードとチキータの切れが冴え渡っていた。失点した後も崩れることなく、メンタルの強さも垣間見える。吉山は7月にトルコで開催されたWTTフィーダーイスタンブールⅡ2026で兄の僚一とペアを組んだダブルスで準優勝を飾ったばかり。国際大会でも活躍の場を広げている成長株だ。
この試合をゲームカウント3-0で勝利して1-1のタイに持ち込む。この勝利はチームに流れを取り戻しただけでなく優勝を目指すという強い意気込みをチームに注入したように見えた。その姿は1年生とは思えないエースの風格さえ感じさせる。

エース吉山僚一 フルセットで敗戦も粘りの卓球を見せる

3番のダブルスは吉山僚一・吉山和希兄弟ペアで巻き返し図る。1ゲームを4-11で落とすも2ゲームを11-9で取り戻すと一進一退のゲーム展開となり、最終ゲームまでもつれ込むと最後は9-11で試合を落とし、フルゲームの末の手痛い敗戦で再び愛知工大に流れを持って行かれてしまう。ここで負ければ準決勝敗退となる土壇場でダブルスに続いて出場した吉山僚一。愛知工大もダブルスから連続出場の鈴木と対戦した。序盤は鈴木の強烈なフォアハンドに押される形で2ゲームを連取され、後がない状況に追い込まれるがここから吉山は脅威の粘りを見せる。3ゲーム以降は吹っ切れたようにチキータ、ドライブで得点を重ねるとベンチに向かって「まだ終わりじゃない」と言わんばかりの気迫溢れるガッツポーズを見せる。3ゲームは11-6、4ゲームを11-9で取り返してゲームカウントをタイに持ち込んだ。最終ゲームは緊迫した展開が続き、最後はデュースからの連続失点で13-15となりゲームカウント2-3で敗戦、マッチカウントが1-3となり準決勝敗退、47年ぶりのインカレ制覇を狙ったが優勝は来年に持ち越しとなった。

超絶明るいチーム、それが日大卓球部

「超絶明るいチーム」主将の小川京介は日大卓球部をこう表現する。「どのチームよりも明るく、負けていても暗くならない、ベンチも観客席にいる応援団も大きな声で盛り上げて応援だけは誰にも負けない気持ちでいました」と言う。これは小川が昨年卒業した伊藤礼博から引き継いだものだ。小川は4年生として「普段から皆が同じ方向を向いて行けるように声がけを積極的に行うと同時に後輩に恥じないように学業面や練習の姿勢にもしっかり取り組むことを意識している」と話す。創部100周年を迎える伝統ある卓球部でプレーすることの誇りと重みを噛み締めながらラストシーズンを走り抜ける主将の言葉からは日大卓球部への愛情を感じた。

敗戦の悔しさをバネに関東秋季リーグで巻き返しを誓う

インカレでは準決勝敗退となったが部員の視線は次の大会に向かっている。準決勝では出場がなかった加山雅基は全日本学生選手権(個人の部)と秋季関東学生リーグ戦の優勝を目標に掲げる。加藤公輝は「春季リーグで悔しい想いをしているのでダブルス、シングルスの両方で勝ってチームに貢献したい」と抱負を語る。新井監督は「敗戦が選手を強くする」と言う。「昨年はインカレ決勝トーナメント2回戦で明治大学に負けました。その悔しさがバネとなって秋季リーグの優勝に繋がったと思います。あの負けが選手を強くした」と振り返る。「卓球はメンタルの影響が大きいスポーツです。普段の生活を疎かにしていたら強くなれません。試合に勝てる選手は卓球以外の部分もしっかりしています」と期待を込める。
創部100周年を迎える卓球部、彼らの団結力で秋季リーグ戦の活躍に期待したい。

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