関東大学サッカーリーグ戦は10月後半、第16節から第18節にかけての過酷な3連戦を迎えた。
首位猛追を狙う日本大学は、10月17日(土)の早稲田大学戦(第16節)を1-1で引き分けた後、21日(水)の法政大学戦(第17節)では5-1と大勝を収める。しかし、中2日の24日(土)に行われた東海大学戦(第18節)は再び1-1のドロー決着となった。
1勝2分――。
逆転優勝へ向けて勝ち点3が欲しい日大にとって、もどかしく厳しい1週間となった。激闘の3連戦をここで振り返る。
第16節・早稲田大学戦 掴みかけた勝利と、次への課題

第16節のスターティングメンバー 【日本大学サッカー部】
10月17日(土)、早稲田大学東伏見サッカー場で行われた、第16節・早稲田大学戦。
日本大学は前節からスターティングメンバーを入れ替え、フレッシュな布陣で今節に臨んだ。一方の早稲田大学も後期開幕以降勝利がなく、両チームともに浮上のきっかけをつかみたい一戦となった。
混戦が続くリーグ戦のなかで、一歩抜け出すためにも勝点3が欲しい日本大学。新たなメンバーが流れを変え、得点へつながるプレーを見せられるかに注目が集まった。
強い日差しが照りつける暑さのなか、早稲田大学のキックオフで試合が開始された。
試合開始早々、早稲田大学が積極的に攻撃を仕掛け、日本大学ゴールへと迫る。しかし、日本大学もDF 國枝蒼空(スポーツ科学部3年/横浜FC・Y)が空中戦で力強く競り合い、フィジカルの強さを発揮。相手の攻撃に粘り強く対応し、簡単にはチャンスを作らせない。
10分、早稲田大学が再び攻勢を強め、日本大学は守備の時間が続く。それでもGKドゥーリー大河(経済学部4年/市立船橋)が好セーブで相手のシュートを阻止。チームを救うプレーで無失点を保つ。その後、日本大学は反撃に出る。MF 矢越幹都(スポーツ科学部2年/川崎U-18)がシュートを放ってゴールを脅かすが、惜しくも得点には至らない。
21分、早稲田大学の攻撃に対し、DF齊藤航汰(法学部4年/前橋育英)、DF國枝、DF野澤勇飛(文理学部4年/日大藤沢)を中心とした最終ラインが粘り強くゴールを守る。
守り抜いた日本大学も攻撃のチャンスをつくり、MF石川晴大(経済学部4年/清水Y)が先制点を狙ってシュートを放つが、相手GKに阻まれる。
その後も早稲田大学が攻め込み、日本大学はピンチを迎えるが、GKドゥーリーの好セーブが、相手に得点を許さない。守備陣が踏ん張り、両チーム一歩も譲らない展開が続いた。
32分、早稲田大学の攻撃からゴール前で混戦となるが、DF齊藤が素早くスライドしてボールを弾き出し、身体を張った守備で危機を救う。

攻撃を仕掛け流れを作るFW竹ノ谷 【日本大学サッカー部】
攻撃面では、MF桑原晃大(スポーツ科学部4年/千葉U-18)とMF矢越が中盤でゲームを組み立て、ピッチを広く使って攻撃のリズムを生み出す。33分には、MF桑原の右サイドからのクロスにFW黒沢佑晟(危機管理学部2年/前橋育英)が反応してシュートを放つ。惜しくもゴールとはならなかったが、FW竹ノ谷颯優スベディ(スポーツ科学部1年/新潟U-18)やFW黒沢らが積極的にゴールへと迫る場面を作り出した。
前半終了間際のアディショナルタイム、日本大学は自陣で早稲田大学のプレッシャーを受けるなか、DF野澤がボールをキープして落ち着いて対応。
そのままスコアレスで前半を折り返した。
ハーフタイム、日本大学はMF阿部水帆(文理学部3年/浦和Y)に代えてMF糸井一凱(商学部3年/群馬U-18)を投入し、先制点を目指して後半へ向かう。
後半開始早々、右サイドでMF石川とMF糸井がパスをつなぎ、連動したプレーで良い立ち上がりを見せる。48分には、MF石川がカットしたボールをMF 矢越へ送り、矢越が前線へ持ち運んで、相手守備陣に仕掛けた。
さらに、DF野澤、DF齊藤、MF矢越がパスを回して相手を揺さぶる。FW大久保帆人(法学部4年/前橋育英/ロアッソ熊本内定)も攻撃の組み立てに加わり、パスを受けたFW竹ノ谷がシュートを放つなど、日本大学がゴールを狙う時間が続く。
しかし、早稲田大学もカウンターで反撃。途切れることのない相手の猛攻に対し、DF國枝らが身体を張った守備で対応し、ゴールを割らせない。
75分、日本大学はMF石川に代えてFW五木田季晋(スポーツ科学部4年/川崎U-18/水戸ホーリーホック内定)、MF竹ノ谷に代えてMF中川広土(危機管理学部4年/甲府U-18)を投入し、攻撃の活性化を図る。

圧倒的な技術力で存在感を放つFW大久保 【日本大学サッカー部】
79分、左サイドでのパス回しからMF糸井がクロスを上げ、FW五木田が頭で合わせるが、惜しくもゴールとはならない。
試合終了が近づくにつれ早稲田大学が再び猛攻を仕掛け、大きなピンチを迎えるが、MF桑原、FW黒沢、DF野澤が身体を張って阻止し、失点を防ぐ。
その後、FW黒沢に代えてFW石橋鞘(経済学部3年/明秀日立)を投入。残り3分のアディショナルタイムに突入し、両チームが勝利を目指して激しく動き出す。
90+2分、試合が動く。左サイドでボールを運んだFW大久保からのパスを、MF中川が受け、カットインからクロスを供給。これがゴールネットに突き刺さった。
FW石橋やFW五木田もゴール前で構え、相手守備陣を完全に崩し切った見事な連係から、日本大学が待望の先制点を奪った。(1-0)

先制点を挙げたMF中川 【日本大学サッカー部】
しかし、そのわずか2分後だった。
日本大学が追加点を狙い攻め入る中、早稲田大学がカウンターを仕掛け、右サイドからのクロスを最後は押し込まれて失点。直後に試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
劇的なゴールで勝利を手繰り寄せたかに思われたが、最後の最後で追いつかれ、試合は引き分けに終わった。(1-1)
あのゴールから、わずか2分。なぜ守り切れなかったのか。良いプレーが随所に見られ、勝利まであと一歩に迫った試合だったからこそ悔しさが残る、もどかしい一戦となった。
第17節・法政大学戦 5-1で快勝!後半の猛攻で勝ち点3を獲得
10月21日(水)、ホームの日本大学アスレティックパーク稲城サッカーフィールドで行われた、第17節・法政大学戦。リーグ戦も終盤戦を迎え、上位進出を目指す日本大学。順位を再び上げるべく、この一戦に臨んだ。

第17節スターティングメンバー 【日本大学サッカー部】
前半、日大ボールでキックオフ。両者が浮き球を激しく競り合う立ち上がりとなった。試合開始早々の前半2分、日大はペナルティーエリア手前で直接フリーキックのチャンスを得る。シュートは惜しくもポストに阻まれ、先制点とはならなかった。
その後も日大はボールを保持し、ゴール前まで攻め込む場面をつくる。しかし、法大の守備を崩し切ることができず、なかなかシュートまで持ち込めない。
相手のロングパスから裏を突かれる場面では、DF 國枝蒼空(スポーツ科学部3年/横浜FC・Y)とGKドゥーリー大河(経済学部4年/市立船橋)が連携して対応。日大のピンチをしのいだ。
その後は法大にボールを保持され、パスを回される時間が続く。何度かピンチを迎えるも、DF 青木大和(法学部4年/日大高校)、DF 國枝、DF 齊藤航汰(法学部4年/前橋育英)3人が粘り強い守備を見せ、相手に決定的なチャンスを与えない。法大のスピードある攻撃に対しても、MF 桑原晃大(スポーツ科学部4年/千葉U-18)が前線から厳しい守備を見せた。徐々に日大がボールを保持する時間も増え、攻撃のリズムを掴み始める。
前半19分、MF 中川広土(危機管理学部4年/甲府U-18)が右サイドから切り返してシュートを放つ。こぼれ球にFW黒沢佑晟(危機管理学部2年/前橋育英)が頭で反応するも、惜しくも届かず、得点には至らなかった。先制点を狙う日大は、ラインを押し上げて前線から圧力をかける。積極的な姿勢を崩さず、相手ゴールへと迫った。
試合が動いたのは前半28分。日大はゴールに迫る位置でフリーキックのチャンスを得る。得点の期待がかかるセットプレーでDF國枝がボールに合わせ、日大が待望の先制点を奪った。
前半32分、日大のゴール前で相手の猛攻を受ける。ゴール前が混戦となり、わずかな隙も許されない危険な場面となったが、日大は全員が体を張った守備で対応。最後まで相手に得点を許さず、リードを守った。
前半38分相手との競り合いの際に接触しFW黒沢の代わりにFW平尾勇人(文理学部4年/四日市中央工業/東京V 内定)が投入された。
前半終了間際、DF 野澤勇飛(文理学部4年/日大藤沢)が右サイドからドリブルで突破。MF中川との連携からクロスを上げると、FW平尾がこれに合わせてゴールを決めた。交代で投入された平尾が早速結果を残し、日大が追加点を奪ってリードを2点に広げた。
そのまま前半終了。日大は2点のリードを奪い、後半へと折り返す。
後半、無失点を維持しながら追加点を狙いたい日大。しかし、立ち上がりは法大に攻め込まれる時間が続き、思うように攻撃へとつなげることができない。
厳しい展開の中、日大はコーナーキックのチャンスを獲得。MF中川がキッカーを務め、立て続けにコーナーキックのチャンスを迎える。
徐々に流れをつかみ始めた日大。FW竹ノ谷颯優スベディ(スポーツ科学部1年/新潟U-18)が前線から積極的にボールを追い、相手に自由なプレーを許さない。前線からプレッシャーをかけ、主導権を握ろうとする。
左サイドのスローインから攻撃を展開。FW竹ノ谷からFW平尾へとつなぎ、ペナルティーエリア手前でパスを回してシュートまで持ち込む。しかし、相手GKに阻まれ、惜しくも得点には至らなかった。日大はチャンスを増やしながらも、追加点を奪えずにいた。
後半77分、日大は相手のコーナーキックからピンチを迎える。ゴール前での攻防の末、ボールがゴールラインを越え、失点を許した。
1点を返された日大は再びリードを広げるべく攻勢を強める。後半81分MF中川に代わりDF 竹村俊(文理学部3年/磐田U-18)、FW矢越幹都(スポーツ科学部2年/川崎U-18)に代わりFW石橋鞘(経済学部3年/明秀学園日立)、FW竹ノ谷に代わりFW五木田季晋(スポーツ科学部4年/川崎U-18/水戸ホーリーホック内定)を投入。3枚の交代カードを切り、攻撃に変化を加える。
さらに攻撃の幅を広げる日大は、相手ゴールに迫る場面をつくり、追加点を狙い続ける。
後半86分、MF野澤がボールを奪い、サイドからドリブルで前進。ペナルティーエリア内へパスを送るとMF 大久保帆人(法学部4年/前橋育英/ロアッソ熊本内定)がPKを獲得した。キッカーを務めるFW五木田は、落ち着いてゴールに流し込み、日大が貴重な追加点を挙げた。

PKを務める五木田 【日本大学サッカー部】
後半88分、日大は自陣で相手の攻撃を受けるも、ボールを奪って素早くカウンターへと転じる。前線へ走り込むFW五木田にパスが渡ると、相手守備を突破。そのままシュートを放ち、日大がさらにリードを広げた。
後半アディショナルタイム2分、日大はMF大久保に代えてMF 石川晴太(経済学部4年/清水Y)を投入。終盤にも交代カードを切り、試合を締めくくりにかかる。
同3分には、DF竹村が相手のパスをスライディングでインターセプト。こぼれたボールをFW五木田が拾い、そのままゴールへと押し込みハットトリックを達成。
厳しい時間帯も徹底した守りで法大の攻撃を抑えた日大。後半にはFW五木田がハットトリックを達成するなど、攻撃面でも存在感を発揮した。攻守両面で粘り強さを見せ、最後まで攻撃の姿勢を貫いた日大が、5-1で快勝を飾った。

【日本大学サッカー部】
五木田季晋選手 コメント
ーハットトリックを達成した感想を教えてください。
前半からスタメン組が良いゲームをしてくれて、相手の選手たちが疲弊している中でゴールを奪うことができたので、仲間に感謝したいです。
第18節・東海大学戦 新戦力が躍動するも決着はつかず勝ち点1を分け合う

第18節・東海大学戦のスターティングメンバー 【日本大学サッカー部】
10月24日(土)、東海大学湘南キャンパスサッカー場で行われた、第18節・東海大学との一戦。
27番FWニャムドルジエルデンバータル(経済学部1年/共愛学園)が初めてスタメン入りするなど、3日前に行われた前節からメンバーを2人入れ替えて挑む日本大学。
試合は東海大学ボールでキックオフ。試合開始直後から両チームともにシュートを打ち合う展開に。前半9分、サイドから攻撃を仕掛けられクロスを上げられるが、12番GKドゥーリー大河(経済学部4年/市立船橋)を中心に身体を張ったディフェンスで得点を許さない。3分後の前半12分には、相手陣深くで16番MF竹ノ谷颯優スベディ(スポーツ科学部1年/新潟U-18)から27番FWエルデンバータルへ、最後は20番FW平尾勇人(文理学部4年/四日市中央工業/東京V内定)へと細かくパスを繋げていくが、惜しくも相手GKに阻まれる。一進一退の攻防が続く中、前半26分、右サイドで27番FWエルデンバータルがボールを奪い20番FW平尾へとパス、そのままゴール前へグラウンダーのクロスを供給するが味方と合わず、相手DFにクリアされこれもゴールには繋がらない。その後も、5番MF野澤勇飛(文理学部4年/日大藤沢)が右サイドからクロスを上げると27番FWエルデンバータルがヘディングでフィニッシュ。このシュートも枠をとらえることができない。
前半31分にはコーナーキックを獲得。16番MF竹ノ谷が18番MF大久保帆人(法学部4年/前橋育英/ロアッソ熊本内定)へパス、最後は8番MF中川広土(危機管理学部4年/甲府U-18)がシュートを放つも、惜しくもクロスバーの上へ。
攻撃の手を緩めない日大は前半34分、8番MF中川がゴール前へクロスを供給。一度はキーパーにはじかれるもののこぼれ球を18番MF大久保がミドルシュート。待望の先制点となった。(1-0)
45+1分にも右サイドから攻撃を仕掛ける。8番MF中川から5番MF野澤、そして最後は20番FW平尾へ。ゴールを狙うが相手GKのナイスセーブにより得点とはならない。その1分後の45+2分にも右サイドから23番DF青木大和(法学部4年/日大高校)がクロスを上げると27番MFエルデンバータルが反応。しかしこのシュートも枠をとらえることができずに、そのまま前半を終える。
1点リードで迎えた後半、攻め続ける日大は同9分、8番MF中川が右サイドでボールを奪うと、相手選手をドリブルでかわし一気にゴール前へ。シュートを放つも相手キーパーがはじく。そのこぼれ球を18番MF大久保が拾い、立て続けにシュート。しかし、追加点を奪うことはできない。後半14分、相手のコーナーキックからシュートまで持ち込まれるが、2番DF齊藤航汰(法学部4年/前橋育英)の身体を張ったディフェンスで失点を許さない。
追加点を狙う日大は27番FWエルデンバータルに代えて19番FW五木田季晋(スポーツ科学部4年/川崎U-18/水戸ホーリーホック内定)、16番MF竹ノ谷に代えて9番MF矢越幹都(スポーツ科学部2年/川崎U-18)を投入。
後半18分には19番FW五木田と20番FW平尾の見事な連携プレーで、相手陣深くまで攻め込みシュートを打つが、相手DFに阻まれる。また、その直後には相手のクリアミスからボールを奪い、23番DF青木がシュートを放つが大きく枠を外れてしまう。
後半27分、20番FW平尾から15番FW石橋鞘(経済学部3年/明秀学園日立)へ、8番MF中川から6番MF石川晴大(経済学部4年/清水Y)へと選手を交代。
ここからは相手の猛攻を受けるが、3番DF國枝蒼空(スポーツ科学部3年/横浜FC・Y)を中心に集中した守備が続く。しかし後半25分、左サイドから崩され、クロスを上げられる。クリアを試みるも、ディフェンスの連係ミスから失点を許す。(1-1)
勝ち越しを狙う日大は後半30分、10番MF桑原晃大(スポーツ科学部4年/千葉U-18)がボールを奪うとサイドへ展開。代わって入った15番FW石橋がボールを受けると一気にゴール前へ、最後は9番MF矢越がドリブルで相手を翻弄し、シュートを放つ。得点には繋がらないが、積極的に攻撃を仕掛ける。その後は中盤でのボールの奪い合いが続く難しい展開となる。
最後まで追加点を狙い続ける日大は43分、45+2分とゴールを狙い立て続けにシュートを放つがどれも枠をとらえることはできない。45+5分にはカウンターから攻撃のチャンスを迎え、ゴール前でダイレクトパスをつなぎ最後は19番FW五木田がシュート。しかしこれも得点には繋がらずそのまま試合終了のホイッスル。先制点を挙げるも悔しい引き分けとなった。
第18節終了時点で2位につけているものの、下位との勝ち点差は詰まっている。残り4試合、ひとつでも上の順位でリーグ戦を終えるために勝ち点を落とせない試合が続く。引き続き、日本大学サッカー部への応援をよろしくお願いいたします。